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ジョニー・トー監督の『エグザイル/絆』を国内盤DVDで観た感想。
『放・逐』(06年)
監督:ジョニー・トー
脚本:セット・カムイェン、イップ・ティンシン
撮影:チェン・シウキョン
音楽:ガイ・ゼラファ、デイヴ・クロッツ
出演:アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョン、ラム・シュー、ロイ・チョン、ジョシー・ホー、リッチー・レン、サイモン・ヤム、ラム・カートン
初見。
ジョニー・トー監督作品を観るのも初めてだし、いわゆる香港ノワールというジャンルの映画を観るのも初めて(恥ずかしながら、いまだに『インファナル・アフェア』も観ていない)。
言うまでもなく、ジョニー・トー監督はジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンで、オーランド・ブルーム主演で『仁義』をリメイクするという話もあったし(結局企画がボツになったらしい)、最新作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』には『サムライ』の影響もあると聞く。
また、メルヴィルのドキュメンタリー映画『コードネームはメルヴィル』(08。オリヴィエ・ボレール監督)にも彼のインタビューが出ていた。
いわく、香港映画のヨーロッパ的要素はことごとくメルヴィルから来たものだ…という内容だったと記憶している。
全体的に、彼のコメント内容はどこか抽象的でよく理解できなかったのだが…。
よって、どこかでメルヴィル映画のテイストを期待しながらも、期待しすぎない程度の心持でDVDを観始めたのだが…正直、これにはやられた!
予備知識も全くないので、当然、キャストも誰が誰かも知らない状態で観たが、一人一人の俳優のルックス、物腰がカッコよすぎる。
ストーリー展開も面白く、ところどころ意外な展開があるが、良い意味でそうくるか!って感じ。
スタイリッシュな映像も魅力的で始終惹きつけられたし、余韻深いラスト、音楽のセンスもすこぶる良い。
総じて銃撃シーンが暗くて状況がよく分かりにくいが、男たちの友情、仁義が魅力的に描かれたとても良い作品だ。
メルヴィル云々ということではなく、予想していたよりもずっと面白かったので、今度は同じジョニー・トー監督の『ザ・ミッション/非情の掟』を観てみようと思う。
最新作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』も是非スクリーンで観たい。
情報ありがとうございます。
最新作を観るのが楽しみです。
『エグザイル/絆』にも金塊強奪シーンで『ギャング』そっくりのシーンがありましたね。
実はすでに『ザ・ミッション 非情の掟』『PTU』も観ました。
どちらも大変気に入りましたので、『スリ』という作品も機会があれば是非観たいです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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