[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
デヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』を国内盤DVDで観た感想。
『MULHOLLAND DR.』(01年)
監督・脚本: デヴィッド・リンチ
撮影:ピーター・デミング
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、アン・ミラー、ジャスティン・セロー、ダン・ヘダヤ、マーク・ペルグリノ、ブライアン・ビーコック、ロバート・フォスター
再見。
とにかく大好きな作品なので、これまで何度観たか分からない。
前回観てから随分時間が経っているせいもあって、ちょっと前から観たくて観たくてたまらなかった。
初めて観た時など内容はチンプンカンプンで訳が分からなかったたが、もう何度も観てせいか、分かりにくさはほとんどない。
しかし、分かるということはこの作品ではあまり意味のないことかもしれない。
分からない時でもこの映画は面白くて仕方なかったからだ。
とにかく一つ一つのプロットが魅力的。
中でもカウボーイの登場シーン、クラブ・シレンシオのシーンが特に好きだ。
カウボーイの気味悪い顔はもちろんだが、“オッス”という日本語字幕にしびれる(笑)。
それに、この映画を思い出すと、突然、深夜にクラブ・シレンシオのシーンを観たくなったりする。
あの怪しい雰囲気はもうなんといったらいいか…。
映画の魅惑としか言いようがない。
ウィンキーズのシーンや女優のオーディションのシーンもたまらない。
他にも、監督の自宅のシーン、場末のホテルのシーン、エスプレッソのシーン…もはやリンチ病である。
もちろん、ナオミ・ワッツの演技も最高に素晴らしい。
特に後半は神がかっているとさえ言っていい。
作品全体に通奏低音のように響くアンジェロ・バダラメンティの音楽が映像の緊張感をさらに高める。
劇場で観たリンチの最新作『インランド・エンパイア』に『マルホ』ほど入り込めなかったのは音楽がバダラメンティでなくなったということが大きかったのではないかと個人的に思っている。
また少ししたら『インランド・エンパイア』も観直してみたいと思っているが、おそらく返り討ちにあうだろう…。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。