×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
松田聖子のニューアルバム『Shining Star』(6月8日発売)がamazonからようやく到着しました。
遅ればせながらざっと聴いた感想を。
ちなみに、私が買ったのはDVD付きの【初回限定盤A】。
通算50作目のオリジナルアルバムとのことで、やはり聖子さん自身のプロデュース、収録曲は全10曲。
聖子さん自身の作詞作曲による新曲がトラック1から8まで、トラック9と10に昨年発表した両A面シングル『惑星になりたい』『永遠のもっと果てまで』がそれぞれ収録されています。
このラスト2曲については昨年の発売時にいろいろと書きましたので(リンク)、ここでは割愛しますが、昨年発売されたオールタイムベスト『We Love SEIKO』にも収録されていましたので、まさかここにも持ってくるとは思いませんでした。
確かに近年の聖子さんの楽曲では出色の出来栄えの2曲ですが、収録の是非については意見が分かれるところでしょう。
アルバム全体を聴いた印象として、このラスト2曲と新曲8曲とはクオリティの高さが段違いです。(もちろん2曲の方が上)
一般的に、優れた楽曲が収録されるということは、アルバム全体のクオリティを押し上げる意味では有効です。
しかし、アルバムの内容の統一性や、他の楽曲とのバランスという要素も重要です。
その意味で、アルバムを通して聴いた時、この2曲はやはりバランスが良いとは思えない。
簡単に言えば、アルバムから浮いています。
聖子さんも当然気づいていたのでしょう。
まるでボーナストラックのようにラストに置いた形になっているのはそのためではないでしょうか。
個人的に、『永遠のもっと果てまで』をアルバムのラストに収録というのは分からなくもないのですが、『惑星になりたい』はもう入れなくてもよかったのではないかと思います。
アルバムの出来如何に関わらず、曲のカラーがあまりにも異質です。
さて、問題は聖子さん自身の作詞作曲による新曲(トラック1から8まで)に関してです。
私がCDを入手したのが発売から二日経ってからでしたから、amazonのレビューも気になって覗いてみたのですが、ボロクソと言ってよいような低評価がほとんどです。
しかし、そんなに悪い出来でしょうか?
まさか一度聴いただけで評価を下していないでしょうか?
私も傑作だとか素晴らしい出来栄えとか言いたいのではありません。
80年代の諸作の足元にも及ばないのは是非もない。
あれは時代の生んだ奇跡であり、聖子さんに限らず、音楽界においても、おそらく二度と同じような現象は生まれないでしょう。
それだけに、聴き手の側が、松田聖子という歌手に期待し、求めるものが高度かつ苛酷なものになっていることは否定できません。
思うに、amazonのレビューの低評価は、いまだに聖子さんがセルフ・プロデュース、作詞・作曲を続けていることに対する失望と、ジャケット写真や付属のDVD、フォトブックへの失望などアルバムに付随する現象面を捉え過ぎているせいではないでしょうか。(もちろんそれらも重要であることは言うまでもありません)
一言で言えば、【聖子さんのセルフ・プロデュース(作詞・作曲)=ダメ】というイメージが強すぎるのだと思います。
まぁ、その悪いイメージを作ってしまったのは聖子さん自身に他ならないわけですが…。
確かに一度や二度聴いただけでは良さが伝わりにくいアルバムであることは事実かもしれません。
全体的に地味というかおとなしい印象はあり、一聴して強いインパクトを与える楽曲は『Summer Time Magic』くらいです。
しかし、☆一つとかそれほどひどい出来とはとても思えないのです。
よく言われるように、聖子さんによる歌詞はワンパターンの極みですが、聖子さんの場合、ここ10年(20年?)くらいずっとこんな感じですよね?
結局、歌手松田聖子が歌いたい歌詞が(最大公約数的には)自身で書いた、こういった歌詞なのでしょうから、今さら外野がどうこう言っても仕方ないんじゃないでしょうか。
むしろ、曲自体はそんなに悪くないです。
いや、悪くないどころか、結構良いと思う私の耳はおかしいのでしょうか?
好きな楽曲としては『Shining Star』『Summer Time Magic』『あなたへの想い』『ずっと愛してるから』『Melody♪』『Guardian Angel』。(ほとんど全部…笑)
全体として、昨年の『Bibbidi-Bobbidi-Boo』にアレンジの雰囲気が近い印象でしたが、個人的には今回のアルバムの方が好きかもしれません。
いや、おそらくこっちの方が好きです。
ただ、聖子さんのヴォーカルの存在感が薄いというか、歌のインパクトが弱いな、という印象は持ちましたね。
これはやはり残念です。
随分前から、作詞作曲を外注し聖子さんはヴォーカルに専念すべきとのファンの声がありますし、私もできることならそうして欲しいと思いますが、現実問題としてはなかなか厳しいのでしょう。
現在の聖子さんですらオリジナルアルバムは売れて数万枚の世界、外注しても元が取れる保証はありません。
昨年のシングル『永遠のもっと果てまで』(作詞松本隆、作曲ユーミン)にしても、話題の割には売れませんでした。
今やレコード会社は、売れる見込みがないCDを出さない時代になっています。
世の中には著名なアーティストでもCDが出したくても出せないという人たちがたくさんいます。
聖子さんのように、毎年のようにアルバムが出せるというのは幸せなことです。
逆に、毎年聖子さんからアルバムを届けてもらえるファンも幸せです。(聖子さんも54歳ですからね…)
以上、どちらかというとamazonの厳しい評価に対する擁護のような形になりましたが、正直言ってファンの贔屓目もあると思います。
逆に、ファンだからこそ厳しい評価を下すべきという意見もあるでしょう。
どちらも”聖子愛”には変わりありませんが、それだけに、今回のアルバム『シャイニング・スター』を、ご本人はもちろん、ファンの人たちももっと大切にすべきなのではないかと思います。
遅ればせながらざっと聴いた感想を。
ちなみに、私が買ったのはDVD付きの【初回限定盤A】。
通算50作目のオリジナルアルバムとのことで、やはり聖子さん自身のプロデュース、収録曲は全10曲。
聖子さん自身の作詞作曲による新曲がトラック1から8まで、トラック9と10に昨年発表した両A面シングル『惑星になりたい』『永遠のもっと果てまで』がそれぞれ収録されています。
このラスト2曲については昨年の発売時にいろいろと書きましたので(リンク)、ここでは割愛しますが、昨年発売されたオールタイムベスト『We Love SEIKO』にも収録されていましたので、まさかここにも持ってくるとは思いませんでした。
確かに近年の聖子さんの楽曲では出色の出来栄えの2曲ですが、収録の是非については意見が分かれるところでしょう。
アルバム全体を聴いた印象として、このラスト2曲と新曲8曲とはクオリティの高さが段違いです。(もちろん2曲の方が上)
一般的に、優れた楽曲が収録されるということは、アルバム全体のクオリティを押し上げる意味では有効です。
しかし、アルバムの内容の統一性や、他の楽曲とのバランスという要素も重要です。
その意味で、アルバムを通して聴いた時、この2曲はやはりバランスが良いとは思えない。
簡単に言えば、アルバムから浮いています。
聖子さんも当然気づいていたのでしょう。
まるでボーナストラックのようにラストに置いた形になっているのはそのためではないでしょうか。
個人的に、『永遠のもっと果てまで』をアルバムのラストに収録というのは分からなくもないのですが、『惑星になりたい』はもう入れなくてもよかったのではないかと思います。
アルバムの出来如何に関わらず、曲のカラーがあまりにも異質です。
さて、問題は聖子さん自身の作詞作曲による新曲(トラック1から8まで)に関してです。
私がCDを入手したのが発売から二日経ってからでしたから、amazonのレビューも気になって覗いてみたのですが、ボロクソと言ってよいような低評価がほとんどです。
しかし、そんなに悪い出来でしょうか?
まさか一度聴いただけで評価を下していないでしょうか?
私も傑作だとか素晴らしい出来栄えとか言いたいのではありません。
80年代の諸作の足元にも及ばないのは是非もない。
あれは時代の生んだ奇跡であり、聖子さんに限らず、音楽界においても、おそらく二度と同じような現象は生まれないでしょう。
それだけに、聴き手の側が、松田聖子という歌手に期待し、求めるものが高度かつ苛酷なものになっていることは否定できません。
思うに、amazonのレビューの低評価は、いまだに聖子さんがセルフ・プロデュース、作詞・作曲を続けていることに対する失望と、ジャケット写真や付属のDVD、フォトブックへの失望などアルバムに付随する現象面を捉え過ぎているせいではないでしょうか。(もちろんそれらも重要であることは言うまでもありません)
一言で言えば、【聖子さんのセルフ・プロデュース(作詞・作曲)=ダメ】というイメージが強すぎるのだと思います。
まぁ、その悪いイメージを作ってしまったのは聖子さん自身に他ならないわけですが…。
確かに一度や二度聴いただけでは良さが伝わりにくいアルバムであることは事実かもしれません。
全体的に地味というかおとなしい印象はあり、一聴して強いインパクトを与える楽曲は『Summer Time Magic』くらいです。
しかし、☆一つとかそれほどひどい出来とはとても思えないのです。
よく言われるように、聖子さんによる歌詞はワンパターンの極みですが、聖子さんの場合、ここ10年(20年?)くらいずっとこんな感じですよね?
結局、歌手松田聖子が歌いたい歌詞が(最大公約数的には)自身で書いた、こういった歌詞なのでしょうから、今さら外野がどうこう言っても仕方ないんじゃないでしょうか。
むしろ、曲自体はそんなに悪くないです。
いや、悪くないどころか、結構良いと思う私の耳はおかしいのでしょうか?
好きな楽曲としては『Shining Star』『Summer Time Magic』『あなたへの想い』『ずっと愛してるから』『Melody♪』『Guardian Angel』。(ほとんど全部…笑)
全体として、昨年の『Bibbidi-Bobbidi-Boo』にアレンジの雰囲気が近い印象でしたが、個人的には今回のアルバムの方が好きかもしれません。
いや、おそらくこっちの方が好きです。
ただ、聖子さんのヴォーカルの存在感が薄いというか、歌のインパクトが弱いな、という印象は持ちましたね。
これはやはり残念です。
随分前から、作詞作曲を外注し聖子さんはヴォーカルに専念すべきとのファンの声がありますし、私もできることならそうして欲しいと思いますが、現実問題としてはなかなか厳しいのでしょう。
現在の聖子さんですらオリジナルアルバムは売れて数万枚の世界、外注しても元が取れる保証はありません。
昨年のシングル『永遠のもっと果てまで』(作詞松本隆、作曲ユーミン)にしても、話題の割には売れませんでした。
今やレコード会社は、売れる見込みがないCDを出さない時代になっています。
世の中には著名なアーティストでもCDが出したくても出せないという人たちがたくさんいます。
聖子さんのように、毎年のようにアルバムが出せるというのは幸せなことです。
逆に、毎年聖子さんからアルバムを届けてもらえるファンも幸せです。(聖子さんも54歳ですからね…)
以上、どちらかというとamazonの厳しい評価に対する擁護のような形になりましたが、正直言ってファンの贔屓目もあると思います。
逆に、ファンだからこそ厳しい評価を下すべきという意見もあるでしょう。
どちらも”聖子愛”には変わりありませんが、それだけに、今回のアルバム『シャイニング・スター』を、ご本人はもちろん、ファンの人たちももっと大切にすべきなのではないかと思います。
PR
先月『サムライ』のBlu-rayとDVDが発売され、積年の夢が一つ叶ったという思いでいっぱいなのですが、メルヴィル・ファンにはまだ叶っていない夢があります。
言うまでもなく『ギャング』の国内盤Blu-ray、あるいはDVDの発売です。
『ギャング』(66年)は『サムライ』(67年)の前年に撮られた、まさにメルヴィル絶頂期の作品であり(『ギャング』『サムライ』『影の軍隊』『仁義』と続く60年代後半のフィルモグラフィーは圧巻)、御覧になったことのある方はお分かりだと思いますが、『サムライ』に匹敵する、いや、ある意味では凌駕する大傑作です。
『サムライ』とは対照的な2時間半にも及ぶ大作であり、登場人物も多いのですが、内容の密度の濃さ、面白さは全く引けをとりません。
なにより、アラン・ドロン自身が、『ギャング』を観てメルヴィルの映画に出たいと思ったというくらい素晴らしい作品なのです。
キャスティングも、リノ・ヴァンチュラ、ポール・ムーリッスを始め、脇役に至るまで、よくぞ揃えた!と感嘆する他ないほど、メルヴィル映画にピッタリなメンツが揃っています。
もっとも、『ギャング』は世界的にもあまりソフト化に恵まれているとは言いがたく、本国フランスや米クライテリオンからDVDは発売されていますが、いまだにBlu-rayは発売されておりません。
それだけに、日本におけるソフト化はハードルが高そうですが、『サムライ』のBlu-rayとDVDが発売され、ブレッソンの『白夜』が日本だけでBlu-rayが発売される時代ですから、いやが上にも期待が高まります。
現在、日本国内で『ギャング』を観る方法は、amazon等を利用して海外からDVDを取り寄せるか、昔発売されていた国内VHSをamazonやレンタル店等で見つけるか、ヤフオクで手に入れるくらいしかありません。
もちろん、日本語字幕付きで観るにはVHSを探すしかありません。
私がこのブログを始めた頃はまだ入手しやすかったのですが、現在はかなり厳しい状況のようです。
このメルヴィルの真髄を味わえる傑作が観られないのは映画ファンの大損失です。
この状況から一日も早く脱することができますよう、販売元の皆様、どうぞよろしくお願いいたします!
『ギャング』予告編(必見!)
言うまでもなく『ギャング』の国内盤Blu-ray、あるいはDVDの発売です。
『ギャング』(66年)は『サムライ』(67年)の前年に撮られた、まさにメルヴィル絶頂期の作品であり(『ギャング』『サムライ』『影の軍隊』『仁義』と続く60年代後半のフィルモグラフィーは圧巻)、御覧になったことのある方はお分かりだと思いますが、『サムライ』に匹敵する、いや、ある意味では凌駕する大傑作です。
『サムライ』とは対照的な2時間半にも及ぶ大作であり、登場人物も多いのですが、内容の密度の濃さ、面白さは全く引けをとりません。
なにより、アラン・ドロン自身が、『ギャング』を観てメルヴィルの映画に出たいと思ったというくらい素晴らしい作品なのです。
キャスティングも、リノ・ヴァンチュラ、ポール・ムーリッスを始め、脇役に至るまで、よくぞ揃えた!と感嘆する他ないほど、メルヴィル映画にピッタリなメンツが揃っています。
もっとも、『ギャング』は世界的にもあまりソフト化に恵まれているとは言いがたく、本国フランスや米クライテリオンからDVDは発売されていますが、いまだにBlu-rayは発売されておりません。
それだけに、日本におけるソフト化はハードルが高そうですが、『サムライ』のBlu-rayとDVDが発売され、ブレッソンの『白夜』が日本だけでBlu-rayが発売される時代ですから、いやが上にも期待が高まります。
現在、日本国内で『ギャング』を観る方法は、amazon等を利用して海外からDVDを取り寄せるか、昔発売されていた国内VHSをamazonやレンタル店等で見つけるか、ヤフオクで手に入れるくらいしかありません。
もちろん、日本語字幕付きで観るにはVHSを探すしかありません。
私がこのブログを始めた頃はまだ入手しやすかったのですが、現在はかなり厳しい状況のようです。
このメルヴィルの真髄を味わえる傑作が観られないのは映画ファンの大損失です。
この状況から一日も早く脱することができますよう、販売元の皆様、どうぞよろしくお願いいたします!
『ギャング』予告編(必見!)
ロバート・ワイズ監督の『捕われの町』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.3』)で観た感想。
『THE CAPTIVE CITY』(51年)
脚本:アルヴィン・ジョセフィ、カール・カム
撮影:リー・ガームス
出演:ジョン・フォーサイス、ショーン・カムデン、マーティン・ミルナー
ある田舎町の暗部を告発しようとする新聞社主幹がギャング一味に狙われるという話をセミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた作品だが、かなり見応えあり。
フィルム・ノワールをほとんど専門的に撮っていたこの時期のロバート・ワイズらしく、さすがに語り口は上手い。
主演のジョン・フォーサイスもいい。
ただ、ラストがちょっと拍子抜け。
個人的にはそこが残念。
『THE CAPTIVE CITY』(51年)
脚本:アルヴィン・ジョセフィ、カール・カム
撮影:リー・ガームス
出演:ジョン・フォーサイス、ショーン・カムデン、マーティン・ミルナー
ある田舎町の暗部を告発しようとする新聞社主幹がギャング一味に狙われるという話をセミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた作品だが、かなり見応えあり。
フィルム・ノワールをほとんど専門的に撮っていたこの時期のロバート・ワイズらしく、さすがに語り口は上手い。
主演のジョン・フォーサイスもいい。
ただ、ラストがちょっと拍子抜け。
個人的にはそこが残念。
ロベール・ブレッソン監督の『白夜』を国内盤Blu-rayで観た感想。
『QUATRE NUITS D'UN REVEUR』(71年)
原作:ドストエフスキー『白夜』
脚本:ロベール・ブレッソン
撮影:ピエール・ロム(『影の軍隊』)
出演:イザベル・ヴェンガルテン、ギョーム・デ・フォレ、ジャン=モーリス・モノワイエ
ロベール・ブレッソンの映画は(数が少ないこともあるが)ほとんど観てはいる。
紀伊国屋書店から出たDVDボックスも二つ所有している。
しかし、何度も観直したくなるくらい好きかと言ったら我ながら疑問符がつく。
もちろん、個々の作品によって好き嫌いはあるのだが。
『白夜』は数年前に日本国内で劇場公開されたが、結局見逃してしまった。
それだけに、今回のブルーレイ発売には飛びついた。
もちろん、『白夜』の世界初ソフト化という希少性も大きい。
実際にこのブルーレイを観ると、いかにもブレッソンらしい根暗で神経質そうな主人公(ギョーム・デ・フォレ)の行動に最初は辟易するが、物語が進むにつれ気にならなくなっていく。
それどころか、映画の美しさに徐々に惹き込まれていった。
ことに、夜のセーヌ川のシーンの美しさは尋常ではない。(観光船の通るシーン!)
また、ところどころで流れるボサノヴァが信じられないくらい素晴らしいし、ブレッソンには珍しいくらい映画全体に垣間見えるエロティシズムも魅力的である。
もちろん、ヒロインのイザベル・ヴェンガルテンもいい。
映像も部分的に縦傷が目に付くのが残念だが、画質そのものは想像していたよりも良い。
結果として、今回のブルーレイの買い物は大変に満足感の高いものだった。
定価で買える状況ならば、早めのお買い物をお勧めしたいと思う。
この機会を逃すと今度またいつ手に入るかわからないからである。
『QUATRE NUITS D'UN REVEUR』(71年)
原作:ドストエフスキー『白夜』
脚本:ロベール・ブレッソン
撮影:ピエール・ロム(『影の軍隊』)
出演:イザベル・ヴェンガルテン、ギョーム・デ・フォレ、ジャン=モーリス・モノワイエ
ロベール・ブレッソンの映画は(数が少ないこともあるが)ほとんど観てはいる。
紀伊国屋書店から出たDVDボックスも二つ所有している。
しかし、何度も観直したくなるくらい好きかと言ったら我ながら疑問符がつく。
もちろん、個々の作品によって好き嫌いはあるのだが。
『白夜』は数年前に日本国内で劇場公開されたが、結局見逃してしまった。
それだけに、今回のブルーレイ発売には飛びついた。
もちろん、『白夜』の世界初ソフト化という希少性も大きい。
実際にこのブルーレイを観ると、いかにもブレッソンらしい根暗で神経質そうな主人公(ギョーム・デ・フォレ)の行動に最初は辟易するが、物語が進むにつれ気にならなくなっていく。
それどころか、映画の美しさに徐々に惹き込まれていった。
ことに、夜のセーヌ川のシーンの美しさは尋常ではない。(観光船の通るシーン!)
また、ところどころで流れるボサノヴァが信じられないくらい素晴らしいし、ブレッソンには珍しいくらい映画全体に垣間見えるエロティシズムも魅力的である。
もちろん、ヒロインのイザベル・ヴェンガルテンもいい。
映像も部分的に縦傷が目に付くのが残念だが、画質そのものは想像していたよりも良い。
結果として、今回のブルーレイの買い物は大変に満足感の高いものだった。
定価で買える状況ならば、早めのお買い物をお勧めしたいと思う。
この機会を逃すと今度またいつ手に入るかわからないからである。
待望のブルーレイとDVDが発売されたばかりの『サムライ』が〔最高画質版〕としてイマジカBSで放送されます。(リンク)
放送時間
06月07日(火) 深夜01:30~深夜03:45
06月28日(火) 19:00~21:00
〔最高画質版〕という表記が気になりますが(笑)、おそらく先日発売されたブルーレイが放送されるのではないでしょうか。
放送時間
06月07日(火) 深夜01:30~深夜03:45
06月28日(火) 19:00~21:00
〔最高画質版〕という表記が気になりますが(笑)、おそらく先日発売されたブルーレイが放送されるのではないでしょうか。
エドワード・ドミトリク監督の『影を追う男』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.3』)で観た感想。
『Cornered』(45年)
脚本:ジョン・パクストン
撮影:ハリー・J・ワイルド
主演:ディック・パウエル、ウォルター・スレザック、ミシェリン・チェイレル
いやはやこれも素晴らしい。
以前紹介した『ブロンドの殺人者』同様、エドワード・ドミトリク監督、ディック・パウエル主演作だが、実に面白い映画である。
ブエノスアイレスが舞台というのもこの種の映画としては珍しいが、それゆえの異国情緒みたいなものはほとんどない。
敵か味方かも分からぬ怪しげな人々が次から次へと現れ、物語をかき乱す。
まさにノワール的であり、それだけでも嬉しくなってしまう。
ストーリーは少々複雑かつ分かりにくい面もあるが、かなりの秀作と思う。
『Cornered』(45年)
脚本:ジョン・パクストン
撮影:ハリー・J・ワイルド
主演:ディック・パウエル、ウォルター・スレザック、ミシェリン・チェイレル
いやはやこれも素晴らしい。
以前紹介した『ブロンドの殺人者』同様、エドワード・ドミトリク監督、ディック・パウエル主演作だが、実に面白い映画である。
ブエノスアイレスが舞台というのもこの種の映画としては珍しいが、それゆえの異国情緒みたいなものはほとんどない。
敵か味方かも分からぬ怪しげな人々が次から次へと現れ、物語をかき乱す。
まさにノワール的であり、それだけでも嬉しくなってしまう。
ストーリーは少々複雑かつ分かりにくい面もあるが、かなりの秀作と思う。
ブログ内検索
プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
最新記事
(04/29)
(04/28)
(04/14)
(04/08)
(03/29)
カテゴリー
カウンター
忍者AdMax
NINJA TOOLS
お気に入りリンク
アーカイブ