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ロベール・ブレッソン監督の『少女ムシェット』を国内盤DVD(紀伊国屋レーベル)で観た感想。
『Mouchette』(67年)
監督・脚本:ロベール・ブレッソン
原作:ジョルジュ・ベルナノス
撮影:ギスラン・クロケ
音楽:モンテヴェルディ、ジャン・ウィエネル
出演:ナディーヌ・ノルティエ、ポール・エベール、マリア・カルディナール、ジャン=クロード・ギルベール
初見。
前作『バルタザールどこへ行く』(64年)に続いて、不幸な少女を主人公にした作品。
原作のジョルジュ・ベルナノスは同じくロベール・ブレッソン監督の『田舎司祭の日記』(50年)の原作者でもある。
この映画では主人公を取り巻く人間関係に関する説明がないので、始めはその点が少々分かりにくいが、全体的に観れば必ずしも複雑な話というわけではなく、その意味では難解な映画ではない。
それにしても、全く救いのない暗い映画である。
この作品を撮ったブレッソン監督にどういう意図があるのかは計り知れぬが、ムシェットという少女に対する同情や憐みは少なくとも描写の中には全くと言ってよいほど感じられない。
そのあたりの厳格さ?はいかにもブレッソン監督らしい作品といえるが、こと美しさにおいては『バルタザールどこへ行く』ほどの魅力は感じられない。
題材的にもこの映画を好きと言える自信はとてもないが、観る者を惹きつける、なんともいえない魅力が感じられるのもまた確かである。
とりわけ、全篇で唯一の明るいシーンといえる、遊園地のバンピング・カーでムシェットが遊ぶシーンが忘れがたい。
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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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