[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』を国内盤ブルーレイで観た感想。
『OTTO E MEZZO』(63年)
監督:フェデリコ・フェリーニ
脚本:フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネッリ、エンニオ・フライアーノ、ブルネッロ・ロンディ
撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレ、サンドラ・ミーロ、バーバラ・スティール
再見。
フェリーニは昔いろいろ観たが、その中では『カビリアの夜』と『アマルコルド』が好きだった。
逆に言えば、他の作品はどうもついていけないのが多い。
『8 1/2』はこれまで3回くらいは観ているはずで、回数でいえば他の作品よりも観ている方だろう。
今度のブルーレイの画質はこれまでとは比べ物にならないくらい良い。
この名画(それは確かだ)をこのような高画質で楽しめるようになったのは実にめでたいことだが、正直言って、観ていてどうも落ち着かなかった。
理由は簡単、映画が面白くないからである。
この感想は初めて観た時から基本的に変わらない。
確かに凄い映画だということは分かる。
狙い通りなのか偶然なのかは分からないが、演出技術的にはとんでもなく高いレベルの映画であることは確かだ。
しかし、それだけでこの映画を面白いと持ち上げる気にはならない。
第一、物語の主人公は人間的に魅力的でもなんでもないし(俳優としてのマストロヤンニは魅力的だが)、題材的にもまだ『甘い生活』の方が個人的にはしっくりくる(こちらも決して“面白い”映画ではないが…)。
ただ、主人公の愛人役を演じたサンドラ・ミーロはいい。
この映画のアヌーク・エーメ(グイドの妻役)が魅力薄なのは役柄上致し方ないだろう。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。