[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
クロード・シャブロル監督の『気のいい女たち』を国内盤DVDで観た感想。
『LES BONNES FEMMES』(60年)
監督:クロード・シャブロル
脚本:クロード・シャブロル、ポール・ジェゴフ
撮影:アンリ・ドカ
音楽:ポール・ミスラキ、ピエール・ジャンセン
出演:ベルナデット・ラフォン、ステファーヌ・オードラン、クロチルド・ジョアーノ、ルシール・サン・シモン
再見。
国内盤DVDを以前所有していたが、全くといいほど映画の良さが分からなかったために売り払ってしまった。
DVDはその後廃盤、プレミアがついてしまい、売ったことをずいぶん後悔した。
昨年、プレミア付のDVDを再び手に入れた次第。
久々に今回観直してみて、いかにもシャブロルらしい毒っ気にすっかり当てられてしまった。
これはちょっと凄い作品だ。
まず、主演の3人の女優陣の魅力が凄い。
一人ひとりのキャラの巧みな描写、そして、彼女たちの圧倒的な美しさ。
ベルナデット・ラフォン、ステファーヌ・オードランの二人はフランス映画ファンにはお馴染みだが、もう一人、この映画ではクロチルド・ジョアーノのクール・ビューティーぶりがなんとも魅力的であった。
そして、なんといってもあのアンリ・ドカの撮影が凄い。
夜のパリの表情を切り取った映像の魅力・・・ストーリーがどうの、出演者がどうのというより、ヌーヴェル・ヴァーグとはまさにこの映像の魔力であると言いたくもなる。
そして、映画後半のプールの場面あたりからの怒涛の展開、唖然とさせられるラスト・・・これぞシャブロルの猛毒!
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。