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一般的にはハリー・ポッター・シリーズで有名らしいが、私は一本も観ず。
個人的には『シャンプー台のむこうに』(00年。パディ・ブレスナック監督)という作品が大変印象的だった。
これは公開時に映画館で観たのだが、とにかく最高に面白かった思い出がある。
当時DVDも欲しかったが、やたら価格が高かったので敬遠。
それ以後この映画のことも思い出すこともなかったが、今回の訃報を聞いて思い出し、なんとか再見したいと思っているところ。
amazonも高いなぁ…。
まずは、すでに発売済みの『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ Blu-ray』。
そしてアンドレ・バザン著『オーソン・ウェルズ』もつい先日発売されました。
そして、ようやくBlu-ray化される代表作『市民ケーン』と『偉大なるアンバーソン家の人々』を収録した『オーソン・ウェルズ Blu-ray BOX』が1月29日に発売されます。(単売あり)
(公式サイト)(この映画について以前書いた記事)
この映画のブルーレイもちょっと前に買いましたが、まだ観ていません。
ブルーレイもいいですが、撮影監督ヴィットリオ・ストラーロの目も眩むばかりの映像美がなんといっても印象的な映画ですから、一度はスクリーンで観たいですね。
ところで、ジャン=ルイ・トランティニャンといえばコンスタンタン・コスタ=ガヴラス監督の『Z』もそろそろブルーレイで再発されませんかね。
廃盤となった国内盤DVDは相変わらずのプレミア価格ですが、私は運良く所有しています。
映画としては娯楽性の強い『Z』の方が『暗殺の森』より好きかもしれません。
発売元がIVCということにさらに驚愕。
この二つの作品は以前は東北新社から国内DVD化、その後に紀伊国屋書店からも国内DVD化されていました。
東北新社盤は画質にかなり問題がありましたが、すぐに廃盤となりプレミア化、入手困難な状態が長く続いておりました。
それでいてレンタルにはひょっこり置いてあったりしましたが。
紀伊国屋盤は監督自身の監修によるHDニューマスターとのことで、東北新社盤よりはかなり画質が改善されていましたが、バラ売りされずボックスのみの発売が残念でした。
私は現在どういうわけか紀伊国屋盤の『エル・スール』のみ所有しておりますが、勿体無くてなかなか見る機会がないですね。(もちろん、この2作はこれまで何度も観ております)
国内ブルーレイ化はもちろん今回が初めてですが、発売元が近年ヨーロッパ映画の名作を次々とブルーレイ化しているIVCというのにも驚きました。
アマゾンの商品説明によれば、監督自らが監修したHDマスター使用とのことですから、紀伊国屋盤と同じマスターの使用でしょうか。
DVDも同時発売、また、2作をツインパックしたブルーレイも初回限定で発売されます。
メーカーはIVC。
『若者のすべて』は以前は好きな映画ベスト5に入るくらい大好きな作品でした。
なんといってもアラン・ドロンとアニー・ジラルドが圧倒的に素晴らしい。
2004年に有楽町・朝日ホールで行われたヴィスコンティ映画祭ではスクリーンで観る幸運に恵まれましたが、上映途中に映像と字幕がズレ、途中で何度か上映が休止するというトラブルに見舞われたのも今となっては貴重な経験です。(その時はもちろん怒り心頭でした 笑)
DVDは、最初に東北新社から出ていたDVDを観ていましたが、その後に紀伊国屋から再発されたDVDはスルー。
今回はブルーレイなので価格によっては買い直してもいいかな、と考えています。
ベルナルド・ベルトルッチ監督の『1900年』を国内盤DVD(紀伊国屋レーベル)で観た感想。
『NOVECENTO』(76年)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:フランコ・アルカッリ、ジュゼッペ・ベルトルッチ、ベルナルド・ベルトルッチ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ドミニク・サンダ、ドナルド・サザーランド、アリダ・ヴァリ、バート・ランカスター、スターリング・ヘイドン、ステファニア・サンドレッリ
初見。
5時間を超える超大作、大河ドラマ。
観終わった後、ドヨーンと重苦しい気分が残った。
時間の長さ、というよりも内容的にいろいろな意味できつかった。
ベルトルッチ監督が左翼なのは知っているが、ここまであからさまに赤旗が画面上を躍動する共産主義礼賛映画を見せ付けられると、後の共産主義の悲惨な末路を知っているだけに複雑な気分になった。(もっともイタリアで革命は起きなかったわけだが)
まして私個人は政治思想的には根っからの保守である。
それに私はグロい性描写は苦手だし、惨殺シーンまで登場とくるとどうしてもこれは苦手の部類の映画となってしまう。
ものすごい力作、傑作なのは承知の上でこれは好き嫌いの問題だからしようがない。
キャストについて。
主演のロバート・デ・ニーロは笑顔が可愛いことぐらいしか印象に残らない。
ジェラール・ドパルデューが現在とは全く別人かと思うくらい痩せているのはともかく、この映画の実質的な主役を充分な存在感でもって演じきったのはすばらしい。
ステファニア・サンドレッリも良かった。
ドナルド・サザーランドの悪役ぶりが物凄く、映画後半を引っ張っていっているのは間違いなく彼の存在感だろう。
それにしても、この頃のドミニク・サンダの美しさ、妖しさは尋常でない。
エンニオ・モリコーネの音楽も印象的だったし、ヴィットリオ・ストラーロの撮影はあまりに美しすぎて現実感がないくらいだ。
フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』を国内盤ブルーレイで観た感想。
『OTTO E MEZZO』(63年)
監督:フェデリコ・フェリーニ
脚本:フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネッリ、エンニオ・フライアーノ、ブルネッロ・ロンディ
撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレ、サンドラ・ミーロ、バーバラ・スティール
再見。
フェリーニは昔いろいろ観たが、その中では『カビリアの夜』と『アマルコルド』が好きだった。
逆に言えば、他の作品はどうもついていけないのが多い。
『8 1/2』はこれまで3回くらいは観ているはずで、回数でいえば他の作品よりも観ている方だろう。
今度のブルーレイの画質はこれまでとは比べ物にならないくらい良い。
この名画(それは確かだ)をこのような高画質で楽しめるようになったのは実にめでたいことだが、正直言って、観ていてどうも落ち着かなかった。
理由は簡単、映画が面白くないからである。
この感想は初めて観た時から基本的に変わらない。
確かに凄い映画だということは分かる。
狙い通りなのか偶然なのかは分からないが、演出技術的にはとんでもなく高いレベルの映画であることは確かだ。
しかし、それだけでこの映画を面白いと持ち上げる気にはならない。
第一、物語の主人公は人間的に魅力的でもなんでもないし(俳優としてのマストロヤンニは魅力的だが)、題材的にもまだ『甘い生活』の方が個人的にはしっくりくる(こちらも決して“面白い”映画ではないが…)。
ただ、主人公の愛人役を演じたサンドラ・ミーロはいい。
この映画のアヌーク・エーメ(グイドの妻役)が魅力薄なのは役柄上致し方ないだろう。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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