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ジャック・リヴェット監督の『彼女たちの舞台』を国内盤DVDで観た感想。
『LA BANDE DES QUATRE』(88年)
監督:ジャック・リヴェット
脚本:ジャック・リヴェット、パスカル・ボニツェール、クリスティーヌ・ローラン
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:モンテヴェルディ
出演:ビュル・オジェ、ブノワ・レジャン、ロランス・コート、イネス・デ・メディロス、フェイリア・ドゥリバ、ベルナデット・ジロー、ナタリー・リシャール、イレーヌ・ジャコブ
初見。
ジャック・リヴェットの国内盤DVDボックスを所有しているが、この作品だけ観ていなかった。
これもまた2時間半を超える長い映画で、観ていて長さを感じないと言ったら嘘になるが、始終内容の面白さに釘付けとなった。
そのドキュメンタリー・タッチの色合いにロメールの作品などに共通する要素を感じるのは確かだが、リヴェットの作品の方がカット割り、カメラの構図など、従来の映画のタッチに近い芝居っ気が感じられ、安心して観ていられる気がする。
内容としては、演劇学校の教師(ビュル・オジェ)とその生徒5人(ロランス・コート、イネス・デ・メディロス、フェイリア・ドゥリバ、ベルナデット・ジロー、ナタリー・リシャール)の芝居の稽古風景が全体の4分の1程度?を占める映画だが、それらのシーンも決してつまらなくはないし、謎の男(ブノワ・レジャン)と生徒たちを巡るサスペンスタッチの絡みがなんともいえず面白い。
生徒役の女優たちも皆存在感があってキャラも立っているし、演劇の指導にあたる教師役のビュル・オジェのどこかミステリアスな存在感も魅力的である。
それにしても、クレジットにあるイレーヌ・ジャコブ(『ふたりのヴェロニカ』)はどこに出ていたのだろう?
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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