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ルイス・ブニュエル監督の『皆殺しの天使』を国内盤DVDで観た感想。

EL ANGEL EXTERMINADOR』(62年)
監督:ルイス・ブニュエル
原案:ルイス・ブニュエル、ルイス・アルコリサ
脚本:ルイス・ブニュエル
撮影:ガブリエル・フィゲロア
音楽:ラウル・ラヴィスタ
出演:シルヴィア・ピナル、エンリケ・ランバル、ルシー・カジャルド、エンリケ・G・アルバレス

初見。
ある邸に集まった数十名の上流階級の人々が外に出られなくなるというお話。
出られなくなる理由は登場人物たちにも、映画を観ている側にもわからない。
後にフランスで撮られた傑作『ブルジョワジーの密かな愉しみ』(72)と似ていないこともない、いかにもブニュエルらしい映画だといえよう。

この映画を観たプロデューサーは、『なにがなんだかわからなかった。しかし、すばらしい』というような感想を述べたという。
実際、私の感想もそれに近い。
確かにわけが分からないし、登場人物が見分けにくいという欠点?もあるのだが(テレビで観たせいもあろう)、観ていて決して退屈はしない。
わからないながらも、微妙な面白さが持続する映画である。

ただ、正直言って、この映画は一度観ただけでは半分くらいしか楽しめないような気もする。
何度も観る度に新しい発見がある、そんな映画なのではないか。
そういう意味では大変味わい深い映画なのではないかと思う。
まぁ、すぐにもう一度観たいという気にもならないのだが…。

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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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