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ジョン・ブラーム監督の『高い窓』を国内盤DVD(ブロードウェイ『世界の推理小説 傑作映画 DVD-BOX』)で観た感想。

The Brasher Doubloon』(47年)
原作:レイモンド・チャンドラー(『高い窓』)
監督:ジョン・ブラーム
出演:ジョージ・モンゴメリー、ナンシー・ギルド、コンラッド・ジャニス

レイモンド・チャンドラーの小説はほとんど読んでいるが、どれがどれと内容の区別がつくほど読み込んでいるわけではない。
この『高い窓』も何度か読んでいるはずだが、内容が他の小説と頭の中でゴッチャになってしまっているのは否めない。

そんなわけで、かえって映画として新鮮な気分で観ることができたが、登場人物の雰囲気や物腰、美術等にチャンドラーらしい雰囲気があるのがまず良い。
脚本もサクサクうまくまとめていて、長い小説の映画化として過不足ない。
原作もいい小説だが、映画としてもかなりの秀作である。

もっとも、マーロウ役のジョージ・モンゴメリーはどことなくフレディ・マーキュリー的な顔つきが多少好みの分かれるところかもしれない。
しかし、スマートでドライな物腰がいかにもマーロウ的で、観ているうちに気にならなくなった。
相手役のナンシー・ギルドもなかなかの好演であり、脇役の俳優たちも皆いかにもそれらしい雰囲気を醸し出していた。




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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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