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ラリー・ピアース監督の『ある戦慄』を国内盤DVDで観た感想。

THE INCIDENT』(67年)
監督:ラリー・ピアース
脚本:ニコラス・E・ベア
撮影:ジェラルド・ハーシュフェルド
音楽:テリー・ナイト
出演:トニー・ムサンテ、マーティン・シーン、ボー・ブリッジス、セルマ・リッター、ブロック・ピータース、ルビー・ディー、ドナ・ミルズ

初見。
深夜のNYの電車内における出来事を描いた密室劇なのだが、これは凄い映画だ。
題材の感じからいって、観て不快な思いをするんじゃないかと覚悟していたのだが、そういう要素があることはあるにせよ、内容のあまりの面白さにそれどころではなかった。
映画の構成もお見事としかいいようがないし、俳優たちの演技の上手さ、そしてモノクロ撮影の美しさも特筆モノである。
何より、乗客一人一人の性格、特徴を短い描写の中にクッキリと浮き彫りにする技量たるや並みのものではない。
音楽もドキドキ感を盛り上げて効果的。

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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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