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アイアン・メイデンはかれこれ30年近くに渡って追いかけているバンドで、個人的な思い入れも強い。
これまで、さんざんいい思いをさせてもらったので、彼らが今も変わらず新譜を発表し続けていることだけでも充分に満足なのだが、その内容が今も変わらず充実しているのは驚異的としか言いようがない。
先月、メイデンのニューアルバム『ファイナル・フロンティア/THE FINAL FRONTIER』が発売されたので、私もずっと聴いている。
このニューアルバムはネットで調べる限り、あまり評判は良くない。
どちらかというと失望した人の方が多いようである。
ちなみに、私は前作の『ア・マター・ライフ・アンド・デス~戦記』も大変気に入ったし、その日本ツアー(日本武道館、東京国際フォーラム)にも行った。
そのツアーではアルバム全曲が楽曲順に披露されるという前代未聞のライヴだったこともあり、その予習も含め、アルバムをおそらく30~40回は聴いただろう。
アルバムの内容もとても気に入ったし、ライヴも驚異的な出来栄えだった。
とりわけ国際フォーラムでは2列目という好位置でバンドのポテンシャルの高さを心行くまで楽しむことができた。
そこで、このニューアルバム『ファイナル・フロンティア』である。
発売以来、かれこれ20回くらいは聴いただろうか。
今回のアルバムの内容は基本的には前作『ア・マター・ライフ・アンド・デス~戦記』の延長上にある内容であり、楽曲1曲1曲のレベルは高い。
難解という評価もあるようだが、決してそんな印象はない。
むしろ、前作の方が難解だったように思う。
前作は5回くらい聴き返してようやく内容の魅力に気付いたほどだったが、今回のアルバムは2~3回聴き通すうちにその内容がいかに魅力的であるかが実感できた。
そうなるには、ある程度近年のメイデンのアルバムを聴き込んでいる必要はあるかもしれないが…。
ニューアルバムは捨て曲なしの優れたアルバムだが、個人的に気に入ったのは①、④、⑤、⑦、⑧あたり。
76分という収録時間は確かに時間だけを考えれば長いが、1曲1曲を聴いていれば長さを感じることは全くといってよいほどない。
今回は3人のギターソロがかなりカッコいいし、ニコのドラムサウンドもいい。
ただ、方々で言われている通り、全体の音はこもっている感じで“音がいい”という感じではないのは確かに残念だ。
このアルバムはメイデン史(それはとりもなおさずメタル史ということだが…)に残る傑作とまでは言わないが、アイアン・メイデンを聴く喜びを満喫させてくれる力作であることは間違いない。
ファン必聴である。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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