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アナトール・リトヴァク監督の『長い夜』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。
『THE LONG NIGHT』(47年)
監督:アナトール・リトヴァク
脚本:ジョン・ウェクスリー
撮影:ソル・ポリト
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:ヘンリー・フォンダ、バーバラ・ベル・ゲデス、ヴィンセント・プライス、アン・ドヴォラック、クィニー・スミス、デヴィッド・クラーク
初見。
この映画は、マルセル・カルネ監督、ジャック・プレヴェール台詞、ジャン・ギャバン主演『陽は昇る』(39)のリメイクだという。
残念ながら『陽は昇る』は未見なので比較はできないが、あの『霧の波止場』の翌年、しかもアルレッティまで出演しているとのことなので、さぞ良いだろうと想像する。
さて、この映画だが、まず言っておかねばならないことは(いつかも書いたが)私はもともとヘンリー・フォンダが苦手だということ。
その私でもこの映画はなかなか良いと思った。
周囲のキャストもいい。
チャーリー役のアン・ドヴォラック、あのハワード・ホークス監督『暗黒街の顔役』(32)でポール・ムニの妹役を演じた女優である。
それから約15年後の映画だが、ガリガリだった若い頃よりもある意味美しく見えた。
この映画での彼女の役は、カルネ版でアルレッティがやっている役とのことだが、実際、雰囲気は驚くほどアルレッティに似ている。
ヒロインのバーバラ・ベル・ゲデスは容姿が個人的には苦手だが、雰囲気は実にそれらしく、ヴィンセント・プライスのイヤらしさなど、さすがに演技巧者だ。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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