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DVDを買ったまま、ほったらかしにしていた『高校教師』(『LA PRIMA NOTTE DI QUIETE』)をようやく観ました。
『リスボン特急』と同じく1972年の作品です。
監督:バレリオ・ズルリーニ
出演:アラン・ドロン、ソニア・ペトローバ、レア・マッサリ、ジャン・カルロ・ジャンニーニ
映画冒頭の海岸沿いの風景からして、いかにもこの時代のイタリア映画という感じで、とても魅力的です。
雰囲気的に、昔観た『ラストコンサート』(監督:ルイジ・コッツィ)をなんとなく思い出しました。
そして、アラン・ドロンのうらぶれた、哀愁に満ちた役柄が印象的な映画です。
特にナイトクラブのシーンで、愛する女性が別の男性と踊っているところを見つめるシーンでの表情の演技は、素晴らしいと思いました。
昨年、ドロン氏がスマスマに特別出演した際、この作品を好きな作品ベスト5に入れていました。
正直なところ、『サムライ』が落ちて、この作品が選ばれたことにメルヴィル・ファンとしては軽い失望感を覚えましたが、実際にこの作品を観てみて、演技者としては、こちらの方を選びたくなる気持ちが分かった気がしました。
それくらい、この作品でのドロン氏は良い演技をしていると思います。
世間的には、作品の、暗く、重苦しい雰囲気が敬遠される傾向もあるかもしれず、そのあたり、この作品への好悪が分かれるところかもしれません。
私個人は結構好きですが…。
イタリア映画ということもあり、ドロンの声がイタリア語で吹き替えになっているようです。
普段聞きなれた彼の声とは違いますので、別の人の吹き替えでしょう。(違っていたら訂正お願いします)
なお、バレリオ・ズルリーニ監督の作品では、他に『激しい季節』(59年。出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、エレオノラ・ロッシ=ドラゴ)ぐらいしか観ていませんが、これも素晴らしい作品でした。
ドロン氏以外のキャストでは、友人役を演じるジャンカルロ・ジャンニーニが良かったですね。
ジャンニーニといえば、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『イノセント』や、リドリー・スコット監督の『ハンニバル』の印象で、ヒゲのイメージが強いのですが、この作品ではヒゲを生やしていないこともあり、かなり違った印象を受けます。
他に、レナード・サルバトーリが珍しく“いい人”役で出ているのもちょっと嬉しかったりしましたし、ドロン氏とアリダ・ヴァリの共演というのも珍しいのではないでしょうか。
『高校教師』と違って明るい海でしたが…
この作品ドロンもgoodなのですが共演の
ソニア・ペトロバが光ってました。
あの目の演技 素晴らしかったです!
暫く観てないのですが英語と日本語の音声も選択できたような
でも、フランス語の生声のも聞きたかったので
フランス製のPAL盤も購入してみました
やはりフランス語用に撮影されたフィルムのようで
微妙な映像の違いがあります
ドロン氏は無精ひげが異常にお似合いで
当時の女性ファンはこんなお姿にも反応したのでしょうね
ジャンニーニは最近『007・カジノロワイヤル』に出てましたよね
この方も昔は美形で可愛らしかったんですね
この作品、フランス語版もあるのですね。
やはり本人の声で観たいですよね。
日本盤DVDには野沢那智さんによる日本語音声も収録されていますが、まだ観ていません。
ジャンニーニ氏は『007・カジノロワイヤル』に出ていましたか。
確かにこの映画ではまだ可愛らしい感じですね。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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