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image67.jpg昨年末お伝えしましたジョニー・トー(杜琪峰)監督による『仁義』のリメイク話の続報です。(以前書いた記事
この作品のオリジナルであるジャン=ピエール・メルヴィル監督の『仁義』については、手前味噌ですが、こちらのページを参照下さい。

香港の新聞「蘋果日報」に続報が出ていますが、香港映画にお詳しい他のブログ等の情報によりますと、映画の計画は着々と進行中で、キャストには、既に出演が決まっているオーランド・ブルームの他、チョウ・ユンファリーアム・ニーソンの出演が決まった模様です。

オーランド・ブルームが、メルヴィル監督のオリジナル版『仁義』でアラン・ドロンが演じたコーレイに当たる役柄を演じることは既に決まっているようですが、そのオジリナル版『仁義』においてイヴ・モンタン、ブールヴィル、ジャン=マリア・ヴォロンテ、フランソワ・ペリエらが演じた役柄を誰が演じるかまではまだ分かりません。
それぞれに拮抗した存在感のある俳優が求められると思われますが、それにしても、リーアム・ニーソンというのはなかなか渋いキャスティングで良さげですね。
映画のタイトルは『紅圈』(Red Circle)…オリジナルそのまんまですが、変に代えられるよりは良いかと。

オリジナルの舞台はフランスでしたが、今度は舞台をマカオと香港に移すとのことで、撮影は6月スタートだそうです。
また続報が分かり次第こちらでもお知らせします。
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image39.gif再び、INA(フランス国立視聴覚研究所)が公開している無料映像から、『リスボン特急』編集中のメルヴィル監督の様子が観られるインタビュー映像を紹介します。(3分ほど)
リンクはこちら。(右の画像は実際の映画のもの)

『リスボン特急』の撮影の様子が映像で観らないのは残念ですが、この作品についてメルヴィルが語った資料は少ないので、貴重です。

また、ジェンネル撮影所での編集の様子が垣間見られることも興味深いのですが、撮影所に設置してあったという試写室と思われる映像が観られることがとにかく貴重です。
映画会社にコネがあったというメルヴィルは、上映の合間のプリントを借りてきては、試写室で映画を観ていたといいます。
筋金入りの“映画狂”であったメルヴィルにとって、どこよりも、ここが最も寛げる場所だったのではないでしょうか。

image19.gif前回に続いて、INA(フランス国立視聴覚研究所)が公開している無料映像から、『フェルショー家の長男』のメイキング映像を紹介します。
この映画の冒頭には、ジャン=ポール・ベルモンドのボクシングの試合シーンがありますが、この映像はそのシーンのメイキングです。
(右の画像は映画のワンシーン)

撮影風景の他、ベルモンドのスパーリング風景とインタビュー、スパーリング・パートナーのモーリス・オーゼルのインタビュー、ベルモンドとメルヴィルがシャドウ・ボクシングをしながら戯れるシーンが観られます。
映像へのリンクはこちら。(視聴するにはQuickTimeをダウンロードしてある必要があります)

ジョルジュ・シムノンの原作を読みますと、ベルモンド演じるミシェル・モーデがボクシングをするシーンなど原作にはなく、映画におけるこれらのシーンはメルヴィルの全くの創作です。
ベルモンドが10代の頃ボクシングに熱中していたことは有名ですが、メルヴィル監督自身ボクシングが好きで、若い頃にやっていたスポーツとのこと。
このシーンを撮った理由は、「ボクサー役のジャン=ポール・ベルモンドが出演する映画を最初に撮りたかったからだ。」とのことです。(ルイ・ノゲイラ著『サムライ』207ページより)

実際、このINAの映像を観ますと、いかにベルモンドのボクシングの動きが鮮やかでキレが良いかがよく分かります。
ベルモンドのスパーリング・パートナーを務め、インタビューにも答えているモーリス・オーゼル(Maurice Auzel 1932年生まれ)は、ルイ・ノゲイラ著『サムライ』のメルヴィルのインタビューによれば、本物のボクサーで、フランスの元チャンピオンとのこと。
ベルモンドのボクシングのコーチでもあった彼は、調べてみますと、俳優としても活躍したようです。
IMDbのページを見ますと、出演作に『バナナの皮』(63)『ダンケルク』(64)『皆殺しのバラード』(66)などがあります。

そして、映像の最後には、ベルモンドとメルヴィル監督のシャドウ・ボクシングのシーンが観られますが、二人の様子がいかにも楽しそうで、当時の二人の仲の良さを感じさせる微笑ましいシーンです。

18364318.jpgINA(フランス国立視聴覚研究所)では10万本に及ぶ大量の映像を無料にてネット公開していますが、メルヴィル関係のものもいろいろ公開されています。(長いものを全部観たり、ダウンロードするのは有料です。)
久々に覗いてみましたら、今まで見たことのない映像もいくつか見受けられました。
これから何回かに分けて、それらを紹介していきたいと思います。
(視聴するにはQuickTimeをダウンロードしてある必要があります)

今回は『ギャング』のメイキング映像を紹介します。
リンクはこちら

4分弱の短い映像ですが、映画のマルセイユにおけるラストシーンの撮影現場のようです。
そして、メルヴィル監督、リノ・ヴァンチュラ、ポール・ムーリッスの3人のインタビューも観られます。
あまり仲のよろしくなかったといわれるメルヴィルとヴァンチュラが、仲良く(?)並んでインタビューを受けている映像は極めて貴重です。
ポール・ムーリッスも加え、3人が並んだ様は映画の一場面のように迫力充分ですが、メルヴィル監督の貫禄は他の二人に全く引けを取っていません(笑)。

image18.gif今回は、ジャン=ピエール・メルヴィル監督のファンサイトのブログらしく(?)、監督作の『マンハッタンの二人の男』(58年)に焦点を当ててみます。
気づいてみれば、この作品について、このブログでこれまで一度も取り上げてきませんでしたが、実は最近、観る度に好きになってきている作品がこれなのです。
今や、メルヴィルの全作品中でもベスト5、いやベスト3に入るほど好きな作品となっています。
あのゴダールも、「カイユ・デュ・シネマ」誌の59年ベスト10では、この作品を2位に挙げているとのことです。(1位はロベール・ブレッソン監督の『スリ』)
 
物語は、フランス国連代表の失踪の謎を解明するために、二人のフランス人ジャーナリストが一晩中、代表の失踪に関係のありそうな女性を次から次へと捜し歩くという、分かりやすくシンプルなものですが、深夜のニューヨークの街の表情が実に生々しく捉えられており、それが作品の大きな魅力となっています。
後のマーティン・スコセッシ監督の『タクシー・ドライバー』(76)に観られるような、車中から見える深夜のNYの街の表情がすでにここでモノクロームの映像に見事に記録されているという点にも注目すべきでしょう。
ストーリーにレジスタンスを絡めているのもメルヴィルらしい。
サントラも傑作で、ビッグ・バンドを使ったクリスチャン・シュヴァリエのメロディアスなジャズが映画を実に魅力的に彩っています。
主演は、二人のジャーナリストにメルヴィル本人とピエール・グラッセ
映画の詳しいデータに関しましては、こちらを参照下さい。

image17.gifご存知のように、この作品は必ずしもメジャーな作品ではありません。
フランス本国でも公開当時全く当たらなかった作品ですし、日本でも、80年代に一部で一般公開され、また、現在ではDVDのソフトも存在するものの、後のジャン=ポール・ベルモンド、リノ・ヴァンチュラ、アラン・ドロン主演作のような一般的な知名度もなく、ほとんど無視されていると言った方が良いかもしれません。(もちろん、このブログでも一度もこれまで取り上げてこなかったわけですから、人のことなど言えた義理はないのですが)

ご存知のルイ・ノゲイラ著「サムライ」(井上真希訳 晶文社刊)を読みますと、なによりメルヴィル監督自身が、この作品については「大したことのない映画」「却下するよ」と全く評価していません。
しかし、この作品は初期のメルヴィル作品らしく、低予算、ロケ撮影、ジャズ、無名キャスト(なんといっても主演の一人がメルヴィル監督自身!)など、まさにヌーヴェル・ヴァーグそのものと言ってよいような作品です。
作品全体にそこはかとなく漂うユーモア、B級志向(?)もなんともいえません。
オープニング・クレジットでシュヴァリエ作曲のテーマ音楽がアップ・テンポになるところぐらいからもう観ていてワクワクしてきます。

image16.gifこの映画、国連代表に関係ある4人の女性を訪ね歩くシークエンスもそれぞれに面白く、個人的にも好きなシーンはたくさんあるのですが、一つだけ例を挙げますと、映画中盤で、グラッセとメルヴィルの二人が一息つくために入る場末のダイナー(カウンターバー)のシーンを挙げたいと思います。
そこで、音楽がそれまでのビッグ・バンドからヴィヴラフォーンを使った編成の小さなものへと変わり、映画にどことなく深夜特有の倦怠感が漂い始めます。
そのシークエンスでは(おそらくパリでセット撮影されたものでしょうが)、主演の二人を含め、店主や他の客の姿に、大都会の夜にうごめく人々の生態が短いながらも印象的に描写されており、ひどく魅力的なのです。
とりわけ、客の警官に、子供がシャドウ・ボクシングの真似事をするシーンは、茶目っ気たっぷり。

7367c5c6.gifそして、すでに指摘しましたように、日本では奇跡的に国内DVDが紀伊国屋書店から発売されています。
“奇跡的”と書きましたが、これもまんざら嘘でもありません。
なぜなら、どうやら外国ではこの作品のDVDは発売されていない模様だからです。
なんと、アメリカのAmazonでは、日本の国内盤DVDが輸入盤として売りに出されています。
それどころか、いろいろな国のAmazonを見てみますと、外国ではこの作品VHSソフトさえも発売されていないという可能性もありそうです。
日本では、幸運なことに、VHSのビデオレンタルも存在しており、都内の大型レンタルショップではよく見かけますので、鑑賞環境としては世界的にも恵まれていると言えそうです。(DVDのレンタルはありません)

メルヴィル作品では、『海の沈黙』『賭博師ボブ』『モラン神父』『ギャング』『リスボン特急』など、他にも国内においてDVD化されていない重要作がいくつもあるにもかかわらず、どういうわけか、日本ではこの作品だけDVD化されているのは、不思議な気がします。
その上、幸か不幸か、画質、パッケージ、封入された冊子などのプロダクション的な意味では、日本におけるメルヴィル作品のDVDで、最も“マシ”なDVDがこの作品ではないでしょうか。
それだけに値も張りますが(定価5040円)、メルヴィルに、また、この作品に少しでも関心のある方には、廃盤にならないうちに是非手に入れて欲しいと思います。

とにかく、著名なスター不在という理由だけで、今一つ観る気にならないという方には是非にと薦めたい映画です。
もちろん、映画史に残るような大傑作を想像されては困りますが、作品の雰囲気、空気感がとても魅力的な作品なのです。

5343eb5c.gifコンスタンタン・コスタ=ガヴラス監督の『Z』を取り上げたいと思います。
監督の故国ギリシャを舞台とした政治サスペンス映画の傑作です。
ただ、政治的影響を警戒してか、ギリシャという国名は映画中では伏せられています。
有名な作品ですので、ご覧になった方も多いでしょう。
フランス映画の豪華なキャストがズラリと揃った様は壮観です。

出演:イヴ・モンタン、ジャン=ルイ・トランティニャン、ジャック・ペラン、フランソワ・ペリエ、イレーネ・パパス、レナート・サルヴァトーリ、マルセル・ボズフィ、シャルル・デネ、ピエール・デュ

監督、脚本:コンスタンタン・コスタ=ガヴラス、製作:ジャック・ペラン、原作:ヴァシリ・ヴァシリコス、脚本:ホルヘ・センプルン、撮影:ラウール・クタール、音楽:ミキス・テオドラキス、編集:フランソワーズ・ボノ

99c3f255.gifコスタ=ガヴラス監督のことをメルヴィル監督が高く評価していたことは、先日紹介したルイ・ノゲイラ著「サムライ」を読むとよく分かりますが、それを読む限り、メルヴィル監督自身は『Z』よりも『告白』の方を高く評価していたようです。
しかし、私自身この二つの作品を見比べますと、観ていて面白いのは断然『Z』の方です。
ストーリーの面白さはもちろんですが、なんといいますか、映画の放つ“熱”に圧倒される作品です。

cd673f73.gifとりわけ、映画後半でジャン=ルイ・トランティニャン演じる予審判事が政府高官を次々と尋問、事件を解明していくシーンの畳み掛けるような展開の面白さは無類です。
トランティニャンはこの作品で、カンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞。

製作も兼任し、映画化に奔走したジャック・ペランがジャーナリスト役を好演していますし、レナート・サルヴァトーリ、マルセル・ボズフィの悪役二人もいい味を出しています。
もちろん、イヴ・モンタンの存在感も言うまでもありません。

e27435d2.gifこの映画では、ほとんどのメルヴィル作品の編集を担当していたモニーク・ボノの娘フランソワーズ・ボノ Francoise Bonnot(1939~ メルヴィルの『影の軍隊』でも編集を担当)が編集を担当、米アカデミー賞の編集賞を受賞しました。
展開の速いカットの切り替わりが、小気味良いテンポを映画に与え、素晴らしい映画的興奮をもたらしています。
また、フランソワーズ・ボノは映画監督アンリ・ヴェルヌイユの奥さんでもあったようです。(画像はCriterion盤『影の軍隊』の特典映像におけるフランソワーズ・ボノの近影)

また、意外とも思えるのが、ゴダールの多くの作品の撮影を担当していたラウル・クタールがこの作品で撮影を担当、自らも外科医役で出演しています。(モンタンの死後「残念でした…」という人がおそらくそれだと思います)

ミキス・テオドラキスの民族音楽調?の荒々しいスコアも大変魅力的。
冒頭の三連シャッフルの音楽から映画にグイっと惹き込まれます。
映画後半でのトランティニャンの尋問シーンの勇壮な音楽も忘れがたい。

そして、やはりこの映画も国内盤DVDが廃盤なのは残念としかいいようがありません。
ちょっと前までは店頭に並んでいましたが、廃盤になってからはあっという間に店頭から消えました。
私もプレミア価格になってから大枚叩いて買ってしまいました…。

image10.jpg先日、ジャン=ポール・ベルモンド主演の映画『相続人』を当ブログにて取り上げましたが、監督を務めたフィリップ・ラブロについての略歴の情報をFauxさんがHPのBBSにお寄せ下さいました。
日本では彼の前歴やその後の消息はあまり知られていませんので、大変貴重な情報だと思われます。
Fauxさんご本人の了承を得ましたので、ここにその略歴を転載、紹介させていただきます。
(画像はクライテリオン盤DVD『影の軍隊』特典映像にてインタビューに答えるフィリップ・ラブロ)


フィリップ・ラブロ略歴:
1936年8月27日、南仏モントバンに生れる。
1939年、第二次大戦中、家族と大きな四階建ての屋敷に引越す。そこにドイツ兵と亡命途中のユダヤ人が同居。ドイツ兵はユダヤ人の存在を黙認していた。
1948年、子供たちの教育のため、父親は家族を伴ってパリに移住。
1951年、高級紙「ル・フィガロ」によるジャーナリスト・コンクールで優勝。
1953年、論文『アメリカ映画概観 Aspects du cinema americain』。
1954年1月、ジャンソン=ド=ヌイイ高校在学中、米国でジャーナリズムを学ぼうと決意。ヴァージニア州レキシントンのワシントン&リー大学に入学。
1957年、フランスに帰国し、ラジオ局「ヨーロッパ・ナンバー1」のリポーターとなる。
1958年、女性誌『マリ=フランス』の記者となる。
1959年、大衆紙「フランス・ソワール」の記者となる(72年まで)。
1960年、ガリマール書店から、アル・カポーン(カポネ)伝『おとなしくないアメリカ人 Un Americain peu tranquille』を刊行。アルジェリアで従軍記者となる。
1964年、アンリ・ド・チュレンヌ(21年生まれ。映画『フォート・サガン』の脚本家)と共に、ORTF(仏国営放送)2チャンネルの番組「キャメラ・トロワ」の共同制作者となり、4年間この仕事を続ける。
1965年、週刊新聞「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」の記者となる(72年まで)。
1966年、TV短編映画『2人のD:マリー・デュボワ、フランソワーズ・ドルレアック Les Deux D.: Marie Dubois, Francoise Dorleac』を監督。
 フィルム・ノワールをパロった、ゴダールの映画『メイド・イン・USA』(66)の最後に本人役で出演。
1967年、二年間の従軍記者体験を踏まえた初の政治サスペンス小説『Des Feux mal eteints』(96年にセルジュ・モアティ監督により擬似ドキュメンタリーの手法で映画化。主演はジャック・ドレー監督、アラン・ドロン脚本・主演の『ある犯罪 Un Crime』のマニュエル・ブラン)。
1969年、女性製作者マグ・ボダール製作のサスペンス映画『何が起きてもおかしくない Tout peut arriver』を監督。主演はジャン=クロード・ブイヨン。ブイヨンは『メイド・インUSA』のロバート・オルドリッチ刑事役。ファブリス・ルキーニの映画デビュー作。
1970年、エド・マクベイン(イヴァン・ハンター)原作(『10プラス1』ハヤカワ・ミステリ文庫)、ジャン=ルイ・トランティニャン主演の映画『刑事キャレラ/10+1の追撃』を監督。ジョン・ヒューストン、ハワード・ホークス、メルヴィルの影響を受けている。
 ジョニー・アリデーの歌詞を執筆。
1973年、ジャン=ポール・ベルモンド主演の映画『相続人』を監督。
1974年、自らの小説『偶然と暴力』に基づき、イヴ・モンタン、キャサリン・ロス主演の映画『潮騒』を監督。
1976年、ジャン=ポール・ベルモンド主演の映画『危険を買う男』を監督。共演ブリュノ・クレメール。
 ジェイン・バーキンのアルバム『ロリータ・ゴー・ホーム』でセルジュ・ゲンズブールの曲に歌詞を付ける。
1981年、スターの女性歌手の死をめぐる小説第二作『夜の船 Des Bateaux dans la nuit』刊行。
1983年、権力者の腐敗を扱う映画『犯罪 La Crime』を監督。クロード・ブラッスール、ジャン=クロード・ブリアリ、ジャン=ルイ・トランティニャン主演。脚本には『地下組織ナーダ』(ハヤカワミステリ)の作家ジャン=パトリック・マンシェットも参加。
 偽名でカルト小説『心はチョコレート、ときどきピクルス』(筑摩書房、ちくまプリマーブックス)を刊行。13歳の少女ステファニの日記の形式。2007年1月にラブロ名義で再刊。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480041357/
1984年、ジェラール・ドパルデュー、ナタリー・バイユ主演の映画『右岸、左岸 Rive droite, rive gauche』を監督。キャロル・ブケも出演。ドパルデューはセーヌ右岸の敏腕弁護士役、バイユは左岸の不当に失職した女性役。
1985年、フランス最大の報道ラジオ局RTLの編成主任となる(2000年まで)。
1986年、米国留学体験を扱った小説『留学生』(新潮社)でアンテラリエ賞受賞。ベストセラーに。ラブロ自身による朗読CD(4枚組)あり。94年にエヴァ・セレニー監督『Foreign Student』として映画化。
1988年、自伝的小説『西部での夏 Un Ete dans l'Ouest』グーテンベルグ賞受賞。
1990年、幼少期の思い出を綴った小説『男の子 Le Petit Garcon』刊行。
1992年、『男の子』の続編小説『十五歳 Quinze ans』刊行。
1994年、夏、呼吸器系を菌に侵され、6週間入院。10日間の蘇生術治療も含む。
1996年、自らの臨死体験を綴ったエッセイ『臨死 ラ・トラヴェルセ』(河出書房新社)がベストセラーに。RTLの副社長となる。
1997年、『臨死』に続くエッセイ『Rendez-vous au Colorado』刊行。
1999年、悩める思春期の少女を描く小説『Manuella』刊行。9月、鬱病となり、2001年5月まで苦しむ。
2001年、TV「フランス3」チャンネルの週1度2名のゲストを招くインタヴュー番組「影と光」の司会となる。
2002年、各界著名人に関する記事を集めた『私はあらゆる種類の人々を知っている Je connais gens de toutes sortes』刊行。
2003年、鬱病体験を赤裸々に綴ったエッセイ『七転び八起き Tomber sept fois, se relever huit』刊行。
2005年、サルコジの親友でもある富豪ヴァンサン・ボロレと共に、TNT(地上デジタル放送)の14チャンネルのひとつ、「Direct 8」を開局。自らの番組「L'Edito de Philippe Labro」のニュース解説もつとめる(YouTubeに投稿あり)。
2006年、小説『フランツとクララ Frantz et Clara』刊行。20歳のヴァイオリニスト、クララは12歳の少年フランツと出会い、運命を変える。彼らは10年後に再会する。 
 

2007年5月5日のアラン・ドロンとフィリップ・ラブロの写真。


Fauxさんからの情報は以上です。
ご覧になって分かるように、フィリップ・ラブロは、10代にしてアメリカ映画の論文を書き、ジャーナリズムを学ぶためにアメリカに留学しています。
帰国後はジャーナリストとして活躍していますが、おそらくこの頃メルヴィルと知り合ったのでしょう。
アメリカ映画好きという共通点のあった二人は、意気投合したのではないかと思われます。
70年代は、よく知られているように、映画監督として活躍しますが、略歴を見ますと、80年代以降は映画監督の仕事はグッと少なくなり、多くの小説を書き、放送関係の仕事につき、生死の境を彷徨うような病とも闘っていたようです。
略歴を見る限り、映画監督の仕事はほとんど辞めてしまったかのように思われるのが残念ではありますが、ともかくも、現在も元気で活躍のようでなによりです。
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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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