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ルイス・ギルバート監督の『暁の7人』をレンタルビデオで観た感想です。
『Operation Daybreak』(75年)
監督:ルイス・ギルバート
脚本:ロナルド・ハーウッド
音楽:デヴィッド・ヘンチェル
撮影:アンリ・ドカ
出演:ティモシー・ボトムズ、ニコラ・パジェット、アンソニー・アンドリュース、マーティン・ショウ、ジョス・アックランド、アントン・ディフリング
今回が初見となる75年のアメリカ映画。
第二次世界大戦におけるチェコスロバキアとイギリスの間で計画されたナチス・ドイツの指揮官ラインハルト・ハイドリヒの暗殺作戦を映画化した作品。
ラインハルト・ハイドリヒの暗殺を描いた映画といえば、先日このブログで紹介したフリッツ・ラング監督の『死刑執行人もまた死す』もそうでしたが、二つを観た印象としては、『暁の7人』の方がキャストの魅力も含めリアリティがあって個人的には好みです。
テーマこそ近いものの、製作年代も全く異なる別の映画なので、比べることはあまり意味のないことではありますが…。
タイトルは“7人”と銘打っており、実際に作戦に参加したのは7人のようですが、映画的にはほとんど3人の人物を中心に描いています。
映画的な脚色も当然あるようですが、ほぼ事実を映画化した作品とのことです。
実際、ずっしりとした見応えの作品で、観始めると途中で止められません。
映画の内容は、大まかに暗殺実行までの前半と、ナチスによる報復の後半に分けられますが、ハイドリヒ暗殺からその死まで特に誇張せずに、淡々と描いているのが特徴。
実話としては、全体的にストーリーとしてもかなり強烈な内容で、後半のナチスの報復は観ているのが辛くなります。
主役の3人は皆が印象的な演技でした。
撮影はあのアンリ・ドカで、ほとんどが実際のプラハで撮影されたとのこと。
雨に濡れた石畳が実に美しい印象です。
デヴィッド・ヘンチェルの音楽も良かったと思います。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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