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ロベール・ブレッソン監督の『田舎司祭の日記』をレンタルビデオで観た感想です。
『LE JOURNAL D'UN CURE DE CAMPAGNE』(50年)
監督・脚本:ロベール・ブレッソン
原作:ジョルジュ・ベルナノス
撮影:レオンス=アンリ・ビュレル
音楽:ジャン=ジャック・グリューネンヴァルト
出演:クロード・レデュ、ジャン・リヴィエール、ニコル・ラドラミル、マリ=モニーク・マイケル・バルペトレ
初見。
ロベール・ブレッソン監督の長編第3作で、一般的にこの作品でブレッソン・スタイルが確立したと言われているようです。
実際、この作品は、これ以前の2作よりも更に虚飾を排し、一層ストイックで簡潔な描写になっているような感があります。
長編処女作の『罪の天使たち』(43)と2作目の『ブローニュの森の貴婦人たち』(45)については以前紹介した関連記事を参照。
この作品を初めて観た感想は…いやーしんどかった。
何がって眠くて眠くてしょうがなかった…。
司祭のナレーションで作品は進行しますが、呟くようなその声が心地良くって…。
では、面白くなくてつまらない作品だったかというと決してそうでなかったのです。
むしろ、観ている間中、映像に惹きつけられっぱなしでした。
眠気を催したのは、体調やら何やら映画以外の要因もありますので…。
確かに内容は他のブレッソン作品に輪をかけて重苦しく、陰鬱な雰囲気です。
主人公が孤独でネクラなのもいつも通り。
その意味でもいかにもブレッソンらしい作品といえます。
個人的には、主人公の司祭のキャラクターはあまり同情できないし、他に出てくる人物たちもいい人たちばかりではないんですが、観ていて大変惹きつけられる作品でした。
映画が終わるのが惜しいと感じたくらいです。
簡潔な映像の力なんですかね…なんとも不思議な作品です。
ただ、司祭役のクロード・レデュは、ビデオパッケージ等で見て予想していた感じよりもずっと良かった。
眼に表情があり、役柄の繊細さをよく表現していたと思います。
今回、レンタルビデオ(VHS)で観ましたが、画質的にはかなり厳しかったことは事実です。
国内盤DVDも出ていますが、ジュネス企画なので画質が期待できません。
紀伊国屋書店あたりから再発してくれないですかね…。
できることなら、良い画質で味わってみたい作品です。
ところで、ジャン=ピエール・メルヴィルは、この作品のブレッソン・スタイルは自身の監督作『海の沈黙』(47年)に影響されたと考えていたようです。
少々長くなりますが、ルイ・ノゲイラ著『サムライ』から関連部分を引用してみましょう。
“時々、こんな記事を読むことがある(『サムライ』〔一九六七年〕と『影の軍隊』の公開後に書かれたいくつかの批評が念頭にある)。「メルヴィルはブレッソン化している」というものだ。悪いが、常にメルヴィル化してきたのはブレッソンのほうだ!……彼の『罪の天使たち』〔一九四三年〕や『ブーローニュの森の貴婦人たち』』〔一九四五年〕をもう一度見てみたまえ、そうすればその二作はまだブレッソン・スタイルではないのがわかるだろう。それに対して、『田舎司祭の日記』〔一九五〇年〕を見直せば、あれはメルヴィル・スタイルだと気づくはずさ!『田舎司祭の日記』は『海の沈黙』なんだよ!同じカットもいくつかあるぞ!たとえば、クロード・レデュ〔司祭役〕が駅のホームで電車を待っているカットは、私の映画のハワード・ヴェルノンのカットと同じだ……。それからナレーション、ストーリーを語る男の声はどうだ?……そもそもロベール・ブレッソンはアンドレ・バザンに対して弁解しなかった。かつてバザンがブレッソンに私から影響を受けなかったかどうか尋ねた時のことだ。そんなこともすべて、それ以来忘れられてしまったがね……。”
(引用―『サムライ―ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生』ルイ・ノゲイラ著 井上真希訳 晶文社刊 より)
簡単に要約すると…ブレッソン・スタイルと人は言うが、もともと俺の『海の沈黙』からパクったものじゃないか?なにより本人が認めているだろ!?俺の方が影響されているなんてとんでもない!…という感じでしょうか。
メルヴィル監督、それなりの名声を得ていたであろう存命中でも随分悔しい思いをしていたようです…。
突然の送信をお許し下さい。
是非、ご一読 賜りたくお願い申し上げます。
貴方様に関連しているハロウィンについて送信させていただきました。宜しくお願い致します。
ハロウィンは魔女が関係するキリスト教の祭りです。
キリスト教には「(キリスト教の)神の義によって、人を誅しても良い」との教義があり、多くの悲惨な戦争の原因になってまいりました。
また、魔女事件は「魔女は生かしておいてはならない」というキリスト教の教義から多くの罪のない方達が長い年月において苦しめられて来た悲惨な事件です。
可哀想な方々が何百万と居られます。
殺され方も火あぶりです。それも乾いた木でなく生の木で焼く陰湿なやり方です。
ハロウィンにはこの様な悲惨な可哀想な事情が多々あります。
貴方様の深いご理解を賜りたいと思います。
下記に魔女に関する一部の資料ですが「拷問を伴う魔女裁判」の記述の一部分を記させて戴きます。
敬 具
追伸:キリスト教の伝道行為が、あらゆる方法で行われています。人も派遣され、また、その活動の支援のためにキリスト教系の財団のお金も使用されています。
それらの行為は、異文化を知ろうとか、絆を深めようとか、美名の下に行われてもいます。
アメリカでは巧妙なキリスト教の仕掛けと言われています。これはアメリカでも問題になり、裁判も多く起こされています。是非、御調べ戴きたいと思います。
また、子供が喜ぶからと言われても、お菓子をあげ、楽しいことをすれば何をしても喜びます。
尚、国際的にも、ISOで、教育機関(幼稚園や学校)や企業は宗教的に中立でなければならないとされていま
す(特定宗教にのみ偏して、美化し伝道する行為は、禁止し控えるのが国際の意識・常識です)。
(参考):ISO26000(企業の社会的責任)で、企業の特定宗教の偏向行為を止める(宗教的差別行為の禁止)が
定められています。 日本もISOの加盟国です。
(資 料)
16世紀のなかばのトレドのキリスト教の異端審問で、エルヴィラという人妻に対して行われた「尋問」の経過を、忍耐強い書記が被告の悲鳴や絶叫にいたるまで、細大洩らさず書きとめた長文記録です。裁判には拷問が必ず行われました。以下その一部。
・・(エルヴィラの両腕を縛った綱がさらに締め付けられ、捻じられる。悲鳴。)
「裁判官さま。何を申し上げたらいいか、言ってください。私がどんなことをしたのか私にはわからないのです。綱をゆるめてください、本当のことを申しますから。何を言えとお望みなのか、私には分かりません。おっしゃってください。その通りに申します。」
(さらに綱が締められる。「真実を言え」と迫られる。「どう言ったらいいか教えてください。何でも申し上げますから」と彼女は繰り返す。)(「おまえは豚肉を食べただろう」と誘導される。)
「いいえ、食べた事はありません。豚肉を食べると私は気持ちが悪くなるのです。豚肉は好きじゃないんです。私は何も悪い事はしていないんです。どうぞ放して下さい。何でも申しますから。何を申し上げれば宜しいのですか。何を言ったらいいのか分からないんです。言って下さい。何でも申します。放して下さい。何でも申します。・・・言って下さい、言って下さい。」
(綱はゆるめられず、「カトリック教会にそむく事をしただろう」と尋ねられる。)
「放して下さい。・・・(うめき声)・・・ここからおろして下さい。何を言ったらいいか、言ってください。ああ・・・苦しい。お望み通りのことをみんな申し上げますから・・・。裁判官さま、もう腕が砕けます・・・。ゆるめてください・・・」
(「お前がした事を詳しく言え」と迫られる。)
「何を申し上げたらいいのか・・・。そうです、いたしました。なんでもいたしました。・・・ああ、ゆるめて下さい。申し上げねばならない事が、私には思い出せないんです。弱い女の身です。腕が砕けそうです。弱い女に、憐れみをお持ちではないのでしょうか。・・・」
(裁判官は、「本当の事を言えば憐れみを持つであろう」という。)
「裁判官さま、言って下さい。本当の事というのを教えて下さい・・・。(泣きむせぶ)・・・分からない・・・何を言ったらいいのか・・・。」
(同じ言葉の繰り返しと拷問が続いたのち、「おまえは土曜日に麻の着物を着替えただろう」と尋ねられる。)
「はい、着替えました。着替える時が来ていたからです。悪意があっての事ではありません。何をお考えになっているのでしょう。・・・」
(裸にして拷問台に寝かされる。四肢は四方に、綱で引っ張られる。口に水管が差し込まれ、水差しから水が注がれる。その合間合間に彼女は前と同じことを繰り返えす。ここで、拷問は一時「中断」。)
それから4日後、拷問は再開された。 岩波新書「魔女狩り」より
ーー(関連資料)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2009年8月13日(木)13:00 毎日新聞
◆被爆者が生きている間に、核兵器が廃絶される日を見せてあげたい。井田薫(仮称)
「原爆投下の良かった面を考えよう」
早稲田大4年、井田薫(仮称)さん(22)は6年前、留学先の米ミシガン州の高校で、アメリカ史の教師が出した課題に耳を疑った。
幼少期を長崎市で過ごし、毎年8月9日には静かに祈る人たちの姿を見てきた。「広島と長崎の悲劇は世界に共有されていると思っていたのに」。頭の中が真っ白になった。
他の生徒たちが「戦争を終わらせた」「祖国の防衛になった」などと答えるのを聞きながら、「違う」と思った。だが、その一言が言えない。沈黙するしかなかった。
帰国して大学に進み、祖父の妹(80)宅に下宿した。そこで、亡き祖母が長崎で被爆したことを知った。自分が被爆3世だということも。
ある夜、祖父の妹が涙を流しながら被爆した時のことを語ってくれた。焼けただれて助けを求める人たち、空襲警報のたびに防空壕(ごう)で震えた記憶……。「同じ苦しみを味わわせたくない」。その言葉が胸に響いた。
2年前、再び米国に留学した。「今度は自分の思いを伝えよう」。小さな決意を秘めて向かった留学先の大学で、原爆を扱った映画の上映会を開いた。学生から「原爆の苦しみを教えてくれてありがとう」という言葉が返ってきた。「伝えれば伝わる」と思えた。
今は、ジャーナリストを志し、中東向けのニュース配信会社「パンオリエントニュース」(東京都港区)で「修業中」だ。いつか、自分の記事で世界に発信したい。「良い戦争なんてない」と。
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(悲惨な戦争を無くせないでしょうか。切なる希望について。)
拝 啓
下記は、番組を提供された企業様とその番組に出演された女優様へ送信したメールです。
是非、御一読 賜りたくお願い申し上げます。
尚、下記において、番組提供の企業(○○と標記)と出演された女優(☆☆と標記)、及び放送した放送局(□□と標記)は匿名とさせて戴いて居ります。
敬 具
《 記 》
○○株式会社様
拝 啓
下記は、貴社提供のテレビ番組(□□チャンネル、地球街道「長崎街道、憧れの教会」)について、☆☆様へ送信したメールです。
御多忙とは存じますが、是非、御一読 賜りたく お願い申し上げます。
敬 具
記
☆☆ 様
拝 啓
御活躍のご様子、何時も拝見させて戴いて居ります。
本日(10月18日)午後10時30分からの□□チャンネル「地球街道(長崎街道、憧れの教会)」を拝見させて戴きました。
この番組は、今回の様に、「キリスト教徒によるキリスト教を美しく見せる番組」を度々放送しております。
これに比較して、仏教関係は皆無の状況です(公共放送として公平性の無い偏した現況です)。
また、キリスト教は『(キリスト教の)神の義によれば、人を誅しても良い』との教義から「人をあやめる行為」を残念ながら行って来て居ります(この悲惨な事例は、いにしえから長い歴史と共に数知れずあります)。
近年では、ブッシュさんがイラクで(多くのアメリカの青年が亡くなっております。また、本戦争に関係のないイラクの多くの方々も亡くなられております)。
そして、次期米国大統領候補の方々は、いずれの方もイラクの悲惨なこの戦争の中止を意思表明して居ります。
ブッシュさんの支持母体のキリスト教徒の希望により行われた(上記の教義の論理から行われた)この戦争は「悲惨な結果」をもたらしただけでした。
ブッシュさんのお父さんも、中近東の湾岸戦争で、今回と同様に、支持母体のキリスト教徒の希望により同じ行為をして居ります。
キリスト教は、いにしえの古代の十字軍もそうですが、上記の教義により、可哀想な多くの方々を残念ながら作ってまいりました。
この教義は間違っておりますという声を、是非、上げて戴きたくお願い申し上げます。
また、キリスト教に偏する番組作りをしている本番組へ、公共放送として公平性のある番組作りになる様、お力をお貸し戴ければとお願い申し上げます。 敬 具
ーーー(以上を送信させて戴きました。以下は御参考として付記させて戴きました)ーーーーーーーーーー
(参考)テレビに於ける公開討論において、米国大統領候補のいずれの方も、直ぐ撤退するか、否かの意見の違いだけで、両候補とも撤退の意見となっております。
☆ 己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり。
☆ 以和為貴・・・(和をもって貴しとなす)。
☆ 一切衆生、悉有佛性 :
(いっさいしゅじょう、しつうぶっしょう)・・・この世のあらゆる生きとし生けるものは、ことごとく皆、佛性(佛の性質・佛と成り得る資質)が備わっています。そうした生きとし生けるものでもって宇宙は構成され、すべて(万物)が繋がり、時は流れています。そのつながりの中で育んで行きましょう。
[参考比較] キリスト教の人間生来の 原罪 : 原罪(げんざい)とは、エデンの園において人類の始祖であるアダムとイヴが最初に犯したとされる罪、およびその罪が人間の本性を損ね、あるいは変えてしまったため、以来人間は神の救い・助けなしには克服し得ない罪への傾きを持つことになったという、キリスト教の多くの教派において共有される思想。
(ここを原点として、信じなければ救いを拒否し、切り捨てるというキリスト教がある)
☆ 真実の声 :
すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。 己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。
・・・ 仏典『ダンマパダ』より
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(若い方達へ)
キリスト教は贈り物とか、讃美歌とか、外見上は優しく見えますが、若い方達は特にご注意ください。
虐殺や戦争の事例が実に多い宗教です。
それは『(キリスト教の)神の義によれば、人を誅しても良い』という教義から来ております。
他人を絶対にあやめてはいけません。間違った宗教に幸せな未来はありません。
キリスト教の罪悪の一例である、ヨーロッパの30%もの方々が亡くなった戦争事例がどの様なものかをお調べ下さい。そしてまた、この%の異常さをお感じ下さい。どの宗教も同じという話は無くなると思います。やはり、教え・教義からくる悲惨な結末なのです。
URL: http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009
URL: http://moppo28.blog.so-net.ne.jp
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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