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ジャン=ピエール・メルヴィル監督が好きだった、もしくは高く評価していたと思われる映画作品のリストを挙げて見ます。
(年代順、名前は監督名)
これらのリストはルイ・ノゲイラ著『サムライ』などのさまざまな書物等から得た情報を元にしています。
もちろん、大のアメリカ映画ファンでもあったメルヴィルが好きだった戦前のアメリカ映画はおそらくは数知れず、ここに出ているのはほんのごく一部だと考えられます。
特に評価が高かった、または影響の大きかったと思われる作品は太線にしてあります。
『南海の白影』(28 W・S・ヴァンダイク、ロバート・J・フラハティ)
『市街』(31 ルーベン・マムーリアン)
『カヴァルケード』(33 フランク・ロイド)
『とらんぷ譚』(36 サッシャ・ギトリ)
『大いなる幻影』(37 ジャン・ルノワール)
『風と共に去りぬ』(39 ヴィクター・フレミング)
『陽は昇る』(39 マルセル・カルネ)
『市民ケーン』(41 オーソン・ウェルズ)
『拳銃貸します』(42 フランク・タトル)
『天国は待ってくれる』(43 エルンスト・ルビッチ)
『天井桟敷の人々』(45 マルセル・カルネ)
『アスファルト・ジャングル』(50 ジョン・ヒューストン)
『禁じられた遊び』(52 ルネ・クレマン)
『拳銃の報酬』(59 ロバート・ワイズ)
『勝手にしやがれ』(59 ジャン=リュック・ゴダール)
『スリ』(59 ロベール・ブレッソン)
『穴』(60 ジャック・ベッケル)
『裸の島』(60 新藤兼人)
『噂の二人』(61 ウィリアム・ワイラー)
『暗くなるまで待って』(67 テレンス・ヤング)
『俺たちに明日はない』(67 アーサー・ペン)
『夜の大捜査線』(67 ノーマン・ジェイソン)
『ひとりぼっちの青春』(69 シドニー・ポラック)
『雨のなかの女』(69 フランシス・フォード・コッポラ)
『クレムリン・レター 密書』(70 ジョン・ヒューストン)
『告白』(70 コンスタンタン・コスタ=ガヴラス)
『バニシング・ポイント』(71 リチャード・サラフィアン)
『脱出』(72 ジョン・ブアマン)
『大いなる勇者』(72 シドニー・ポラック)
監督作に、三船敏郎がイヌイットの族長に扮した『シャドウ・オブ・ウルフ Shadow of the Wolf』(92)があります。原作はイヴ・テリオー『アガグック物語 極北に生きる』(彩流社)。
ロベール・ドルフマン(1912-99)は、『禁じられた遊び』(52)、『現金に手を出すな』(54)の製作者ですが、ドヌーヴ主演の『恋のマノン』(67)『うたかたの恋』(68)、『哀しみのトリスターナ』(70)のほか、『告白』(70)、『夜の訪問者』(70)、『レッド・サン』(71)、『トラフィック』(71)、『パピヨン』(73)も製作しています。
ロベール・ドルフマンの妻だったアニー・ドルフマン(別名アニエス・ドライエ。1920年生まれ)は、夫の製作した『裁きは終わりぬ』(50)の女優でしたが、製作者に転身、マリア・シェル主演の『居酒屋』(56)、『女の一生』(58)、ブレッソン監督の『スリ』(59)、『ジャンヌ・ダルク裁判』(62)を製作しています。
ジャック・ドルフマン他の情報ありがとうございます。
三船敏郎主演の監督作まであるとは知りませんでした。
ロベール・ドルフマンはちょくちょく名前を見かけるので、あれもこれも作って凄いプロデューサーだなと思っていましたが、奥さんもプロデューサーでしたか。
まさに映画家族ですね。
『穴』、素晴らしい作品ですよね。
この映画に対するメルヴィルの評価は高評価どころではありませんよ。
「世界で最もすばらしい映画の1本」とまで語っています。
是非ルイ・ノゲイラ著「サムライ」を覗いてみて下さい。
彼はポーランドのウッチ生まれのユダヤ人で、ポーランド、ベルギー、イタリアで育ち、両親はナチの強制収容所で殺されました。
『賭博師ボブ』で製作者となったシルベルマンは、ベッケルの遺作『穴』を20分短縮したそうです。
1963年にマドリッドでブニュエルと出会い、『小間使の日記』を製作しましたが、ブニュエルが主演女優にメキシコ人女優の起用を考えていたのにたいし、ジャンヌ・モローを推したそうです。
シルベルマンは、『賭博師ボブ』のアンリ・ドカ撮影の『愛と死の天使』(83)も製作しています。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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