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アンソニー・マン監督の『サイド・ストリート』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

SIDE STREET』(50年)
監督:アンソニー・マン   
脚本:シドニー・ボーム 
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ 
音楽:レニー・ヘイトン 
出演:ファーリー・グレンジャー、キャシー・オドネル、ジェームズ・クレイグ、ポール・ケリー、ジーン・ヘイゲン、ポール・ハーヴェイ、チャールズ・マックグロー
 
初見。
ファーリー・グレンジャーキャシー・オドネルのコンビといえばニコラス・レイ監督の『夜の人々』(48年)だが、アンソニー・マン監督によってこの二人の主演映画が撮られていたとは。
この作品のキャシー・オドネルが異常に可愛く、出演シーンが少なめなのが実にもったいない。
ファーリー・グレンジャーはいかにも彼らしい役柄で、だからこそ好みは分かれるかもしれない。

それにしてもアンソニー・マン監督のフィルム・ノワールが観られるのは嬉しい。
この映画も無駄を省いたスピーディーな展開が心地よい。
映画にどことなく解放的な雰囲気があるのはNYのロケ撮影が多いせいだろうか。
ずいぶん前に見たジュールス・ダッシン監督の『裸の町』(48年)を思い起こした。

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マイケル・カーティス監督の『ミルドレッド・ピアース』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

MILDRED PIERCE』(45年)
監督:マイケル・カーティス   
脚本:ロナルド・マクドゥガル 
撮影:アーネスト・ホーラー 
音楽:マックス・スタイナー 
出演:ジョーン・クロフォード、アン・ブライス、ジャック・カーソン、ザカリー・スコット、イヴ・アーデン、ブルース・ベネット
 
初見。
原作はジェームズ・M・ケイン、監督は『カサブランカ』のマイケル・カーティス、主演のジョーン・クロフォードはこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞と、長らく日本未公開だったことが不思議なくらいの傑作である。
クロフォードの役名ズバリのタイトルだが、それも頷ける内容となっており、彼女の演技、存在感ともに圧巻。

実際、フィルム・ノワールの枠内に収まらない一大メロドラマの様相があり(それでも間違いなくこれはフィルム・ノワールだと思う)、さすがにこの時代のワーナー・ブラザーズというべきか、映画そのものにどことなく格調の高さが感じられる。

このDVDボックス全体の特色として、画質も良好なことも嬉しい。

オットー・プレミンジャー監督の『天使の顔』を国内盤DVD(ブロードウェイ『オットー・プレミンジャー傑作選 DVD-BOX』)で観た感想。

ANGEL FACE』(53年)
監督:オットー・プレミンジャー   
脚本:オスカー・ミラード、フランク・S・ニュージェント 
撮影:ハリー・ストラドリング 
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:ロバート・ミッチャム、ジーン・シモンズ、ハーバート・マーシャル、モナ・フリーマン、レオン・エイムズ、バーバラ・オニール、ジム・バッカス

初見。
映画の雰囲気としてはフィルム・ノワールの範疇に入るかどうか分からないが、実に見ごたえのある映画で、傑作といってよいと思う。
考えてみればストーリー自体はそれほど大したことないのだが、演出が見事なのだろうか、ぐいぐいドラマに惹きつけられる。
キャストではジーン・シモンズが役柄そのものといってよいくらいしっくりハマっていて見事。
ロバート・ミッチャムの存在感もさすがである。
ラストにもやられた。

ロバート・ワイズ監督の『生まれながらの殺し屋』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

BORN TO KILL』(47年)
監督:ロバート・ワイズ 
脚本:イヴ・グリーン、リチャード・マコーレイ 
撮影:ロバート・デ・グラス 
音楽:ポール・ソーテル 
出演:ローレンス・ティアニー、クレア・トレヴァー、ウォルター・スレザック、オードリー・ロング、エリシャ・クック・Jr、イザベル・ジュウェル、エッシャ・ハワード
 
初見。
ロバート・ワイズ監督のRKO時代の初期作品だが、ドラマ、演出が実にしっかりしている印象を受ける。
後年の大傑作『』にはさすがに及ばないが、面白さは決して劣るものではない。

キャストも良く、特にクレア・トレヴァーの熟女っぷり、悪女っぷりがたまらない。
事実上、彼女の主演作だ。
探偵役のウォルター・スレザックも出番は少ないものの印象的で、立ち振る舞いだけでも魅せる。
もちろん、主演のローレンス・ティアニー、その友人役のエリシャ・クック・Jrも好演している。
アパートの管理人役エッシャ・ハワードの怪演ぶりも見もの。

HPのBBSにいただいたすばらしい情報です。

マンハッタンの二人の男』のブルーレイがアメリカで発売されます。
9月17日発売予定。

アメリカ盤ブルーレイは日本と同じリージョンですので、日本のブルーレイプレーヤーでも観ることが可能です。
特典映像として評論家(?)の対談(35分)、予告編が入っているようです。

この映画は紀伊国屋書店から出ている日本盤DVDのクオリティが高いので、正直有り難味という意味では今ひとつですが、個人的にメルヴィルの作品中でもベストスリーに入るくらい大好きな映画ですので、是非ブルーレイで観てみたいです。
まあ、日本盤ブルーレイが発売されるのが本当はベストなのですけどね…。

DVDBeaverのページでも内容が紹介されています。

本屋でピート・タウンゼンドの自伝『フー・アイ・アム』日本語翻訳が発売されていることを知る。

ザ・フーはここ数年全く聴いていない。

一番よく聴いていたのは90年代で、当時はローリング・ストーンズを超えて一番好きなバンドであった。
2004年のロック・オデッセイにおける初来日公演には横浜、大阪ともに観に行った。
新大阪駅でピートと握手できたのも良い思い出である。
その後、2008年の武道館公演もチケットは取ったが仕事の関係で行けず、そのあたりからザ・フーから心が離れていった。
ここ数年のCDの再発ラッシュに呆れ果て、付いていく気がしなくなったのも心理的には大きいかもしれない。

ちなみに、ザ・フーで一番好きなメンバーはロジャー・ダルトリーで、彼こそロック界最強のヴォーカリストだと本気で思っている。
昨年4月のソロ来日公演に行けなかったのはまことに無念だった。

ザ・フーで好きなアルバムを挙げれば、『ア・クイック・ワン』『トミー』『ライヴ・アット・リーズ』『四重人格』『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』というところか。
フーズ・ネクスト』はそこまで好きではない。
変わっているかもしれないが、私はファーストの『マイ・ジェネレイション』よりセカンドの『ア・クイック・ワン』の方がずっと好きだし、『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』なんて世間ではあまり評価高くないようだが、ものすごくいいアルバムだと思っている。
一番好きなのはやはり『四重人格』だけど。

というわけで(?)ピートの自伝だが、もう少しザ・フー熱が戻ってきてから読んでも遅くないかもしれない。

 

ボリス・イングスター監督の『3階の見知らぬ男』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

STRANGER ON THE THIRD FLOOR』(40年)
監督:ボリス・イングスター 
脚本:フランク・パートス 
撮影:ニコラス・ムスラカ 
音楽:ロイ・ウェッブ 
出演:ピーター・ローレ、ジョン・マクガイア、マーガレット・タリチェット、チャールズ・ウォルドロン、エリシャ・クック・Jr
 
初見。
RKOの60分強の映画であるが、なんとピーター・ローレの名前が一番上にクレジットされている。
映画を観ると実際の主演は新聞記者役のジョン・マクガイアのような感じだが、映画のトーンを印象付けているのはなんといっても(ほとんど後半だけ登場する)ピーター・ローレであって、これはピーター・ローレの不気味さあっての映画といってよいだろう。
監督の名前も聞き慣れないが、ドイツ出身の監督らしく、ピーター・ローレを起用するのも納得である。
裁判のシーンでは被告人役のエリシャ・クック・Jrが熱演しており、これがまた彼らしい感じで印象的である。

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テンプレ作った人:おみそ
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HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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