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自己紹介の欄に、趣味としてジャズを挙げているが、実は最近聴く機会がほとんどない。
むしろ、最近はクラシック音楽、ことにイタリア・オペラを聴く機会が圧倒的に多い。
これまでjazzアルバムベスト20と私の好きなロックアルバムベスト11枚を選んできたので、ここで一つ私の好きなクラシックベスト20を選んでみようと思う。
ただし、私がクラシック音楽をちゃんと聴いていた時期は主に80年代の半ばから90年代の前半にかけて、時期としては高校から大学、そして就職したあたりまでだから、選ばれるものはほとんどがその時期に聴いていたものになりそうだ。
(基本的に作曲家のアルファベット順で順位はありません)
●バッハ『イギリス組曲全曲』ヴェデルニコフ(ピアノ)
●ベートーヴェン『交響曲全集』トスカニーニ指揮NBC交響楽団
●ベートーヴェン『弦楽四重奏曲第14番』カペー弦楽四重奏団
●ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス』シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
●ブラームス『ドイツ・レクイエム』クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団
●ブルックナー『交響曲第8番』クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル
●ドビュッシー『弦楽四重奏曲』カペー弦楽四重奏団
●フォーレ『ピアノ四重奏曲・ピアノ五重奏曲』ユボー(ピアノ)、ヴィアノヴァ弦楽四重奏団
●モーツァルト『ピアノ協奏曲全曲』シフ(ピアノ)、ヴェーグ指揮モーツァルテウム・カメラータ・ アカデミカ
●プッチーニ『トスカ』ミトロプーロス指揮メトロポリタン歌劇場、テバルディ(ソプラノ)
●プッチーニ『ラ・ボエーム』トスカニーニ指揮NBC交響楽団、アルバネーゼ(ソプラノ)
●シューベルト『交響曲第8番 未完成』ワルター指揮ウィーン・フィル
●シューベルト『弦楽四重奏曲第15番』クレーメル、カシュカシアン、ヨーヨーマ他
●シューベルト『ピアノ・ソナタ第21番』アファナシエフ(ピアノ)
●シューベルト『冬の旅』フィッシャー・ディースカウ(バリトン)、ムーア(ピアノ)
●ショスタコーヴィチ『ヴァイオリン協奏曲第1番』オイストラフ(ヴァイオリン)、ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィル
●シベリウス『交響曲第7番』ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル
●ヴェルディ『ドン・カルロ』ショルティ指揮コヴェント・ガーデン歌劇場、テバルディ、ベルゴンツィ
●ワーグナー『神々のたそがれ』ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団、ニルソン、ヴィントガッセン
●ヴォルフ『歌曲集』フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ムーア(ピアノ)
とりあえず、の選択である。
今後紹介していく過程で変わる可能性は十分ある(笑)。
一応、上から順に一枚一枚のCDを簡単に紹介していこうと思う。
今回はとりあえずアタマの4枚のCDをご紹介。
●バッハ『イギリス組曲全曲』ヴェデルニコフ(p)(62年)
アナトリー・ヴェデルニコフはロシアのピアニスト。(1920~1993)
長らく幻の存在であったが、没後の1994年にまとまった録音が日本でもデンオンから発売された。
その際に数多く発売されたCDの中にバッハ・アルバムが一枚あったが、その中に『イギリス組曲第6番』が収録されていた。
これが信じられないくらい素晴らしい演奏だったので、その後にここで紹介する『イギリス組曲全曲』が発売された時には飛びついた。
バッハをピアノで弾くと言えば、なんといってもグレン・グールドが有名で、もちろん私も好きだが、このヴェデルニコフの演奏を聴いた瞬間、グールドはどこかに吹っ飛んだ。
バッハにせよ、ピアノにせよ、こんな感動的な演奏はめったに聴けるものではない。
たった一台のピアノが鳴っているだけなのに、どうしてこんなに聴く人の心に響くのだろう。
特に第2番、第6番はすごい。
残念ながらこのCDは現在廃盤だが、たまに中古盤屋で見かけるので機会があれば是非。
●ベートーヴェン交響曲全集 トスカニーニ指揮NBC交響楽団(39年)
私の最も敬愛する指揮者はトスカニーニである。
トスカニーニのベートーヴェン・チクルスとしては晩年にRCAに残した正規録音が有名だが、ここに挙げたのは39年に行われた伝説的なベートーヴェン・チクルスのもの。
当然音質は古いが、音楽の推進力といい、リズムの切れといい、旋律の歌わせ方といい、聴き手をガッチリ捉えて離さないのは明らかにこちらの方。
昔からいろいろなレーベルで復刻されているが、近年ミュージック&アーツから復刻されたBOXが音が良くておすすめ。
ちなみに、トスカニーニ晩年の『英雄』では53年のものばかり再発されているが、49年の演奏の方がずっと良い演奏なのにが再発されないのは不思議でしょうがない。
●ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番 カペー弦楽四重奏団(28年)
名曲揃いのベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中でも14番はやはり特別。
数多いベートーヴェンの傑作中でもとりわけ優れた出来栄えの作品なのではないかと思う。
とにかく、この音楽はフツーの音楽ではない。
戦前ならブッシュ、戦後でもブタペスト、ジュリアード、バリリ、スメタナ、ヴェーグ等、素晴らしい演奏が揃っているが、なんといってもカペーに止めを刺す。
恐ろしいほどの名演奏なので、おいそれとは聴けないのが欠点と言えば欠点。
●ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス』シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響、シュターダー、ヘフリガー(57年)
その昔Archiphonというレーベルからブラームスの1番とカップリングで出たCD。
このレーベルはカール・シューリヒトのCDを数多く出していたが、音質も良く、解説等もしっかりしていた。
大学時代に音楽鑑賞のサークルに所属していたが、そこで人に聴かされて感動したのがこの演奏。
『ミサ・ソレムニス』という曲は冗長で重ったるい印象が強く、さほど好きな曲ではないが、これは実に素晴らしい。
この曲はシューリヒトの18番だったようで、彼らしく速めのテンポでスッキリと仕上げた演奏ながら、内に秘めた感動は並々ならぬものがある。
マリア・シュターダー(ソプラノ)の歌声がまた素晴らしく、録音もモノラルながら極上。
これもCDはすでに廃盤だが、中古屋ではよく見かけるし、価格もそれほど高くない。
続きます。
むしろ、最近はクラシック音楽、ことにイタリア・オペラを聴く機会が圧倒的に多い。
これまでjazzアルバムベスト20と私の好きなロックアルバムベスト11枚を選んできたので、ここで一つ私の好きなクラシックベスト20を選んでみようと思う。
ただし、私がクラシック音楽をちゃんと聴いていた時期は主に80年代の半ばから90年代の前半にかけて、時期としては高校から大学、そして就職したあたりまでだから、選ばれるものはほとんどがその時期に聴いていたものになりそうだ。
(基本的に作曲家のアルファベット順で順位はありません)
●バッハ『イギリス組曲全曲』ヴェデルニコフ(ピアノ)
●ベートーヴェン『交響曲全集』トスカニーニ指揮NBC交響楽団
●ベートーヴェン『弦楽四重奏曲第14番』カペー弦楽四重奏団
●ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス』シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
●ブラームス『ドイツ・レクイエム』クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団
●ブルックナー『交響曲第8番』クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル
●ドビュッシー『弦楽四重奏曲』カペー弦楽四重奏団
●フォーレ『ピアノ四重奏曲・ピアノ五重奏曲』ユボー(ピアノ)、ヴィアノヴァ弦楽四重奏団
●モーツァルト『ピアノ協奏曲全曲』シフ(ピアノ)、ヴェーグ指揮モーツァルテウム・カメラータ・
●プッチーニ『トスカ』ミトロプーロス指揮メトロポリタン歌劇場、テバルディ(ソプラノ)
●プッチーニ『ラ・ボエーム』トスカニーニ指揮NBC交響楽団、アルバネーゼ(ソプラノ)
●シューベルト『交響曲第8番 未完成』ワルター指揮ウィーン・フィル
●シューベルト『弦楽四重奏曲第15番』クレーメル、カシュカシアン、ヨーヨーマ他
●シューベルト『ピアノ・ソナタ第21番』アファナシエフ(ピアノ)
●シューベルト『冬の旅』フィッシャー・ディースカウ(バリトン)、ムーア(ピアノ)
●ショスタコーヴィチ『ヴァイオリン協奏曲第1番』オイストラフ(ヴァイオリン)、ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィル
●シベリウス『交響曲第7番』ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル
●ヴェルディ『ドン・カルロ』ショルティ指揮コヴェント・ガーデン歌劇場、テバルディ、ベルゴンツィ
●ワーグナー『神々のたそがれ』ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団、ニルソン、ヴィントガッセン
●ヴォルフ『歌曲集』フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ムーア(ピアノ)
とりあえず、の選択である。
今後紹介していく過程で変わる可能性は十分ある(笑)。
一応、上から順に一枚一枚のCDを簡単に紹介していこうと思う。
今回はとりあえずアタマの4枚のCDをご紹介。
●バッハ『イギリス組曲全曲』ヴェデルニコフ(p)(62年)
アナトリー・ヴェデルニコフはロシアのピアニスト。(1920~1993)
長らく幻の存在であったが、没後の1994年にまとまった録音が日本でもデンオンから発売された。
その際に数多く発売されたCDの中にバッハ・アルバムが一枚あったが、その中に『イギリス組曲第6番』が収録されていた。
これが信じられないくらい素晴らしい演奏だったので、その後にここで紹介する『イギリス組曲全曲』が発売された時には飛びついた。
バッハをピアノで弾くと言えば、なんといってもグレン・グールドが有名で、もちろん私も好きだが、このヴェデルニコフの演奏を聴いた瞬間、グールドはどこかに吹っ飛んだ。
バッハにせよ、ピアノにせよ、こんな感動的な演奏はめったに聴けるものではない。
たった一台のピアノが鳴っているだけなのに、どうしてこんなに聴く人の心に響くのだろう。
特に第2番、第6番はすごい。
残念ながらこのCDは現在廃盤だが、たまに中古盤屋で見かけるので機会があれば是非。
●ベートーヴェン交響曲全集 トスカニーニ指揮NBC交響楽団(39年)
私の最も敬愛する指揮者はトスカニーニである。
トスカニーニのベートーヴェン・チクルスとしては晩年にRCAに残した正規録音が有名だが、ここに挙げたのは39年に行われた伝説的なベートーヴェン・チクルスのもの。
当然音質は古いが、音楽の推進力といい、リズムの切れといい、旋律の歌わせ方といい、聴き手をガッチリ捉えて離さないのは明らかにこちらの方。
昔からいろいろなレーベルで復刻されているが、近年ミュージック&アーツから復刻されたBOXが音が良くておすすめ。
ちなみに、トスカニーニ晩年の『英雄』では53年のものばかり再発されているが、49年の演奏の方がずっと良い演奏なのにが再発されないのは不思議でしょうがない。
●ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番 カペー弦楽四重奏団(28年)
名曲揃いのベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中でも14番はやはり特別。
数多いベートーヴェンの傑作中でもとりわけ優れた出来栄えの作品なのではないかと思う。
とにかく、この音楽はフツーの音楽ではない。
戦前ならブッシュ、戦後でもブタペスト、ジュリアード、バリリ、スメタナ、ヴェーグ等、素晴らしい演奏が揃っているが、なんといってもカペーに止めを刺す。
恐ろしいほどの名演奏なので、おいそれとは聴けないのが欠点と言えば欠点。
●ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス』シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響、シュターダー、ヘフリガー(57年)
その昔Archiphonというレーベルからブラームスの1番とカップリングで出たCD。
このレーベルはカール・シューリヒトのCDを数多く出していたが、音質も良く、解説等もしっかりしていた。
大学時代に音楽鑑賞のサークルに所属していたが、そこで人に聴かされて感動したのがこの演奏。
『ミサ・ソレムニス』という曲は冗長で重ったるい印象が強く、さほど好きな曲ではないが、これは実に素晴らしい。
この曲はシューリヒトの18番だったようで、彼らしく速めのテンポでスッキリと仕上げた演奏ながら、内に秘めた感動は並々ならぬものがある。
マリア・シュターダー(ソプラノ)の歌声がまた素晴らしく、録音もモノラルながら極上。
これもCDはすでに廃盤だが、中古屋ではよく見かけるし、価格もそれほど高くない。
続きます。
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HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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