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これまで未見だった『ハーフ・ア・チャンス』のDVDを購入、観ました。
97年の作品です。
監督:パトリス・ルコント
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、ヴァネッサ・パラディ
ストーリーは…
車を盗難することを生業としているアリス(パラディ)だが、亡き母の遺言テープによって、自分には二人の父親の可能性の男性がいることが分かる。アリスは二人の男性を探し出すが、ひょんなことから3人ともにギャングと警察の争いに巻き込まれる…というもの。
なんといっても、二人の大スター、『ボルサリーノ』(69)以来28年ぶりの共演作です。
その間にはメルヴィル監督の『仁義』(70)で共演する話が流れてしまったという残念な経緯もありました。(『仁義』でのジャン=マリア・ヴォロンテの役は、もともとメルヴィル監督がベルモンドを想定して書いた役でした)
個人的に、パトリス・ルコント監督といえば、文芸肌の恋愛作品を撮る監督というイメージでしたが、この作品は大スター二人に敬意を表してか、完全な娯楽アクション作品に仕上げています。
作品のトーンとしては、どちらかというと、ベルモンド寄り?かもしれません。
それにしても、二人のファンとしては、もう二人が仲良く画面に収まっているだけで、なんともいえず幸せな気分になります。
もちろん、二人の風貌には年齢は隠せませんが、むしろだからこそ、その人間味や温かさがにじみ出て、この作品に必要な子供への愛情が見事に表現されているのではないでしょうか。
二人のセリフの掛け合いも楽しいし、ラストの縄梯子のくだりなどもう最高でした。
そして、二人とも共演を楽しんでいるのが映像を通して伝わってきて、観る側も嬉しくなってきます。
ただ一つ残念なことは、市販のDVDの画質がイマイチだったことです。
DVDの画質イマイチでしたか???
特典映像でルコント監督のインタビューやドロンさんのインタビューもあったので
私としては良い買い物をしたと思ってました・・・
(先にVHSも買っていたので)
『冒険者たち』『恐怖に襲われた街』を再現しているようなシーンもあり楽しめる内容でしたよね
あ、一番は『ボルサリーノ』のメロディがうっすら流れてくるとこですよね
あそこは最高!
DVDの画質は残念ながら良いとは言えないと私は思いました。
ちゃんとマスタリングされていないという感じです。
映画の年代からいっても、もっと画質は良いはずなのですがね。
ご指摘の『ボルサリーノ』のメロディが流れるところ最高ですね。
そうなんですか、DVDはイマイチなんですか
これ、何と言ってもエンドロールのスナップ集!
ここで流れる「Runaway Love」を聴いてると何故か元気が出るんです!
ドロン、ベルのフタリの笑顔によく合った曲だと思いますね。
エンドロールのスナップ集は良かったですよね。
曲のイメージはあまりフランス映画っぽくない印象はありますが、観客を気分良くさせるという意味では良いエンドロールだったと思います。
実は、先日ルコント監督初期の作品である「スペシャリスト」を見ました。内容はちょっと「ハーフ・ア・チャンス」に通じる娯楽作品で、安心して見ていられました。作家主義にはしる前のルコントの娯楽作品も、お口直しという意味でなかなかいいものです。
私は「ハーフ・ア・チャンス」では、ヘリコプターにぶら下がるベルモンドが好きです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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