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今度のブルーレイですが、特典映像等、内容そのものは以前発売されたCriterion盤DVDと全く同一のようです。
DVDは2枚組でしたが、今度のブルーレイは1枚に収録。
(Criterion盤ほか『影の軍隊』のDVDに関しては手前味噌ですが、こちらを参照)
ちなみに、DVDはリージョン1で日本のそれとは異なっていたため日本のプレーヤーで再生することは不可能でしたが、ブルーレイでは、Criterionなどのアメリカ盤は日本とリージョンが同一ですので、再生が可能です。
もちろん私も注文済ですが、まだ届いてはいません。
入手しましたら、また画質の印象などご紹介したいと思います。
先日ミッシェル・ポルナレフのニュース(66歳にして長男誕生!)がヤフーのトップページに出ていて驚いたが、ポルナレフといえば、2007年のライヴDVD『ZE[RE]TOUR 2007 ~愛の凱旋コンサート at パリ・ベルシー~』について書くのをすっかり忘れていた。(昨年10月に視聴済)
このDVDは、2007年にPalais Omnisports de Paris Bercyで行なったライヴDVDと、そのツアー・ドキュメンタリーを収めた特典ディスク付きの2枚組。
ポルナレフの故国フランスでのライヴはなんと34年ぶりだったという。
これを観てまず驚かされるのは彼の人気の想像以上の凄まじさである。
日本でいえば横浜アリーナクラスのバカでかい会場を一杯にしているのも凄いが、幅広い年代のファンがその一挙手一投足に熱狂しまくっている様に圧倒される。
また、2枚目のドキュメンタリーを観ると、パリ、フランスはもとより、ヨーロッパ中で彼がいかに愛されているかがよくわかる。
ベルシーの客席にはジャン=ポール・ベルモンド、アニー・ジラルド、ジャンヌ・モローといった著名人の姿も見られ、いかに彼の復活が大きな事件だったかがわかろうというものだ。
実際、このDVDを観ると、歌がどうとか曲がどうとか言う前に(それらももちろん素晴らしいが)、ポルナレフという人の異常なまでの存在感の大きさというかオーラというかカリスマ性…を痛感せずにはいられない。
皮肉な内容に富んだMCも必見(必聴)である。
それと忘れてはならないのが、バックバンドの信じられないくらいの演奏レベルの高さ。
ヨーロッパ最高峰のミュージシャンを一堂に揃えたかのような、ものすごいバカテク揃いだ。
この種のライヴに場違いとも思えるドラムソロもあるが、会場の雰囲気が全く中だるみしないのだから推して知るべし。
ユニバーサル盤DVD『仁義』をやっと観終わりました。
この作品を通して観るのは本当に久々なのですが、新しい字幕で映画を観るとこれまで観てきたIVC盤の字幕との違いがいろいろと気になって、まるで初めてこの作品を観るような印象を持ちました。
字幕の違い等の細かい検証はいずれ時間の取れた時にやりたいと思いますが(我ながら半信半疑)、とりあえず、DVDの仕様等についての簡単な雑感はファンサイトのDVDのページに書きました。
それにしても静かな印象を与える作品です。
音楽らしい音楽が鳴るのはサンティのクラブのシーンとエンドクレジットだけですし、メルヴィル映画らしくセリフも少ない。
登場人物も声高に声を張り上げることはほとんどなく、皆つぶやくようにボソボソ言うばかり。
それに、改めて気づかされましたが、他の映画でなら『ストーリーに直接関係ない!』とプロデューサーに削除されてしまいそうな細かい描写が数多くあります。
よくもまあ、プロデューサー(ロベール・ドルフマン)が認めたなぁという感じ。
そういったシーンをちょこちょこと削除すれば、映画は楽々2時間以内で収まったでしょうからね。(実際は2時間20分)
それでいて、ストーリーの分かりやすさを補完するような描写や説明は最低限に抑えられています。
こういったところを押し切れるのは、やはり、監督の力なのでしょうか。
または、それを認めたプロデューサーに見る目があったということなのか。
おそらくはその両方なのでしょうが、そういったいわゆる“無駄”や“難解さ”によって、作品に深いコクが加味されていることは紛れもない事実だと思います。
それらの要素もあってか、この作品は繰り返し観ても、全く飽きることがありません。
それでも、このような、決して通俗的とも思えない作品が公開時にフランス国内で400万人を超える記録的な大ヒットだったという事実には驚かされます。(あの『ボルサリーノ』と並ぶ観客動員)
公開直前に亡くなったブールヴィル(マテイ警視役で、もともとはフランスの大コメディアン兼俳優兼歌手)の遺作となったことも大きな理由の一つでしょうが、それだけではここまで当たらないでしょう。
アラン・ドロンやイヴ・モンタンといったスターの出演も当然大きな要素の一つでしょうが、やはり、映画の内容そのものが当時のフランスの大衆にウケなければ、ここまでの大当たりにはならなかったはずです。
こういった地味で静かな映画が1970年当時のフランスの大衆に支持されたという事実は今日の我々からすると不可思議ではありますが、今日の日本では決してありえない状況であるだけに(もしや今日のフランスでも?)、その時代の受容風土というか、精神状況?をどこか羨ましく感じてしまいます。
久々にメルヴィル本『サムライ―ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生』(ルイ・ノゲイラ著 井上真希訳 晶文社刊)の話題。
今さら言うまでもありませんが、この本はインタビュー形式でメルヴィルの生の肉声を活字化した、ファンにとってはまことに貴重な本です。
日本語版は2003年に出版されましたが、この本がなければ、私のファンサイトもこのブログも存在しなかったでしょう。
一部では著者ノゲイラ氏の質問のツッコミが浅いとか批判もあるようですが、初版本はメルヴィルの生前(1971年11月)に出版されていますから、内容は当然メルヴィル自身チェックを入れているはずで、ノゲイラ氏が活字化を希望した問答に対して、メルヴィル本人が許可を出さなかったという可能性も否定できないでしょうし、実際そういった例は少なくないものと思われます。
それを思えば、一概にノゲイラ氏だけを責められるわけでもありません。
むしろ、この本が世に存在することを(しかも日本語版が!)深く感謝したいと私は思います。
ところで、この本がamazonで中古価格が高騰していましたので、もしや絶版?と調べてみたのですが、e-honでは“現在取扱いできません”、楽天ブックスでは“品切れ”、セブンネットショッピングでは“絶版重版未定”と表示されていますので、まことに残念ですが、既に絶版なのかもしれません。
肝心の出版元の晶文社のページにハッキリと絶版と表示されているわけではないので確信はありませんが。
私がネット上で調べた中ではブックサービスではまだ取扱いがあるようです。
このブログをご覧になるような皆様はほとんどの方がすでに所有されていると思われますが、もしまだお持ちでない方があれば、まだ書店に在庫が置いてある可能性もありますので、早めのご購入をおすすめいたします。
年末は30日まで仕事、年が明けたら元日から仕事、で相当参っている管理人です。
そんなこんなでなかなか更新もできませんが、今年もメルヴィル関連、フランス映画関連の情報を中心に細々と続けてゆく予定ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
これまでも海外盤DVDで何度も観ている映像ですが(26分ほど)、改めて日本語字幕で観てそのあまりの面白さに惹きこまれました。(正直なところ字幕には不満はありますが…)
撮影の裏話も満載ですが、単なる思い出話というだけでなく、彼ならではのメルヴィル論でもあります。
ジャン=ピエール・メルヴィルという監督に関心のある方、または『仁義』という映画に関心のある方には必見の映像であり、このインタビュー映像を観るだけでもDVDを買う価値があるのではないかと思います。
アマゾンに注文していた『仁義』のユニバーサル盤DVDが到着しました。
到着したばかりで、まだ開封していませんが、なんと特典映像に助監督ベルナール・ストラとルイ・ノゲイラ(『サムライ―ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生』の著者)のインタビュー映像が収録されているようです!
この二つの映像はCriterion盤など海外盤に収録されていた映像ですが、もちろん日本盤に収録されるのは今回が初めてですし(当然日本語字幕付きでしょう)、特典には期待していなかっただけにこれは嬉しいです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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