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アンリ・ヴェルヌイユ監督の『追悼のメロディ』をユニバーサル盤DVDで観たのでその感想。
『Le Corps de Mon Ennemi』(77年)
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
脚本:アンリ・ヴェルヌイユ、ミシェル・オーディアール、フェリシアン・マルソー
撮影:ジャン・パンゼル
音楽:フランシス・レイ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、マリー=フランス・ピジェ、ベルナール・ブリエ
“ジャン=ポール・ベルモンド主演の復讐サスペンスの名作!”とDVDのパッケージには記されている。
観た感じとしては、正直言って、傑作とか名作という形容はできかねるが、それなりに楽しめる作品であることは確か。
DVDの画質も良いと思う。
無実の罪で服役したベルモンドが、7年の刑期を終え出所するところから物語は始まるのだが、さまざまな時系が錯そうするので少々分かりにくい。
私の理解不足かもしれないが、一度観ただけでは意味不明の登場人物も何人かいるし、サスペンスという割には緊張感が今一つ。
復讐というには怒りとか恨みとか行動を駆り立てる感情的な原動力が必要だと思われるが、ベルモンド演じる主人公のクールなキャラクターからはその感情はあまり伝わってこない。
まあ、そういう側面を前面に出そうという気がそもそもないのだろうけど。
それにしても、この邦題は映画の内容からいっても意味不明。
77年の作品ということで、ベルモンドも少々老けた感も無くは無いが、さすがにまだまだ魅力的。
マリー=フランス・ピジェも彼女らしい役柄で好演。
ベルナール・ブリエは今一つキャラクターが伝わってこないが、これは脚本のせいか。
他には、ジャン・パンゼの撮影も良く、また、フランシス・レイの音楽も印象的である。
『天井桟敷の人々』(BShi) 10月17日(金) 午後10:00~午前1:11
『悪魔の美しさ』 10月28日(火) 午前0:50~2:24(27日深夜)
『地下鉄のザジ』 10月30日(木) 午前0:40~2:14(29日深夜)
『スリ(掏摸)』 11月18日(火) 午前0:50~2:03(17日深夜)
『幸福(しあわせ)』 11月19日(水) 午前0:50~2:11(18日深夜)
『グレースと公爵』 11月21日(金) 午前0:40~2:50(20日深夜)
もし、BSが見れましたら、是非。ブレッソンの『スリ』とカルネの『天井桟敷の人々』あたりは楽しみです。
あと、渋谷の映画情報拝見しました。
これは行ってみたいですね。
アキム兄弟ってことでしっかり『エヴァの匂い』が入ってますね。
シャブロル作品とルノワール作品は気になるのでぜひ行きたいと思います。
では。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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