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発売元はIVC。(DVDも同時発売)
この2作は以前東北新社からDVDとして発売されていましたが、現在は廃盤。
私も当然それらを所有しておりますが、画質的には満足できるレベルでした。
今回Blu-ray化ということでどれだけ画質の向上が見られるか興味深いところです。
言うまでもなく、どちらも映画史上に残る大傑作。
個人的にも大好きな作品2作ですので、Blu-rayで観直すことを心から楽しみにしております。
ところで、ジャック・ベッケルといえば、『モンパルナスの灯』もすでにIVCからBlu-rayが発売されており、『幸福の設計』という作品(未見)もジュネス企画から最近DVDが発売されたばかりです。
新刊本『さらば愛しきサスペンス映画』(逢坂剛・川本三郎著、七つ森書館)を読了。
つい最近出たばかりの本で、お二人のサスペンス映画好きによる対談集。
とても面白く、あっという間に読み終わりました。
とにかく著者のお二人がすごい物知りで、会話が弾む弾む。(その分取り留めのない会話になっていると思われる部分もありますが・・・)
アメリカの戦前戦後のフィルム・ノワールを中心に、フランス、イギリスのサスペンス映画についてのお話も多く、もちろん、メルヴィル映画も取り上げられています。(そんなに多くないけど)
タイトルに“サスペンス映画”とは謳っているものの、実際はフィルム・ノワールの本と言ってよいんじゃないかと思います。
かなりおすすめ。
内容についてはこちらを参照
予約受付中のamazonでは、さらに26%オフの2,176円まで価格が下がっています。(10月21日現在)
その影響か、amazonでは現行盤も43%オフの2,280円まで価格が下がっています。(10月21日現在)
いうまでもなくメルヴィルの名作ですので、まだお持ちでない方は是非!
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『並木道』を国内盤DVDで観た感想。
『BOULEVARD』(60年)
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ、ルネ・バルジャヴェル
撮影:ロジュ・ドルモイ
出演:ジャン=ピエール・レオー、マガリ・ノエル、モニク・ブリエンヌ、ピエール・モンディ
初見。
トリュフォー監督のあの『大人は判ってくれない』から約1年後にジャン=ピエール・レオーが主演した作品だけあって、内容もまるで『大人は判ってくれない』を継承したかのような青春映画である。
ところで、個人的にジュリアン・デュヴィヴィエ監督といえば、このブログでもよく書いているように、戦前は『旅路の果て』、戦後は『埋れた青春』『自殺への契約書』など、最良のフランス映画を撮った名監督という認識なのだが、この作品は彼の監督作の中では残念ながら中の下くらいに位置する作品という印象だ。
決して退屈したわけでもないし、つまらないわけでもないが、観ていてどうも主人公に感情移入しづらいのと、ストーリー的な起伏も少ないのが欠点だろうか。
もちろん、マガリ・ノエルが印象的な役柄で出ていたりとか、モンマルトルのどこかノスタルジックな描写など、好きな部分ももちろんあるのだが。
それはそうと、冒頭のピガールの描写などはメルヴィルの『賭博師ボブ』(55)にビックリするくらいそっくりだ。
ジャン=リュック・ゴダール監督の『ゴダールの探偵』を国内盤DVD(東北新社)で観た感想。
『DETECTIVE』(85年)
監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール、アラン・サルド、フィリップ・セトボン
撮影:ブルーノ・ニュイッテン
音楽:ピエール・ガメ
出演:ジョニー・アリディ、ナタリー・バイ、クロード・ブラッスール、ローラン・テルジェフ、ジャン=ピエール・レオー、アラン・キュニー、ジュリー・デルピー、エマニュエル・セニエ
初見。
ようやく見終わった、この作品。
これまで何度チャレンジしても途中で意識を失って見終わることができなかったが、ようやく初志貫徹。
これまで不眠症気味の時に見る映画は『去年マリエンバートで』が最適だったが、今ではこの作品に座を追われてしまった・・・。
それはともかく、ゴダールにしては豪華キャストの映画。
キャストも皆それなりに持ち味を発揮している。
特にナタリー・バイがそこはかとない色気があっていい。
ストーリーは相変わらずよく分からないが、台詞の意図についていけないのはゴダールではいつものことなので、さして気にならない。
一方で、いつもの政治的な意図をもった理解不能のナレーション(朗読?)がこの映画にほとんどないのは個人的には大歓迎。
ちなみに、音楽はシューベルトの『未完成』交響曲(なぜか第一楽章のみ)がメインに使われている。
石井輝男監督の『網走番外地』をDVDで観た感想。
『網走番外地』(65年)
監督・脚色:石井輝男
撮影:山沢義一
音楽:八木正生
出演:高倉健、南原宏治、丹波哲郎、安部徹、嵐寛寿郎、田中邦衛
初見。
シリーズ第1作。
じめっとした暗い映画を想像していたが、意外や意外、後半はとんでもなく凄いアクション映画になっていた。
キャストも高倉健がいいのは当然として、脇役陣が充実しているのが強み。
とりわけ、嵐寛寿郎のカッコ良さにはしびれた。
工藤栄一監督の『十三人の刺客』をDVDで観た感想。
『十三人の刺客』(1963)
監督:工藤栄一
脚本:池上金男
撮影:鈴木重平
音楽:伊福部昭
出演:片岡千恵蔵、里見浩太郎、内田良平、丹波哲郎、嵐寛寿郎、西村晃、月形龍之介、菅貫太郎
初見。
世評高い映画なので期待して観始めたが、少々期待外れの感が免れなかった。
もちろん、とても面白い映画だったのだけれど。
ちょっと期待が大きすぎたか。
片岡千恵蔵の重厚な存在感は実に魅力的。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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