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ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『白き処女地』を国内盤DVD(ジュネス企画)で観た感想です。
『MARIA CHAPDELAINE』(34年)
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ
撮影:ジュール・クリュージェ
音楽:ジャン・ウィエネル、ロジェ・デゾルミエール
出演:マドレーヌ・ルノー、ジャン・ギャバン、ジャン=ピエール・オーモン、A・リニョー
ルイ・エモンの原作小説を映画化したもので、カナダに住むフランス系住民たちが過酷な自然の中で力強く生きる姿を描いた作品。
後の傑作『地の果てを行く』や『望郷』などに代表される、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督とジャン・ギャバンの深い結びつきは有名ですが、そのキッカケとなったのがこの作品だと言われています。
事実、ジャン・ギャバンは、すでにここでもジャン・ギャバンならでは、としか言いようのない役柄を演じています。
とはいえ、この作品の主人公は、原題でも分かる通り、マリア役のマドレーヌ・ルノー。
純真で信心深いマリアを見事に演じています。
彼女はジャン・グレミヨン監督の『曳き船』(41)でもジャン・ギャバンと共演していました。
この作品はマリアを巡る、3人の男たちの求婚物語でもあります。
技術的には、スクリーン・プロセスの使い方がまだまだ稚拙であり、ストーリーの面白さという点でも正直それほどでもないのですが、3人の男たちの性格づけが明確なのと、マリア役のマドレーヌ・ルノーが魅力的なので、充分楽しめます。
マリアの父親役の俳優もいい。
ちなみに、マリアに求婚するいい男の方は『北ホテル』(38)や『アメリカの夜』(71)などにも出演しているジャン=ピエール・オーモン。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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