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フリッツ・ラング監督の『死刑執行人もまた死す』を国内盤DVDで観た感想です。
『Hangmen also die』(43年)
監督:フリッツ・ラング
製作:フリッツ・ラング
脚本:フリッツ・ラング、ベルトルト・ブレヒト、ジョン・ウェクスリー
音楽:ハンス・アイスラー
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ
出演:ブライアン・ドンレヴィ、ウォレター・ブレナン、アンナ・リー、デニス・オキーフ
私が観たのは134分のいわゆる完全版。
多少長く感じないこともなく、120分の短縮版でも良かったかもしれません。
映画のタイトルから想像するに、肝心の暗殺シーンまでにいろいろなサスペンスが用意されていると思いきや、むしろ暗殺から始まるプラハ市民の受難が大きく取り上げられた映画であったとは意外でした。
内容は分かりにくいということはないけれど、少々重苦しい。
テーマがテーマだけに仕方ないのでしょうが。
個人的には、もう少しストーリーの流れにスピーディーさがあると良かったかもしれません。
映画的なサスペンス感ももう一つ物足りなさを感じましたが、後半の展開があまりに出来すぎで、そのへんに納得がいかないのかも。
世間的な評価は高い映画のようですが、どうも私とは相性が悪かったようです。
主演のブライアン・ドンレヴィは、ハッキリ言って、主人公としては少々魅力薄な感が拭えませんでした。
むしろ、出番は少ないものの、ノヴォトニー教授を演じたウォレター・ブレナンの方が印象深かったですね。
ヒロインのアンナ・リーはこの作品では容姿の魅力も今一つで、脚本のせいもあってか、役柄の心理的変化がもう一つ伝わってこないきらいがあります。
国内盤DVDの画質はこのメーカー、この時代のものとしてはまずまず。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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