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リシャール・ポテイエ監督の『署名ピクピュス』を国内盤DVD(『フィルムノワール ベストコレクションDVD-BOX フランス映画編Vol.1』)で観た感想。
1943年の映画で、ジョルジュ・シムノン原作の『メグレと謎のピクピュス』を映画化したもの。
メグレ警部をルネ・クレール監督『巴里の屋根の下』他で有名なアルベール・プレジャンが演じていることが大きな特色となっている。
メグレ警部といえば、映画ファンにはどうしてもジャン・ギャバンのイメージが大きいわけだが、この映画を観る限り、アルベール・プレジャンはさすがに名優というべきで、違和感をほとんど感じさせない。
さすがにギャバンのような重厚なイメージこそないが、かえってシャープで洒脱なイメージが加味され、こういったメグレも十分ありだ。
映画自体もテンポが良く面白い。
かなりうさんくさい登場人物が次々現れるので、ストーリーについていくのが少々大変だが、推理小説を読み進んでいくような面白さがあり、殺人事件の犯人が誰なのか最後まで興味が尽きない。
DVDの画質はお世辞にも良いとは言えないが、ブロードウェイから出ているDVDシリーズのものとしては年代相応か。
1943年の映画で、ジョルジュ・シムノン原作の『メグレと謎のピクピュス』を映画化したもの。
メグレ警部をルネ・クレール監督『巴里の屋根の下』他で有名なアルベール・プレジャンが演じていることが大きな特色となっている。
メグレ警部といえば、映画ファンにはどうしてもジャン・ギャバンのイメージが大きいわけだが、この映画を観る限り、アルベール・プレジャンはさすがに名優というべきで、違和感をほとんど感じさせない。
さすがにギャバンのような重厚なイメージこそないが、かえってシャープで洒脱なイメージが加味され、こういったメグレも十分ありだ。
映画自体もテンポが良く面白い。
かなりうさんくさい登場人物が次々現れるので、ストーリーについていくのが少々大変だが、推理小説を読み進んでいくような面白さがあり、殺人事件の犯人が誰なのか最後まで興味が尽きない。
DVDの画質はお世辞にも良いとは言えないが、ブロードウェイから出ているDVDシリーズのものとしては年代相応か。
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コスミック出版の10枚組DVDシリーズから『フランス映画 ジャン・ギャバンの世界 フィルムノワール映像の頂点』が発売されたことは以前お知らせしたとおりですが、このたびシリーズ第2弾が2月24日に発売されます。
内容ですが、
『大いなる幻影』(ルノワール)
『我等の仲間』(デュヴィヴィエ)
『霧の波止場』(カルネ)
『夜は我がもの』(ジョルジュ・ラコンブ)
『地の果てを行く』(デュヴィヴィエ)
『曳き船』(ジャン・グレミヨン)
『鉄格子の彼方』(クレマン)
『狂恋』(ジョルジュ・ラコンブ)
『珊瑚礁』(モーリス・グレーズ)
『ゴルゴダの丘』(デュヴィヴィエ)
超名作とレアな作品を取り混ぜた、今回も期待に違わぬ内容と言ってよいと思います。
もちろん気になるのはレアな作品で、『夜は我がもの』『曳き船』『珊瑚礁』が初の国内DVD化作品と思われます。
個人的に注目はグレミヨンの『曳き船』。
2008年の映画祭『フランス映画の秘宝』で観ましたが(その時のレビュー)、いかにもフランス映画らしい風情のある作品でした。
ちなみに、『夜は我がもの』で共演しているシモーヌ・ヴァレールは後にメルヴィルの『リスボン特急』に出ており(リチャード・クッチョーラの奥さん役)、私生活ではあのジャン・ドサイー(『いぬ』『リスボン特急』)の夫人だった方。
『珊瑚礁』は未見ですが、共演がミシェル・モルガンということでこれも楽しみです。
内容ですが、
『大いなる幻影』(ルノワール)
『我等の仲間』(デュヴィヴィエ)
『霧の波止場』(カルネ)
『夜は我がもの』(ジョルジュ・ラコンブ)
『地の果てを行く』(デュヴィヴィエ)
『曳き船』(ジャン・グレミヨン)
『鉄格子の彼方』(クレマン)
『狂恋』(ジョルジュ・ラコンブ)
『珊瑚礁』(モーリス・グレーズ)
『ゴルゴダの丘』(デュヴィヴィエ)
超名作とレアな作品を取り混ぜた、今回も期待に違わぬ内容と言ってよいと思います。
もちろん気になるのはレアな作品で、『夜は我がもの』『曳き船』『珊瑚礁』が初の国内DVD化作品と思われます。
個人的に注目はグレミヨンの『曳き船』。
2008年の映画祭『フランス映画の秘宝』で観ましたが(その時のレビュー)、いかにもフランス映画らしい風情のある作品でした。
ちなみに、『夜は我がもの』で共演しているシモーヌ・ヴァレールは後にメルヴィルの『リスボン特急』に出ており(リチャード・クッチョーラの奥さん役)、私生活ではあのジャン・ドサイー(『いぬ』『リスボン特急』)の夫人だった方。
『珊瑚礁』は未見ですが、共演がミシェル・モルガンということでこれも楽しみです。
コスミック出版から発売されている10枚組DVDのシリーズから『フランス映画 ジャン・ギャバンの世界 フィルムノワール映像の頂点』が12月24日に発売されます。
いわゆるパブリック・ドメイン(著作権が切れた映画作品等)ですので正規品ではありませんが、中には正規品にも遜色ない品質のものも少なくなく、正規では未発売の作品がDVD化されたりしているので無視できません。
なにより、規格外の廉価が大きな魅力と言えましょう。
今度のギャバンのものの内容ですが、
『望郷』(デュヴィヴィエ)
『どん底』(ルノワール)
『陽は昇る』(カルネ)
『獣人』(ルノワール)
『愛情の瞬間』(ドラノワ)
『港のマリィ』(カルネ)
『夜霧の港』(アーチー・L・メイヨ)
『ラインの処女号』(ジル・グランジェ)
『逃亡者』(デュヴィヴィエ)
『面の皮をはげ』(レイモン・ラミ)
というかなり興味深い内容です。
もちろん、往年のフランス映画ファンには御馴染みの名作が多く、ほとんどは国内でもDVD化されていますが、『夜霧の港』『逃亡者』の2作品は初の国内DVD化だと思われます。
『夜霧の港』はアイダ・ルピノ共演の42年のアメリカ映画、『逃亡者』は『望郷』と同じデュヴィヴィエ監督作品ということで、貴重なDVDとなりそうです。
パッケージには”第1集”と銘打っていますので、続編も期待できそうです。
いわゆるパブリック・ドメイン(著作権が切れた映画作品等)ですので正規品ではありませんが、中には正規品にも遜色ない品質のものも少なくなく、正規では未発売の作品がDVD化されたりしているので無視できません。
なにより、規格外の廉価が大きな魅力と言えましょう。
今度のギャバンのものの内容ですが、
『望郷』(デュヴィヴィエ)
『どん底』(ルノワール)
『陽は昇る』(カルネ)
『獣人』(ルノワール)
『愛情の瞬間』(ドラノワ)
『港のマリィ』(カルネ)
『夜霧の港』(アーチー・L・メイヨ)
『ラインの処女号』(ジル・グランジェ)
『逃亡者』(デュヴィヴィエ)
『面の皮をはげ』(レイモン・ラミ)
というかなり興味深い内容です。
もちろん、往年のフランス映画ファンには御馴染みの名作が多く、ほとんどは国内でもDVD化されていますが、『夜霧の港』『逃亡者』の2作品は初の国内DVD化だと思われます。
『夜霧の港』はアイダ・ルピノ共演の42年のアメリカ映画、『逃亡者』は『望郷』と同じデュヴィヴィエ監督作品ということで、貴重なDVDとなりそうです。
パッケージには”第1集”と銘打っていますので、続編も期待できそうです。
ジャン・エルマン監督の『さらば友よ』の国内盤ブルーレイが12月18日に発売されます。
なんと世界初ブルーレイ化ということですが、内容はブルーレイ(インターナショナル・バージョン)とDVD(フランス・バージョン)の2枚組仕様で、DVD(フランス・バージョン)には『ゴールデン洋画劇場』(1975年1月31日)版日本語吹替音声が収録されているとのことです。
つまり、フランス・バージョンはDVDでブルーレイではありません。
また、吹替版もDVDでブルーレイではありません。
正直なところ、このあたりは残念ですね。
ブルーレイにはジャン・エルマン監督のインタビュー映像も収録されているようです。
なんと世界初ブルーレイ化ということですが、内容はブルーレイ(インターナショナル・バージョン)とDVD(フランス・バージョン)の2枚組仕様で、DVD(フランス・バージョン)には『ゴールデン洋画劇場』(1975年1月31日)版日本語吹替音声が収録されているとのことです。
つまり、フランス・バージョンはDVDでブルーレイではありません。
また、吹替版もDVDでブルーレイではありません。
正直なところ、このあたりは残念ですね。
ブルーレイにはジャン・エルマン監督のインタビュー映像も収録されているようです。
待望の『フィルム・ノワール ベスト・コレクション フランス映画篇 DVD-BOX2』が12月4日に発売になります。
気になる内容ですが、私も観たことのある作品や知っている作品がほぼ皆無です。
タイトルを手がかりにいろいろ調べてみたのですが、海外のサイトまで調べないとほとんど情報が出てきません。
既発売のDVD-BOX1に比べても、かなり渋いセレクトになっているようです。
以下、現時点で分かる範囲の情報を記載しておきます。
●「ラインの処女号」(53年)監督ジル・グランジェ、主演ジャン・ギャバン
●「アリバイ」(不明)
●「罠」(不明、当然ロバート・ワイズ監督の名作とは別作品と思われる)
●「家の中の見知らぬもの」(42年)原作シムノン、監督アンリ・ドコワン、脚本クルーゾー、主演ライム
●「乗馬練習場」(50年)監督イヴ・アレグレ、主演ベルトラン・ブリエ、シモーヌ・シニョレ
●「偽りの果て」(45年)監督アンリ・ドコワン、主演ミシェル・シモン
●「セシールは死んだ」(44年)原作シムノン 監督モーリス・トゥルヌール、主演アルベール・プレジャン
●「レミー・コーション/毒の影」主演エディ・コンスタンティーヌ
気になる内容ですが、私も観たことのある作品や知っている作品がほぼ皆無です。
タイトルを手がかりにいろいろ調べてみたのですが、海外のサイトまで調べないとほとんど情報が出てきません。
既発売のDVD-BOX1に比べても、かなり渋いセレクトになっているようです。
以下、現時点で分かる範囲の情報を記載しておきます。
●「ラインの処女号」(53年)監督ジル・グランジェ、主演ジャン・ギャバン
●「アリバイ」(不明)
●「罠」(不明、当然ロバート・ワイズ監督の名作とは別作品と思われる)
●「家の中の見知らぬもの」(42年)原作シムノン、監督アンリ・ドコワン、脚本クルーゾー、主演ライム
●「乗馬練習場」(50年)監督イヴ・アレグレ、主演ベルトラン・ブリエ、シモーヌ・シニョレ
●「偽りの果て」(45年)監督アンリ・ドコワン、主演ミシェル・シモン
●「セシールは死んだ」(44年)原作シムノン 監督モーリス・トゥルヌール、主演アルベール・プレジャン
●「レミー・コーション/毒の影」主演エディ・コンスタンティーヌ
アンリ・ドコワン監督の『真夜中まで』(49年)を国内盤DVDで観た感想。
これも『フィルム・ノワール ベスト・セレクション フランス映画篇 DVD-BOX1』の中の一篇。
映画の舞台はほとんどが深夜で、画面は常に暗い。
ニコラ・エイエ(『マンハッタンの二人の男』『いぬ』)の光と影を活かしたキャメラが凄く、まさしくフィルム・ノワールと言いたくなるような暗黒映画だ。
ストーリーも大変面白い。
殺されたギャングの男に自分が瓜二つだったことから、刑事がギャングに成りすまして殺人事件の真相を探るという、いかにも映画的なストーリーだが、複数の女性たちを絡めて物語がどのように進むか見通せないところがかえって興味深く、惹きつけられる。
刑事役のルイ・ジューヴェは一人で映画を引っぱり、さすがの存在感である。
ヒロイン役のマドレーヌ・ロバンソンが美しい。
DVDの画質もまずまずといったところ。
これも『フィルム・ノワール ベスト・セレクション フランス映画篇 DVD-BOX1』の中の一篇。
映画の舞台はほとんどが深夜で、画面は常に暗い。
ニコラ・エイエ(『マンハッタンの二人の男』『いぬ』)の光と影を活かしたキャメラが凄く、まさしくフィルム・ノワールと言いたくなるような暗黒映画だ。
ストーリーも大変面白い。
殺されたギャングの男に自分が瓜二つだったことから、刑事がギャングに成りすまして殺人事件の真相を探るという、いかにも映画的なストーリーだが、複数の女性たちを絡めて物語がどのように進むか見通せないところがかえって興味深く、惹きつけられる。
刑事役のルイ・ジューヴェは一人で映画を引っぱり、さすがの存在感である。
ヒロイン役のマドレーヌ・ロバンソンが美しい。
DVDの画質もまずまずといったところ。
レイモン・ラミ監督の『面の皮をはげ』(47年)を国内盤DVDで観た感想。
これも『フィルム・ノワール ベスト・セレクション フランス映画篇 DVD-BOX1』の中の一篇。
主演はジャン・ギャバン、その息子役にダニエル・ジェラン。
DVDの解説書によれば、レイモン・ラミ監督は監督作が2作しかなく、主にロベール・ブレッソンやサッシャ・ギトリの編集担当者として知られているという。
ちなみに、『面の皮をはげ』はその監督第2作目。
映画はいかにもジャン・ギャバン主演作らしい内容で、期待に違わぬ作品である。
ギャバンは、表の顔=実業家、裏の顔=ギャングという二面性を持ち、しかも過去にさらに別の顔を持つという難役を見事に演じている。
映画前半で、ギャバンが裏の顔で営業するキャバレーやカジノを動き回るシークエンスが、何がどうということもないのに面白く、いかにもフランスのギャング映画を観ているという充実感に浸れる。
また、付き合いのある刑事や、敵方であるマルセイユのギャングとの緊張感のある腹の探り合いも見ものである。
昔からギャバンを愛する女クレオを演じたコレット・マルス(Colette Mars)は本職(?)が歌手で、この映画でも歌手役を演じているが、彼女がシャンソンを歌うシーンがいい。
ボクサーの恋人役を演じたのは若き日のマルティーヌ・キャロル。
DVDの画質はまあ及第点。
特別悪くもないが、特別良くもない。
年代的な違いももちろんあるだろうが、前回レビューを書いた同DVDボックスの『ランジュ氏の犯罪』のような悪さではなかったのでとりあえず一安心。
これも『フィルム・ノワール ベスト・セレクション フランス映画篇 DVD-BOX1』の中の一篇。
主演はジャン・ギャバン、その息子役にダニエル・ジェラン。
DVDの解説書によれば、レイモン・ラミ監督は監督作が2作しかなく、主にロベール・ブレッソンやサッシャ・ギトリの編集担当者として知られているという。
ちなみに、『面の皮をはげ』はその監督第2作目。
映画はいかにもジャン・ギャバン主演作らしい内容で、期待に違わぬ作品である。
ギャバンは、表の顔=実業家、裏の顔=ギャングという二面性を持ち、しかも過去にさらに別の顔を持つという難役を見事に演じている。
映画前半で、ギャバンが裏の顔で営業するキャバレーやカジノを動き回るシークエンスが、何がどうということもないのに面白く、いかにもフランスのギャング映画を観ているという充実感に浸れる。
また、付き合いのある刑事や、敵方であるマルセイユのギャングとの緊張感のある腹の探り合いも見ものである。
昔からギャバンを愛する女クレオを演じたコレット・マルス(Colette Mars)は本職(?)が歌手で、この映画でも歌手役を演じているが、彼女がシャンソンを歌うシーンがいい。
ボクサーの恋人役を演じたのは若き日のマルティーヌ・キャロル。
DVDの画質はまあ及第点。
特別悪くもないが、特別良くもない。
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プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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