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昨年フランスで発売されたDVDBOX『Coffret Jean-Pierre Melville』についての情報です。
これは『賭博師ボブ』『モラン神父』『いぬ』『影の軍隊』『仁義』『リスボン特急』の6作品に、オリヴィエ・ボレール監督のドキュメンタリー『コードネームはメルヴィル』を加えた7枚組DVDBOXです。
ちなみにフランス盤ということもあってか字幕はありません。
そんなこともあり、私は昨年購入してからろくに内容も確認せずにおりましたが、最近になってようやく内容をチェックしてみてビックリ。
『リスボン特急』の特典になんとドキュメンタリー映像が入っていました。
ドキュメンタリーの内容は、助監督ジャン=フランソワ・ドロンと記録係(スクリプトガール)フロランス・モンコルジェという二人の裏方のインタビューです。
収録時間は24分で、2004年に製作された映像のようです。
中には貴重な当時の撮影現場の映像もあります。
ご存知のように、『リスボン特急』に関するドキュメンタリーは、これまで海外盤、国内盤含め、全くといってよいくらいありませんでした。
それだけにこれは大変貴重な映像資料だと思います。
二人の裏方のインタビューは(大部分がフロランス・モンコルジェのインタビュー)撮影秘話満載のようです。もちろん、すべてフランス語なので、話の内容は全く理解できませんが…。
当時の撮影現場の映像は決して多くないのですが、当然のことながら初めて観る映像ばかりで観ていて興奮しました。
特にアラン・ドロンとカトリーヌ・ドヌーヴのラヴシーンをメルヴィルが演出(相談?)するシーンまで観られるなんてビックリ!
特に、ドヌーヴとメルヴィルが一つのカットに収まっている写真は、これまで一枚も見たことありませんでしたからね…。
ところで、ここに登場したフロランス・モンコルジェという女性ですが、撮影当時はFlorence Moncorgé、このインタビューではFlorence Moncorgé-Gabinという名前になっていました。
モンコルジェ…ギャバン…という名前が引っ掛かって調べてみましたら、なんと!あのジャン・ギャバンの娘でした。(ジャン・ギャバンの本名はジャン・アレクシス・モンコルジェです)
そのつもりで見ると、確かにお父さんに似ていないこともありません。
彼女は1949年生まれのようですから、『リスボン特急』撮影時は23歳だったことになります。
もしかしたらインタビューではそのあたりの事情も語られているかもしれません。
メルヴィル映画にジャン・ギャバンが出演する機会はついにありませんでしたが、意外なところで二人の接点が見つかりました。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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