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降旗康男監督の『冬の華』をDVDで観た感想。

冬の華』(78年)
監督:降旗康男
脚本:倉本聰
撮影:仲沢半次郎
音楽:クロード・チアリ
出演:高倉健、池上季実子、北大路欣也、池部良、田中邦衛、藤田進、三浦洋一、倍賞美津子、夏八木勲

初見。
堪能した。
まず、冒頭の浜辺のシーンからクロード・チアリの情感のあるギター、タイトルバックへとつながるオープニングがすばらしい。
映画の舞台はみなとみらいなど出来る前の昭和50年代前半の横浜だが、港の風景に昨今とは異なるなんともいえないノスタルジックな魅力があって、これだけでも見ものだ。
喫茶店のシーンだけ京都の長楽館っぽいが、映画の出来栄えからすれば大した問題ではない。

内容は、叙情的色彩の濃いヤクザ映画であるが、とにかく高倉健がすばらしい。
キャスティングも豪華で、目移りするほど。
顔ぶれを観ているだけでも満足度は高いが、それぞれの登場シーンが少なくてもったいないくらいである。
ところで、この映画の池上季実子石原さとみによく似ていると思うのは私だけか。

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フレッド・ジンネマン監督の『日曜日には鼠を殺せ』を国内盤DVDで観た感想。

BEHOLD A PALE HORSE』(64年)
監督:フレッド・ジンネマン
原作:エメリック・プレスバーガー
脚本:J・P・ミラー
撮影:ジャン・バダル
音楽:モーリス・ジャール
出演:グレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、オマー・シャリフ、パオロ・ストッパ、レイモン・ペルグラン、ミルドレッド・ダンノック、ペレット・プラディエ、クリスチャン・マルカン

初見。
サスペンスとしても人間ドラマとしても一級の映画である。
グレゴリー・ペックアンソニー・クインオマー・シャリフの主演俳優3人が実に素晴らしい。

個人的には後にメルヴィルの『ギャング』(66)に出ることになるレイモン・ペルグランがカルロス役で出ているのが嬉しい。
メルヴィルといえば、後にメルヴィル作品の常連となるロベール・ファヴァール(『サムライ』のバーテンダー役など)が、教会で神父の数を尋ねられる役で出ていた。
また、警部補役でクリスチャン・マルカンも出ている。

クロード・シャブロル監督の『主婦マリーがしたこと』を国内盤DVDで観た感想。

UNE AFFAIRE DE FEMMES』(88年)
監督:クロード・シャブロル
脚本:クロード・シャブロル、コロ・タヴェルニエ・オアガン
撮影:ジャン・ラビエ
音楽:マチュー・シャブロル
出演:イザベル・ユペール、フランソワ・クリュゼ、マリー・トランティニャン、ドミニク・ブラン

初見。
第二次大戦中の実話の映画化だが、これはどうも題材が好きになれない。
当然主人公にも感情移入できず、物語にも乗れない。
そのせいか、思ったよりイザベル・ユペールの魅力も感じなかった。
重苦しくなりがちな題材を淡々と描いているのはシャブロルらしいが…。

エリック・ロメール監督の『三重スパイ』を国内盤DVDで観た感想。

TRIPLE AGENT』(03年)
監督・脚本:エリック・ロメール
撮影:ディアーヌ・バラティエ
出演:カテリーナ・ディダスカル、セルジュ・レンコ、エマニュエル・サランジェ、グリゴリ・モヌコフ、ディミトリ・ラファルスキー、アマンダ・ラングレ

初見。
1930年代後半の実在の物語を脚色した、ロメールらしからぬ政治サスペンスである。
とはいっても膨大な会話劇である点はいつものロメールなのだが、この会話内容を理解するには多少の歴史的知識は必要かもしれない。
主人公フョードル役のセルジュ・レンコは見るからにこの時代のスパイらしいどこか怪しげな雰囲気がある。
一方で、妻アルシノエ役のカテリーナ・ディダスカルのいい意味での熟女っぷり、それに加えて品があるところがなんとも魅力的。

あと、観終わった後にキャスト名をチェックして驚いた。
なんとアマンダ・ラングレ(『海辺のポーリーヌ』『夏物語』)の名が!
果たして上階に住む夫婦の妻役で出演していたのは彼女であった。

クロード・シャブロル監督の『刑事ベラミー』を国内盤DVDで観た感想。

BELLAMY』(09年)
監督:クロード・シャブロル
脚本:クロード・シャブロル、オディール・バルスキ
撮影:エドゥアルド・セラ
音楽:マチュー・シャブロル
出演:ジェラール・ドパルデュー、クロヴィス・コルニアック、ジャック・ガンブラン、マリー・ビュネル、ヴァイナ・ジョカンテ、マリー・マテロン

初見。
残念ながらクロード・シャブロル監督の遺作となってしまった作品だが、衰えは全く感じられない。

この作品は殺人事件を題材として割にサスペンス的要素は薄い。
ほとんど途中でネタバレしてしまっているし、ジェラール・ドパルデュー演じるベラミー刑事の行動を淡々と追っているだけの映画なのにどうしてこんなに面白いのだろう。
妻役のマリー・ビュネル、犯人の妻役のマリー・マテロン、音楽のマチュー・シャブロルも含め、すべてが印象的。

ところで、ジェラール・ドパルデューの出演作を観るのは久々なのだが、大いに見直した。
伊達に30年以上フランス映画の主役を張っていない。
巨体が欠点になるどころか、見事に人間的魅力と化しているところなど、さすがの存在感である。
シャブロル作品に出演するのは意外にも今作が最初で最後になってしまったというが、相性はバッチリ。
もっとこの二人のコラボレーションを観たかったと同時に、つくづく監督の死が惜しまれてならない。

クロード・ミレール監督の『ある秘密』を国内盤DVDで観た感想。

UN SECRET』(07年)
監督:クロード・ミレール
脚本:クロード・ミレール、ナタリー・カルテール
撮影:ジェラール・ド・バティスタ
音楽:ズビグニエフ・プレイスネル
出演:セシル・ドゥ・フランス、リュディヴィーヌ・サニエ、マチュー・アマルリック、ジュリー・ドパルデュー、パトリック・ブリュエル

初見。
フィリップ・グランベール原作の映画化。
戦時中のフランスにおけるユダヤ人問題を取り上げた映画ということもあって、いかにも重々しい雰囲気の映画である。
だが、実に見ごたえのある秀作であることも確かだ。
何度か時間が錯綜するが、不思議と分かりにくさはない。
ヒロインのセシル・ドゥ・フランスが美しく、さすがのリュディヴィーヌ・サニエもこの映画では見劣りがする。

正直なところ、いわゆる“ブローイング・セッション”的なアルバムにはあまり食指が動かない。
特に、このアルバムのようにテナーサックス奏者が二人となると、音を聴いただけではどちらがどちらか区別が付かないということが多く、なんとなく居心地の悪さを感じてしまうのだ。
このアルバムもジャケットが有名な割にはこれまで聴く機会がなかったが、最近ようやく聴いて内容の良さに驚いた。

まず、曲がいい。
そして、二人のテナーの演奏も若々しく溌剌としており、聴いていて気持ちがいい。
リズム・セクションは例の『バードランドの夜』の3人だが、いずれも最高としか言いようがない。
とりわけ、ホレス・シルヴァーのセンスの良さには唸らされる。

アルバムのクライマックスとしては一般的に①、④というところだろうが、③のハードボイルドな雰囲気も実に魅力的である。
個人的にはこのアルバム中ベスト。

CLIFF JORDAN&JOHN GILMOREBlowing in from Chicago』(57年)
1.ステイタス・クウォー 2.ボーティル 3.ブルー・ライツ 4.ビリーズ・バウンス 5.イーヴル・アイ 6.エヴリホエア
クリフ・ジョーダン、ジョン・ギルモア(ts)、ホレス・シルヴァー(p)、カーリー・ラッセル(b)、アート・ブレイキー(ds)

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テンプレ作った人:おみそ
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プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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