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佐伯清監督の『昭和残侠伝 吼えろ唐獅子』(71年)をDVDで観た感想。

シリーズ第8作。
このシリーズで初めて鶴田浩二が出演している。
そして、これは第6作『人斬り唐獅子』に勝るとも劣らぬ傑作である。

映画前半は松方弘樹が主人公みたいな展開で、ここに鶴田浩二池部良がどう絡んでくるのかと不安になるが、最上の形で絡ませてくる脚本が見事。
鶴田浩二と池部良の出演場面もきちんと両者を立てる配慮が感じられるのがいい。
この二人が共演した仁侠映画なんて他にどれだけあるのか分からないが、とにかく貴重だ。
それにしても、鶴田浩二は端正な演技といい、貫禄といい、素晴らしいとしか言いようがない。

見せ場の道行のシーンは、高倉健池部良の立場がいつもと逆転しているのが珍しく(唯一?)、ラストの殴りこみシーンの迫力も凄まじいの一言。

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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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