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ジャック・ドレー監督の『パリ警視J』を国内盤DVD(東北新社)で観た感想です。
『LE MARGINAL』(84年)
監督:ジャック・ドレー
脚本:ジャック・ドレー、ジャン・エルマン
撮影:ザヴィエ・ショワルツェンベルガー
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、ヘンリー・シルヴァ、ピエール・ヴェルニエ、チェッキー・カリョ、ジャン・エルマン
初見。
ジャン=ポール・ベルモンドが破天荒な刑事役を演じるアクション映画。
原題は“はみ出し者”とかいう意味らしく、ベルモンド演じる刑事のことを指しています。
国内盤DVDは現在廃盤ですが、廃盤の割にはAmazonでほぼ定価で入手できました。
先日HPでも紹介した雑誌『映画秘宝 2009年2月号』の特集記事の中で『フレンチ・フィルム・ノワール傑作選20!』に選出されている作品ですが、実際に観てみますと、フィルム・ノワールといった雰囲気は薄く、あくまでベルモンド主演のアクション映画といった感じです。
作風もベルモンド主演作らしい明るさがあります。
映画としては、ストーリーにもう一つ奥行きがなく、ラストの盛り上がりにもどこか物足りなさが残りますが、とにかくベルモンド一人の魅力に負うところ大の映画。
『映画秘宝』によると、ベルモンドの派手なスタントの観られるほとんど最後の作品とのことですが、実際、この映画のベルモンドはまだまだ充分にカッコ良く、彼のファンなら、まずは満足できる作品なのではないでしょうか。
とりわけ、モンマルトルの場末のバーでの殴り合いのシーンは最高。
エンニオ・モリコーネの音楽は、映画のトーンよりは少々湿っぽい感じがしますが、充分に魅力的。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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