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発売元はまたもIVC。
個人的にこれは久々のビッグニュースです。
昔からヌーヴェル・ヴァーグ関係の書物等でよく取り上げられる作品ですが、これまで何故かソフト化されていませんでした。
また、昨年のフランス映画祭、過去にアンスティチュ・フランセで上映されたこともありますが、私はこれまで観る機会がありませんでした。
それがいきなりのブルーレイですから、これは本当に楽しみです。
いまだに国内DVD化されていない、まさに幻の作品!
これは本当に楽しみ!
ロメール、シャブロルに続きリヴェットまで逝ってしまい、ヌーヴェル・ヴァーグの監督もゴダール御大だけになってしまいました。
個人的には『王手飛車取り』(56)、『北の橋』(81)、『パリでかくれんぼ』(95)といった作品が特に好きでした。
もちろん、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(74)、『恋ごころ』(01)あたりも大変魅力的でした。
『修道女』(66)、『美しき諍い女』(91)はブルーレイを買ったまままだ観ていませんが、『パリはわれらのもの』(60)、『狂気の愛』(69)等日本でDVD化されていない作品もいつかは観てみたいですね。
私は廃盤となった国内盤DVDを所有していますが、これまで何故か観る機会に恵まれませんでした。
それでもこのブルーレイは欲しいですね。
他でもない、この時代の(ゴダール作品以外の)アンナ・カリーナを美しいカラー映像で観たいからです。
ゴダール作品以外のアンナ・カリーナという意味ではルキノ・ヴィスコンティ監督の『異邦人』(マストロヤンニ共演)も未ソフト化の映画の一つです。
10年くらい前にヴィスコンティ映画祭で観ましたが、途中で眠気を催したせいか、内容はよく覚えていません。
なんとなく重苦しい雰囲気の映画でしたが・・・。
これも機会があれば再見してみたい作品です。
ジャック・リヴェット監督の『北の橋』を国内盤DVDにて観た感想。
『LE PONT DU NORD』(81年)
監督:ジャック・リヴェット
脚本:ビュル・オジエ、シュザンヌ・シフマン、ジャック・リヴェット
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー、カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:アストル・ピアソラ
出演:ビュル・オジエ、パスカル・オジェ、ピエール・クレマンティ、ジャン=フランソワ・ステヴナン
再見。
80年代以降のフランス映画の中でもとりわけ魅力的な作品だと思います。
パスカル・オジェがピアソラの音楽に乗ってミニバイクでパリの街を走りまくるオープニングからもう素晴らしく(パリ中にあるライオン像の不可思議なまでのキュートさ!)、彼女が披露する意味不明の空手の型やヘッドフォン等々、一つ一つのシークェンスがとにかく素敵過ぎる。
パスカル・オジェの出演作としては先日亡くなったエリック・ロメール監督の『満月の夜』の方が一般的には有名かもしれませんが、『北の橋』のキャラクターの方が個人的にはずっと好きですね。
パスカル・オジェの実の母親で、この作品では脚本も担当しているビュル・オジェも実にハマリ役で、出所したばかりの元テロリスト、その上に閉所恐怖症という、これまた訳の分からない役を違和感なく演じてしまっています。
その恋人役のピエール・クレマンティの怪しさ満点のキャラクターも印象的。
また、訳の分からないといえばこの映画のストーリーもよく分かりませんが(笑)、そんなことなどほとんど気にならないくらいこの作品独特のテイストに完璧に“やられて”しまいます。
世界的に注目される以前のピアソラの音楽(「リベルタンゴ」)を軽快なイメージで使っているのも効果的。
ジャック・リヴェット監督の『彼女たちの舞台』を国内盤DVDで観た感想。
『LA BANDE DES QUATRE』(88年)
監督:ジャック・リヴェット
脚本:ジャック・リヴェット、パスカル・ボニツェール、クリスティーヌ・ローラン
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:モンテヴェルディ
出演:ビュル・オジェ、ブノワ・レジャン、ロランス・コート、イネス・デ・メディロス、フェイリア・ドゥリバ、ベルナデット・ジロー、ナタリー・リシャール、イレーヌ・ジャコブ
初見。
ジャック・リヴェットの国内盤DVDボックスを所有しているが、この作品だけ観ていなかった。
これもまた2時間半を超える長い映画で、観ていて長さを感じないと言ったら嘘になるが、始終内容の面白さに釘付けとなった。
そのドキュメンタリー・タッチの色合いにロメールの作品などに共通する要素を感じるのは確かだが、リヴェットの作品の方がカット割り、カメラの構図など、従来の映画のタッチに近い芝居っ気が感じられ、安心して観ていられる気がする。
内容としては、演劇学校の教師(ビュル・オジェ)とその生徒5人(ロランス・コート、イネス・デ・メディロス、フェイリア・ドゥリバ、ベルナデット・ジロー、ナタリー・リシャール)の芝居の稽古風景が全体の4分の1程度?を占める映画だが、それらのシーンも決してつまらなくはないし、謎の男(ブノワ・レジャン)と生徒たちを巡るサスペンスタッチの絡みがなんともいえず面白い。
生徒役の女優たちも皆存在感があってキャラも立っているし、演劇の指導にあたる教師役のビュル・オジェのどこかミステリアスな存在感も魅力的である。
それにしても、クレジットにあるイレーヌ・ジャコブ(『ふたりのヴェロニカ』)はどこに出ていたのだろう?
現在は廃盤となった国内盤DVDを随分前に購入していたのですが、今回ようやく観ました。
これはリヴェットワールド炸裂!的な大傑作。
2時間40分と時間は長いものの、退屈感は全く無く、実に心地良い時間を過ごすことができます。
3人の女性を主人公とした内容は、ミュージカルあり、サスペンスありで、真面目なのか冗談なのか分からない微妙な味わいがなんともリヴェットらしい。
女優陣も魅力的。
間抜けな邦題のせいでちょっと損をしているかも。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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