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久々にHP更新しました。
ところで、以前挙げた私の好きなジャズ・アルバム・ベスト20の中から今回取り上げるのは⑬(順位ではありません)に挙げたソニー・ロリンズの『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』(完全版)
Sonny Rollins『A Night At The "Village Vanguard"』(BlueNote)
DISC1①チュニジアの夜②アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン③チュニジアの夜(イヴニング・テイク)④朝日のようにさわやかに(別テイク)⑤フォー⑥イントロダクション⑦ウッディン・ユー⑧イントロダクション⑨オールド・デヴィル・ムーン
DISC2①恋とは何でしょう②朝日のようにさわやかに③ソニームーン・フォー・トゥー④言い出しかねて⑤四月の思い出⑥ゲット・ハッピー⑦ストライヴァーズ・ロウ⑧オール・ザ・シングス・ユー・アー⑨ゲット・ハッピー(ショート・ヴァージョン)
ソニー・ロリンズ(ts)、ウィルバー・ウェア、ドナルド・ベイリー(b)、エルヴィン・ジョーンズ、ピート・ラロカ(ds)(57年)
このアルバムが録音されたヴィレッジ・ヴァンガードはビル・エヴァンス他のライヴ・アルバムでもよく知られているNYのジャズ・クラブ。
ソニー・ロリンズには『サキソフォン・コロッサス』など他にもたくさん名盤があるので、いろいろ好みは分かれるでしょうが、個人的には断然これです。
とにかく、このアルバムは、曲がどうとか、演奏がどうとかいう以前に、ただひたすらそのテナーサックスの音色に浸ることができるのが最大の魅力。
全篇テナーサックス、ベース、ドラムという珍しいピアノレスのトリオ編成なので、ところどころにドラムソロがある以外はロリンズのソロを心行くまで堪能できます。
たまにチャーリー・パーカーのライヴ盤を聞くと、このアルバムのロリンズのフレーズに非常に似ていると感じることがありますが、当然のことながら、ロリンズの方がパーカー奏法から学んだ結果なのでしょう。
サウンド面も魅力的で、名エンジニアルディ・ヴァン・ゲルダーによる、テナーの音、べースの音、そしてドラムの音に至るまで迫力満点のブルーノート・サウンドをたっぷり味わえます。
ロリンズ以外では、やはりエルヴィン・ジョーンズの圧倒的なスケール感のドラム・プレイが印象的。
私は、基本的にアルバムをボーナス・トラックなどを除いたオリジナル・フォーマットで楽しみたい人間ですが、このアルバムはいつも2枚組の完全版で楽しんでいます。
これはもう素晴らしい演奏の連続なので、CD1枚では物足りません。
ロリンズの豪快なテナーサックスの音色は本当に素晴らしいですし、とても魅了されますよね。
この『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』は、数あるジャズ・ライブ・アルバムの中でも指折りの名盤なのは言うまでもありません。
確かにロリンズは名盤がたくさんありますが、ライブならではのロリンズのテナーサックスを充分に堪能出来る、このアルバムは私もとても好きですし、何時聴いてもこの古き良き50年代のNYのジャズ・クラブの雰囲気が味わえるのが堪らなく良いですよね。
あとジャケットの写真ですが、従来のロリンズのアップのものしか知りませんでしたが、この完全版のロリンズが全身写っている写真のジャケット方が良い感じてすね(笑)。
私もロリンズ、コルトレーン、モブレーの3人はトップクラスで好きです。
あとテナーではジョニー・グリフィン、ウェイン・ショーター、バルネ・ウィランといったところでしょうか。(他に誰か忘れているような気もしますが…)
概してボソボソ吹く人よりは豪快に吹く人の方が好きなようです。
ジャケットはオリジナル(顔のアップ)の方が一般的ですよね。
ただ、あれはアップ過ぎてちょっとコワいので、この全身版の方がその場の雰囲気も捉えられていて好きかもしれません。
他にスタン・ゲッツ、ジーン・アモンズ、デクスター・ゴードン、ズート・シムズ、あとヨーロッパのテナー奏者なんかを考えると…もう切りがないですね(笑)。
私はジャズを聴き始めてまだ16年余りですが、定番なものからレアなものまで聴けば聴くほど本当にジャズは奥が深い音楽なので、今後も新たな発見と新たな感動を追い求めて、まだまだ探求し続けたいと思っております。
最近私が聴いているのが、イタリア人の人気ジャズDJ・ニコラ・コンテが50年代〜60年代のアメリカとヨーロッパのスピリチュアル・ジャズをコンピレーションした『スピリチュアル・スウィンガーズ』というアルバムを聴いておりますが、レアな音源も多数収録されたなかなかの内容のもので、男性ジャズ歌手のマーク・マーフィーが歌う『マイルストーンズ』なんかかなりCOOLな楽曲でしたね。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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