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アレサ本人の大反対にあったということですから、ちょっとした暴露本的な要素もありそうですが、これはかなり興味深い本ですね。
近いうちにも是非読んでみたいと思います。
ちなみにアレサのアルバムで特に好きなものは『I Never Loved A Man』、『Aretha Live at Fillmore West』、『Sparkle』の3枚です。
『バック・トゥ・ザ・ワールド』は昨年ようやくデジタル・リマスター廉価盤が発売になったが、長らくリマスター盤が発売されず、あまり良いとは言えない音質で聴かざるをえなかった。
そのリマスター廉価盤は買いそびれていたので、今回SHM-CD化したリマスター盤が比較的安価(1300円+税)で発売されていたので飛びついた次第。
気になる音質はブラスセクションやベースなどが随分ハッキリと聴き取れるようになったという印象。
その意味ではリマスター効果は出ていると思う。
ただし、カーティスのヴォーカルの音像は、もともとの録音の関係なのか、あまり鮮明に立ち上がってくるという印象ではない。
簡単に言うと、楽器のサウンドの奥に隠れてしまっている感じ。
その点がなんとも惜しい。
カーティス自身のプロデュース作なので、あえてそのような音作りをしているのかもしれないが・・・。
内容は言うまでも無く名盤。
特にタイトル・トラックの『バック・トゥ・ザ・ワールド』は、何度聴いても感動してしまう正真正銘の名曲。
他の曲も楽曲、演奏、ヴォーカル、いずれも一級品である。
あと、カーティスでは個人的に『バック・トゥ・ザ・ワールド』と並ぶ最高傑作の一枚と思っている『ガット・トゥ・ファインド・ア・ウェイ』を一日も早くリマスター、再発して欲しい。
こんな名盤が廃盤状態とはなんということか。
これはもう本当にどうにかして。
さまざまなレーベルからさまざまなアーティストのものが廉価で発売されているファイヴ・オリジナル・アルバムズ・シリーズについにカーティス・メイフィールドが登場!
内容は『Curtis』、『Curtis Live』、『Roots』、『Superfly』、『Back to the World』の5枚組。
カーティスは初期が最高ですが、まさにその初期のアルバムがてんこ盛りのボックスとなっています。
もちろん、この5枚のCDはすべて持っていますが、最近はリイシュー盤等の発売もなく、ファンとすれば寂しい思いをしていただけに、これを機に久々にカーティスを聴き直してみようかと思います。
この中では個人的に『Back to the World』に注目。
以前出ていた国内盤は音質がイマイチだったため、多少なりとも音質改善なされているか興味深いところ。
他の4枚はライノからリマスター盤が出ていますが、このアルバムはいまだにリマスター盤が出てないですしね…。(名盤なのに!)
本当はリマスターされていればベストですが、このシリーズでこれまで購入したアレサ・フランクリン、オーティス・レディング、ダニー・ハサウェイ、レイ・チャールズといったところはリマスターされた形跡がなかったのでこれは期待できないでしょう。
価格的に仕方ないですが。
現在発売されているレコード・コレクターズ2012年3月号の表紙がなんとサム・クック!
なんか新しいCDでも出るんかいな?と中をめくってみると、やはりそうで、RCA時代のアルバム9作品が紙ジャケ&高品質Blu-spec CDで3月7日に発売されるという。
9タイトル中、6タイトルが日本初CD化であり、それが一挙に発売というからたまげたが、これまで日本どころか海外でもCD化されてたか?というようなレアなアルバムばかり。(どうやらCDボックスでは出ていたらしい)
これまで出ていたサム・クックのアルバムは数枚のライヴは別としてベスト等の編集盤が実に多かったわけだが、ベストといっても、あれが入ってない、これが入ってないとベストとしても到底物足りない選曲のものがほとんどだったのである。
最も満足度の高いベストは昔出ていた『ザ・マン・アンド・ヒズ・ミュージック』だが、残念ながら今回も復刻はなし。
もちろん、サム・クックはオリジナルアルバムもすばらしいので、今回発売されるものもさすがに9枚全部というわけにはいかないが、何枚かは欲しいところ。
今回もラインアップに入っている『ナイト・ビート』と『ハーレム・スクエア・ライヴ』は以前からCD化されていて個人的にも愛聴盤だが、今回初出のものでは『マイ・カインド・オブ・ブルース』や『ツイストで踊りあかそう』あたりが黒っぽい内容らしいので期待大である。
今回はカーティス・メイフィールドのアルバムについて。
彼のアルバムはファンにとってはどれも同じくらい大切なものだが、一般的に評価の高いのはソロ・デビュー・アルバム『カーティス』(70)、『ライヴ!』(71)、『スーパーフライ』(72)といった70年代前半のアルバムであろう。
実際、いずれ劣らぬ大傑作といっていい。
中でも『スーパーフライ』は有名で、国内盤もこのアルバムだけ何枚も出ているが、実は少し前までこのアルバムの良さがよく分からなかった。
その理由は現行CDのボーナストラック(11曲)が多すぎるせいかもしれない。
曲数が多すぎてCDで通して聴くとツカミ所が分かりにくいのだ。
それに気付いて以来、オリジナルの9曲だけ聴くようにしたら、このアルバムの偉大さが遅ればせながら理解できた次第。
同名映画のサントラだが、カッコ良さと叙情性の融合されたサウンドの魅力がたまらない。
もちろん、『ルーツ』(71)と『バック・トゥ・ザ・ワールド』(73)も素晴らしい。
『バック・トゥ・ザ・ワールド』のタイトルトラックはカーティスの多くの曲の中でも、個人的にはフェイヴァリットナンバーである。
先に挙げた『ゼアズ・ノー・プレイス・ライク・アメリカ・トゥデイ』(75)は間違いなく最高傑作の一枚だが、音数の少ない緊張感に満ちたかなり地味な内容なので聴く人を選ぶかもしれない。
そこで個人的に推したいのが『ガット・トゥ・ファインド・ア・ウェイ』(74)である。
一般的にはほとんど知られていないアルバムだが、カーティスのアルバム中でも1、2を争うくらい好きなアルバムだ。
ワウペダルを使ったギターサウンドの洗練さ、ストリングスの強力なメロディなど、サウンド面でも“都会的なソウル”というカーティス・サウンドの個性を完全に確立したアルバムであり、楽曲の充実ぶりも大変なものだ。
とりわけ『ソー・ユー・ドント・ラヴ・ミー』は隠れた(?)超名曲。
ストリングスの使い方も絶妙だし、曲の後半でカーティスのコーラスが重なるあたりは涙モノの素晴らしさだ。
このアルバムの国内盤CDが廃盤状態なのはなんとも残念である。
彼の音楽の全体像を捉えるにはライヴ映像が手っ取り早いかもしれない。
音楽的にピークだった70年代初期の映像が国内盤DVDとして出ていないのは残念だが、輸入盤で出ている『Movin on Up: Music & Message of Curtis Mayfield 』はカーティスに関心のある方は必見。
ドキュメンタリーとライヴ映像が組み合わされた、特典映像まで合わせると三時間に渡るボリュームのある充実した内容で、インプレッションズの他のメンバーやカーティスの細君、カーティス本人などのインタビューと70年代初期の鼻血もののライヴ映像が多数収録されている。
英語字幕があるのでドキュメンタリーの内容も理解しやすいし、輸入盤DVDの規格もリージョンフリー。
入手しやすいところでは、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴDVD『ライヴ・アット・モントルー 1987』は代表曲が並んだセットリストの親しみやすさ、バンドの好調さ、観客の反応の良さもあって十分に楽しめる。
『ウィブ・オンリー・ジャスト・ビガン』(カーペンターズの『愛のプレリュード』のカバー。厳密に言うとカーペンターズのヴァージョン自体もカバーなのだが…)から代表曲『ピープル・ゲット・レディ』へと続く流れはライヴアルバム『ライヴ!』(71)と同様で、これを映像で味わえる幸福感は格別であるし、アタマが『バック・トゥ・ザ・ワールド』というのもタマらない。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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