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1月13日までの3週間限定のロードショーです。(公式サイト)
千葉泰樹監督の『下町(ダウンタウン)』をスクリーン(神保町シアター)で観た感想。
『下町(ダウンタウン)』(57年)
原作:林芙美子
脚本:笠原良三、吉田精彌
撮影:西垣六郎
音楽:伊福部昭
出演:山田五十鈴、三船敏郎、淡路恵子、田中春男、多々良純、村田知英子
59分という短い映画だが、全く物足りなさを感じなかった。
無駄を省いたテキパキとした物語の進行が見事で、それでいて物事の意味はよく伝わってくるという、職人芸的な出来栄えの作品である。
出演者は決して多くないが、なんといっても山田五十鈴が素晴らしい。
旅館のシーンにおいて立ち昇る色気は尋常ではない。
ジョン・コルトレーン唯一の来日公演を記録したアルバム『ライヴ・イン・ジャパン(完全版)』のCDは長らく廃盤となっていたが、先ごろめでたく再発された。
以前は4枚組CDとして発売されていたが、今回はSHM-CD仕様、そして来日時のインタビューも含めたCD5枚組。
個人的に、ほとんどフリージャズと化したコルトレーンの晩年の演奏は苦手なものも実は多かったりするのだが、これは初めて聴いた時の衝撃があまりに強すぎたせいか、例外中の例外。
溢れ出る音の洪水に身を浸す歓びは筆舌に尽くしがたい。
一時的に在庫がなくなっても注文は受け付けてくれるようです。
川島雄三監督の『赤坂の姉妹より 夜の肌』をスクリーン(神保町シアター)で観た感想。
『赤坂の姉妹より 夜の肌』(60年)
監督:川島雄三
原作:由起しげ子
脚本:八住利雄、柳沢類寿、川島雄三
撮影:安本淳
音楽:真鍋理一郎
出演:淡島千景、新珠三千代、久慈あさみ、三橋達也、伊藤雄之助、フランキー堺
初見。
シネマスコープのカラー作品。
ストーリーもそれなりに面白いが、なんといっても淡島千景の着物姿の身のこなしが色っぽくて良い。
個人的にはこれだけでこの映画は充分に魅力的である。
妹役を演じたさすがの新珠三千代も霞んでしまうほど。
その二人の取っ組み合いの喧嘩シーンはなかなか見応えがあった。
また、政治家役の伊藤雄之助が実にはまり役。
五所平之助監督の『挽歌』をスクリーン(神保町シアター)で観た感想。
『挽歌』(57年)
監督:五所平之助
脚本:八住利雄、由起しげ子
撮影:瀬川順一
音楽:芥川也寸志
出演:久我美子、森雅之、高峰三枝子、斎藤達雄、渡辺文雄
初見。
原田康子原作の同名ベストセラー小説を映画化したもので、北海道・釧路が舞台。
なんといっても、その釧路でのロケーション撮影が美しく、そこに描かれた街並みは驚くほどモダンである。
ストーリーや雰囲気にも、どこかフランス映画的な、それも戦前の詩的リアリズム的な匂いを感じた。
主演の3人のバランス、演技もいい。
彼の『港亭』、そして『ヘイ・ダーリン』はまさしく偏愛の一曲(二曲)だった。
この2曲が収録されたアルバム『Y.O.K.O.H.A.M.A.』はまさに永遠の名盤である。(もちろん他の曲も素晴らしい)
『港亭』
『ヘイ・ダーリン』
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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