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緻密なドラマが素晴らしく、内容も息詰まるような面白さ。
なにはともあれリー・マーヴィンは本当にすごい。
西部劇のみならず、映画史上に残る悪役ぶりではないか。
ジョン・ウェインとジェームズ・スチュワートの共演はこれが最初で最後らしい。
しかし、とてもそうとは思えない相性の良さである。
ジェームズ・スチュワートの役柄はいかにも彼らしい性格だが、私には少々偽善っぽく感じられてあまり共感できない。
この映画はどうしてもジョン・ウェインの立場になって観てしまう。
だから、ジョン・ウェインの荒れるシーンはもうたまらなくなる。
とにかく名作。
この映画が西部劇の最高傑作というような言い方をされるようになったのはいつ頃からなのだろうか。(昔なら問答無用で『駅馬車』と言われたものだが)
最近ではこの映画をテーマにした本まで出ているくらいである。
しかし、残念ながら昔からこの作品は私の好みに合わないようだ。
今回この映画を久々に観たのだが、正直言って、以前観た時と印象はほとんど変らない。
面白さという意味でもどこか微妙な作品であり、ジョン・ウェインも他の映画ほど魅力的に見えない。
自分でもよく分からないのだが、この映画全体を貫く重苦しい感じ(?)が私の好きな西部劇のイメージに合わないのかもしれない。
今ではスペシャル・エディションというリマスターされたDVDが発売されているが、私が観たのはリマスターされる前の旧盤なので、画質には不満が残った。
いつかリマスターされたもので再見してみたいとは思うのだが・・・。
ジョン・フォード監督の『リオ・グランデの砦』を国内盤DVDで観た感想です。
『Rio Grande』(50年)
監督:ジョン・フォード
原作:ジェームズ・ワーナー・ベラ
脚本:ジェームズ・ケヴィン・マッギネス
出演:ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ベン・ジョンソン、クロード・ジャーマン
久々に観た西部劇。
つまらなかったらやめようと軽い気持ちで観始めたのだが、すぐに物語に惹き込まれてしまった。
娯楽映画の見本のような作品でストーリーも面白い。
ただし、好きは好きだが、何故かもう一度観たいという気にはならない。
これまで観た西部劇全般に言えることなのだが。
西部劇の舞台背景とかが好きでないのか、なんなのかは分からない。
この映画、ジョン・ウェインとモーリン・オハラの夫婦のやり取りがいい。
途中何度か登場するコーラス・グループの歌も良く、いかにもアメリカ映画、それも西部劇を観ているという気にさせられる。
モーリン・オハラの冷たい表情が歌を聴いている間に徐々に変わっていくシーンが見ものであった。
Amazonに注文していた『ロベール・ブレッソン DVD-BOX 1』(紀伊国屋書店)が届きました。
ブレッソンの作品はこれまではどちらかというと敬遠してきましたが、昨年、『スリ』と『ラルジャン』を観てなかなか面白いと思い、これを機にDVD-BOXを注文してみたわけです。
このボックスを観るのはもうちょっと先になりそうですが。
『1』というからには続編もあるのでしょうか。
近く『抵抗』も観る予定。
さて、2月は映画を観る時間がたっぷり取れそうなので、“映画鑑賞強化月間”として名作を観まくりたいと考えています。
以前は別のサイトでレビューを書いていましたが、最近はその気力もなくなってしまいましたので、このブログで簡単なメモ程度のものを残したいと考えています。
まず、その手始めに、このところ観た映画…
●『摩天楼』(49年、監督:キング・ヴィダー、出演:ゲーリー・クーパー、パトリシア・ニール)
●『リバティ・バランスを討った男』(62年、監督:ジョン・フォード、出演:ジョン・ウェイン、ジェームズ・ステュワート)
『摩天楼』ではゲーリー・クーパーの魅力を再確認しましたし、『リバティ・バランスを討った男』は、ストーリーの良さはもちろん、無駄のない構成、演出で、“映画の教科書”を見せ付けられるような映画でした。
事実上、ジミー・ステュワートが主演のような映画ですが、脇に廻ったジョン・ウェインも渋かった。
これまで、どちらかといえば西部劇は敬遠することが多かったのですが、ジョン・フォードやハワード・ホークスの作品あたりからまずは観ていきたいと考えています。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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