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先日アン・バートンの未発表録音を集めたCDを紹介したが、あれからというもの、完全にアン・バートンにハマってしまっている。
前回紹介した2枚のアルバムでは最近発売されたばかりの『1980~オン・ザ・センチメンタル・サイド アン・バートン』がとりわけ気に入っており、もう何度繰り返し聴いたか分からない。
とにかく彼女の歌は最高としか言いようがない。
ここ10年ほどアン・バートンから離れていたせいもあり、昨今の彼女のCD発売事情も分からなかったのだが、調べてみたら、近年、日本録音の何枚かのアルバムがHQCD、紙ジャケになって発売されていた。
というわけで、まずは『雨の日と月曜日は』(77)、続いて『ヒーズ・ファニー・ザット・ウェイ』(77、80 二枚のアルバムを一枚のCDにまとめたもの)を一枚ずつ買ってじっくり聴いているところ。
当然のことながら、日本録音だろうと何であろうと、彼女のしっとりとした落ち着いた語り口は全く変わらない。
バックもピアノ、ベース、ドラム以外はなし。
それどころか、ドラムが入らない場合も多い。
選曲もスタンダードを中心に、カーペンターズ、イーグルス、ポール・サイモン等のポピュラーものも歌ったりもしているが、あくまでも彼女の歌に合うようにアレンジされており、全く違和感がない。
どちらも日本録音ということもあり、日本人ミュージシャンがバックに参加しているのだが、中でも稲葉国光氏のベースプレイが印象的だ。
なんといってもベースの音色が美しい。
また、イギリス人ピアニストケン・マッカーシーの繊細なプレイも素晴らしい。
そして、これらのアルバムは昔聴いた時にはあまり音質が良くない印象だったが、今回のHQCDの音質は素晴らしい。
実に生々しい音質であり、彼女がすぐそばで歌っているかのよう。
また、ライナーノーツも今回新たに書かれたものばかりで、どれも彼女の歌や人柄に対する敬愛の情が伝わってくる、良い内容だ。
今時、旧作CD一枚2600円は高いが、これなら文句が言えない。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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