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ロベール・アンリコ監督の『暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ』を国内盤DVD(IVC)で観た感想。
『LE SECRET』(74年)
監督:ロベール・アンリコ
脚本:パスカル・ジャルダン、ロベール・アンリコ
撮影:エチエンヌ・ベッケル
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、マルレーヌ・ジョベール、フィリップ・ノワレ、ジャン=フランソワ・アダム
初見。
原題は『秘密』。
ロベール・アンリコといえば、『冒険者たち』(67)や『若草の萌えるころ』(68)のような叙情的な作風の監督かと思われがちだが、『追想』(75)のような血も涙もないような強烈なインパクトを持つ作品も残した監督だ。
この作品は明らかに後者である。
思えば、処女?短編の『ふくろうの河』(61)もそうであったような気もする。
この作品、一言で言えば、国家機密を知ってしまった男の逃亡劇だが、かなり重苦しい緊張感を強いられる作品である。
その意味でもフレンチ・ノワールらしい作品といえるかもしれない。
主だった登場人物はほとんど3人だけなので、その俳優たちに魅力がなければとても観ていられないが、その3人がジャン=ルイ・トランティニャン、マルレーヌ・ジョベール、フィリップ・ノワレだからして、心配は無用である。
個人的にはマルレーヌ・ジョベールの出演作が観られて嬉しい。
エンニオ・モリコーネによる美しい旋律が映像に合い、すばらしい効果をあげている。
国内盤DVDの画質も良く、これといった不満もなかった。
最近のIVCは本当に良い仕事をしていると思う。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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