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川島雄三監督の『風船』をDVDで観た感想。
『風船』(56年)
監督:川島雄三
脚本:川島雄三、今村昌平
撮影:高村倉太郎
音楽:黛敏郎
出演:森雅之、芦川いづみ、三橋達也、新珠三千代、二本柳寛、北原三枝、左幸子
豪華なキャストを誇る作品だが、全体的にどことなく散漫な印象が残る。
ストーリーはなかなか面白い作品なのだが、もう一つ焦点が絞りきれていないせいか。
それでもかなり好きな作品だが…。
会社社長役の森雅之はここでは老け役で、キャラ的にあまりに分別がありすぎる印象だが、その物腰や佇まいはさすがに魅力的である。
ただ、三橋達也の父親役という設定は少々無理がある気も…。
その娘、珠子を演じた芦川いづみが純真な役柄を見事に演じきっていて、これはもう実質的な主役。
彼女自身、川島監督の出演作でこの作品が一番気に入っているという。
それも納得の素晴らしさである。
二本柳寛の存在感がところどころ印象的なのだが、キャラクターがもう一つハッキリしないのがなんとも惜しい。
ハッキリしないといえば、新珠三千代の役柄もそうで、このあたりどうにも勿体ない気がする。
その点、シャンソン歌手役の北原三枝は儲け役といえるだろう。
彼女が着ている衣装も森英恵デザインというだけあって印象的だ。
この時代のナイトクラブの風俗描写が興味深い作品であり、ラストもいい。
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マサヤ
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フランス映画、ジャズ
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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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