[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
早稲田松竹に寺山修司の監督作品2本立てを観に行ってきました。
もうこの特集上映は終わっちゃいましたが。
とりあえずその関連ページへリンク。
●『書を捨てよ町へ出よう』(71)
監督・原作・脚本:寺山修司
出演:佐々木英明、斎藤正治、小林由起子、平泉征、森めぐみ、丸山明宏
●『田園に死す』(74)
監督・原作・脚本:寺山修司
出演:菅貫太郎、高野浩幸、八千草薫、原田芳雄
上映時間の関係で『田園に死す』の方を先に観ましたが、こちらは以前レンタルで観たことがあります。
初めて観た時の衝撃はさすがに薄れましたが、それでも、この作品の映像、視覚表現の凄さには圧倒されます。
メルヴィル監督の映像が“メルヴィル・ブルー”なら、こちらは“テラヤマ・レッド”とでも言いたいレッド・トーンの映像です。
また、それが映画の舞台となった恐山の荒涼たる風景によく合うのですよね。
内容の理解は難解といえば難解ですが、映画としての完成度はかなり高いと思います。
主人公の“私”の少年時代を演じる高野浩幸、現在の“私”を演じる菅貫太郎ともに好演ですし、八千草薫が色気があって良いんですよね。
プリントの状態が良くなかったことが残念。
一方の『書を捨てよ町へ出よう』は初めての鑑賞。
寺山修司の長編デビュー作ということもあってか、言いたいことがごった煮のように詰め込まれていて、良くも悪くもまとまりのない作品。
私自身がこの日二本目に観たせいもあるのでしょうが、少々長い気がします。
(上映時間は138分、ちなみに『田園に死す』は102分)
こちらも、主演の佐々木英明がなかなか良い。
こちらの作品の方が古いのに、プリントの状態は良かったです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。