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ソニー・ロリンズの”80歳記念”ツアー2010という来日公演に行ってきました。
日時:10月9日 大阪NHKホール
メンバー:ソニー・ロリンズ(ts)、ボブ・クランショウ(b)、ラッセル・マローン(g)、コービー・ワトキンス(ds)、サミー・フィゲロア(per)
ソニー・ロリンズはこれまで20回以上来日公演を行っておりますが、私がロリンズのライヴに行くのは今回が初めてです。
ロリンズは2005年には一旦演奏活動から引退することを表明、その引退ツアーで来日公演も行いました。
私はその時行けなかったので、生のロリンズを聴くのもついに叶わなかったか、と感じたものですが、事情が変わったのか、その後にロリンズは2008年に復帰して来日公演、今回は80歳記念ツアーの一環として来日公演を行っていることからも、引退は撤回したのでしょう。
ロリンズは1930年9月7日生まれだそうですが、50、60年代のジャズ黄金時代の巨人が今も存命であること(クスリの影響か若死が多い)、しかも、演奏活動をこの歳まで活発に行っているというのは奇跡的であると言ってよいでしょう。
そして何よりもっと凄いのは、実際の演奏に衰えが全くといってよいほど感じられなかったことです。
ライヴの始めは腰の曲がった状態でヨロヨロと登場したので多少不安がよぎりましたが、一旦テナーサックスを吹き始めたら、音色の張り、美しさ、アドリブ、どれをとっても素晴らしいものでした。
まるで、楽器を演奏している、というよりも、ロリンズその人と楽器が一つになり、そこから音が止め処もなく溢れ出してくるような印象でしたね。
なにより、ロリンズ自身が音楽が好きで演奏そのものを楽しんでいるのが観ている側にも伝わってきて、なんとも楽しい気分にさせられました。
この人の人徳のなせる業だと思います。
しかも、約100分のステージ(アンコール含む)を休憩無し、一度もイスに腰掛けることなくこなしていました。
これがどれだけ凄いことか…。
サポートメンバーも好演でした。
ベースのボブ・クランショウなどは、昔からずっとロリンズと演奏活動を共にしている人ですが、60年代のブルーノートでも活躍したいた人ですので、生で聴けて良かったです。
ただ、ライヴの間中ずっとエレキベースを弾いていて、ウッドベースでなかったのはちょっと残念だったかな。
大阪NHKホールの客層はやはり年配の方が多かったですが、満杯でした。
近い将来ロリンズの来日公演があったら、是非また聴きに行きたいと思います。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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