[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ジョルジュ・ロートネル監督の『女王陛下のダイナマイト』をレンタルビデオで観た感想です。
『NE NOUS FACHONS PAS』(66年)
監督:ジョルジュ・ロートネル
原作:ミシェル・オーディアール
脚本:マルセル・ジュリアン、ジャン・マルサン、ジョルジュ・ロートネル
撮影:モーリス・フェルー
音楽:ベルナール・ジェラール
出演:リノ・ヴァンチュラ、ミレーユ・ダルク、ジャン・ルフェーブル、ミシェル・コンスタンタン、トミー・デュガン
コメディ・タッチのアクション映画です。
ストーリー展開に少々グダグダ感がありますが、それが決して嫌でなく、かえってその緊張感の無さが魅力的ともいえます。
ほぼ同時期の『リオの男』(65年、フィリップ・ド・ブロカ監督、ジャン=ポール・ベルモンド主演)あたりと通じる雰囲気を私は感じました。
この映画が作られた66年といえば、メルヴィルの『ギャング』が作られた年でもありますが、そこでも名コンビぶりを発揮していたリノ・ヴァンチュラ&ミシェル・コンスタンタンのコンビがこの映画でも実にいい。(もちろん映画のカラーは全く違いますが)
リノ・ヴァンチュラが良いのは当然といえますが、ミシェル・コンスタンタンがこれほどコメディがイケるとは驚きでした。
普段コワ面なだけに眼鏡姿も新鮮で、こういったコメディでの弾けぶりがファンとすれば嬉しい。
この二人に加え、ジャン・ルフェーブルのトボけた持ち味も良く、映画を盛り上げていました。
これまた『ギャング』で音楽を担当していたベルナール・ジェラールの音楽も印象的。
ところどころに当時世界を席巻していたビートルズ風?のロックンロールを取り入れていますが、その音楽の使い方も、そして映画そのものの内容も、どこか英国を皮肉っているように思えてなりません。
というか、完全にそうなのでしょうが。
ジャン・ルフェーブルの元妻役のミレーユ・ダルクは映画の後半にしか出てきませんが、非常に美しく、これは彼女の出演作でも魅力的なものの一つではないでしょうか。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。