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エリック・ロメール監督の『飛行士の妻』を国内盤DVD(紀伊国屋レーベル)で観た感想。

LA FEMME DE L'AVIATEUR』(80年)
監督・脚本:エリック・ロメール
撮影:ベルナール・リュティック
音楽:ジャン=ルイ・ヴァレロ
出演:フィリップ・マルロー、マリー・リヴィエール、アンヌ・ロール・ムーリー、マチュー・カリエール、ファブリス・ルキーニ

初見。
DVDに収録された特典のロメール監督のインタビューによれば、この作品はパリへの愛、そして、マルセル・カルネ監督へのオマージュだという。
その言葉の通り、パリの街角や公園などでのロケ撮影が魅力的な作品。
また、一つ一つの偶然の出来事が物語を進行させてゆくストーリー展開が見事で、いかにもロメールらしい恋愛劇である。

恋愛の行方にミステリーの要素が加味された内容も実に面白い。
キャストも、これがロメール作品初登場であり、後にロメール作品の常連となるマリー・リヴィエールがやはり魅力的だが、どう見てもフランソワ役のフィリップ・マルローとはお似合いには見えない。
そこがこの映画のポイントなのかもしれないが。

一方で、リシュー役のアンヌ・ロール・ムーリーがまた良いのだが、この役が15才というのがちょっと理解しがたい頭の回転の早さ。
それにしても、リシューが物語に登場してくることで、作品に楽しさや明るさが加わっていると思う。

なんにせよ、また一つお気に入りのロメール作品が見つかったという思いだ。

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フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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