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23日、都内某デパートにて、フランス人デザイナーのアニエス・ベー女史に遭遇しました。
どうやらブランドの日本上陸25周年記念ということで来日中らしいです。
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基本的にミーハーな私ですが、他の人たちのように一緒に写真を撮ってもらうような勇気もなく、女史の姿を遠目に眺めるだけでした。
実際、このブランドのものはほとんど買ったことがないのですが、フランス製のものが多い割には、価格は比較的手の届きやすいという印象があります。
ここ数年はショップを覗くこともほとんどありませんが…。
ところで、アニエス・ベーといえば、シネフィルとしても知られていて、ゴダールの『右側に気をつけろ』(87年)の製作にもかかわったということです。
このことは、山田宏一氏の『山田宏一のフランス映画誌』(ワイズ出版)にも書かれていますが、その記事中(14~20ページ)で紹介されているアニエス・ベー選出によるフランス映画のセレクションがなかなか興味深いです。
アニエス・ベーによって選ばれたフランス映画は以下の7本…(製作年代順)
●『ランジュ氏の犯罪』(ジャン・ルノワール監督 1935)
●『セザール』(マルセル・パニョル監督 1936)
●『快楽』(マックス・オフュルス監督 1952)
●『はなればなれに』(ジャン=リュック・ゴダール監督 1964)
●『サムライ』(ジャン=ピエール・メルヴィル監督 1967)
●『終電車』(フランソワ・トリュフォー監督 1980)
●『冷たい水』(オリヴィエ・アサイヤス監督 1994)
なんといっても、メルヴィルの『サムライ』が選ばれているのが嬉しいところですが、他の作品のラインアップも、一般的なフランス映画の名作のセレクションとは一味違っているのが、かえって女史の映画への造詣の深さを感じさせます。(7本という本数に何か意味があるかどうかは不明)
ちなみに、私がこの中で観たことがある作品は、当然『サムライ』、そして『はなればなれに』『終電車』の3本だけです。
なお、『はなればなれに』『終電車』はどちらもスクリーンで観たことがありますが、『サムライ』はいまだにスクリーンで観たことはありません…。
他の作品では、特にルノワールの『ランジュ氏の犯罪』は以前から是非観たい作品の一つです。
紀伊国屋書店から発売されているルノワールのDVDボックスにこの作品が入ることを期待していましたが、どうやら叶わなかったようですね…。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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