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山下耕作監督の『昭和残侠伝 人斬り唐獅子』(69年)をDVDで観た感想。

シリーズ第6作
先日、シリーズ第7弾の『死んで貰います』は最高傑作ではないというようなことを書いたが、この『人斬り唐獅子』を観ながら、これこそ最高傑作なのではないかとの思いを強くした。

なによりドラマがしっかりしているし、丁寧な演出によって各々のキャラ立ちが明白。
任侠映画独特のベタベタ感がこの作品は薄く、どこか格調の高さが感じられるのが個人的には高評価。

キャストでも片岡千恵蔵が圧倒的存在感で締めているし、この作品ではヒロイン役小山明子のサラッとした持ち味が却って好印象。
当然のことながら高倉健池部良も堪能させる。
音楽の使い方も効果的で巧い。

監督の山下耕作は『昭和残侠伝』シリーズで唯一の監督作だが、実にもったいないとしか言いようがない。

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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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