忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

すでに大々的に報じられている『こち亀連載終了のニュース

多くの人が感じていることだろうとは思うが、正直言って、遅きに失した感がある。
あまりにも長く続き過ぎたので、ネタ切れ、そして、画風が大きく変わってしまったのが残念だった。

ここからは例によって昔話。
おそらくは40年ほど前の話になるが、私が初めて『週刊少年ジャンプ』を買った時の巻頭カラーが『こち亀』だった。
両さん始め派出所ご一行が、お正月(?)に新幹線に乗って伊勢神宮に行く話である。
最初はこちらが子供であることもあって、どこか大人っぽい題材の漫画のように感じたが、読んでみるとハチャメチャな内容に子供心にも面白さを感じた。
この話は確かコミック第2巻の最後に収録されているはず。
巻頭カラーを飾っているくらいだから、すでにこの時点でかなり人気があったのだろう。

もともと少年ジャンプを読むきっかけは当時の超人気漫画『サーキットの狼』だったのだが、徐々に『こち亀』も自分にとって大きな存在となっていった。
『こち亀』のコミックを初めて買ったのは第4巻から。
まだペンネームは【秋本治】ではなく【山止たつひこ】だった。
コミックは50巻まではポツポツと買い揃えていたが、いつの間にか買わなくなった。
簡単に言えば、面白くなくなってきたからである。

それでも、10巻代から30巻代ぐらいまでの『こち亀』は最高だった
この頃はまさに『こち亀』の黄金時代と言ってよい時期で、とにかく本当に面白く、今思い出しても笑ってしまうような話がいくつもある。(もちろん一桁代の『こち亀』も大好きである)
せっかく買い揃えていたコミックも、家に遊びに来た友人たちが次々と持って行ってしまうので、結局半分ぐらいしか家には残らなかった気がする。
浅草など、東京の下町に対する憧れの気持ちを芽生えさせたのも『こち亀』のお陰だった。

近年のアニメ化や映画化された『こち亀』には全く興味を持てなかったし、連載されている『こち亀』をたまたま目にしても、あまりの画風の違いから、昔熱狂しながら読んでいたあの漫画と同じ漫画とは思えなかった。

それでも、この一つの漫画から私が多大な恩恵を受けたのは間違いない。
作者の秋元治先生には心からの感謝と、長い間お疲れさまでしたとの言葉を捧げたいと思う
PR
アラン・レネ監督の『二十四時間の情事』(『ヒロシマ・モナムール』)(59年)の国内盤Blu-rayを観た感想。(この映画について以前書いた記事

まず、画質についてだが、この映画を良い画質で観ることができてとても満足である。
レナート・ベルタ監修の4Kデジタル修復による高精細HDマスターを使用】との文句にも嘘偽りがない。

そして、画質チェック程度のつもりで観始めたのだが、結局全篇観てしまった。
それにしても、なんという素晴らしい映画だろう
今さらだが、エマニュエル・リヴァの美しさ、演技の見事さには言葉もない。
この映画にせよ、大傑作『去年マリエンバートで』(60年)にせよ、この時期のアラン・レネは神がかっていると言ってよいと思う。

ただし、何の特典も入っていないBlu-rayの仕様はいただけない。
なんといっても日本の、しかも広島を舞台にした映画なのだから、なんとかならなかったのか。
米クライテリオン盤なら、レネ監督、リヴァのインタビューが(それぞれ二種類ずつ)入っているのだから・・・。



8月23日、ZEPPなんばマイケル・シェンカー・フェストのライヴに行ってきた。

なぜに大阪かというと、たまたまこの時期大阪で仕事があり、その時期にちょうどマイケル・シェンカーのライヴが運良くあった、ということ。

実はマイケル・シェンカーのライヴに行くのは今回が初めてである。
マイケル・シェンカー自体は82年の『飛翔伝説』から聴いており(私が初めて買ったハードロック、へヴィメタル系のレコードだった)、当然のことながら、その頃は大ファンだった。
MSGからのコージー・パウエルの脱退、グラハム・ボネットの脱退といったショッキングな出来事もリアル・タイムで経験してきた。(ネットのない当時は音楽雑誌が情報源)
ただ、マッコリー・シェンカー・グループ以降の彼の音楽はほとんど聴いていない。
80年代半ばくらいからクラシック、ジャズといった他ジャンルの音楽を聴くようになってから、ハード・ロック系の音楽はアイアン・メイデン等ごく限られたものしか聴かなくなり、マイケル・シェンカーの音楽はそこから弾かれた形になってしまったのだ。

それでも、私にとっては”伝説の人”の一人だから、これまで何度か来日公演に行こうかと思ったことはあった。
しかし、どうにもタイミングが悪く機会がなかったところに、今回の来日公演のニュース。

記事を読んでビックリ、なんと来日メンバーの中にグラハム・ボネットの名が!
グラハムといえば、MSG、レインボー世代の我々には、まさにカリスマ・ヴォーカリストであり、やはりこれまで一度も生のライヴに行ったことがなく、是非とも一度は生に触れてみたい人だった。
なんといっても、グラハムがMSGで唯一残したアルバム『黙示録』(82年)は超名盤であり、30年以上ずっと愛聴している。

来日公演を知った時点で、24日の東京・国際フォーラム公演はすでにソールド・アウトだったが、大阪はまだチケットが残っており、しかもこの日たまたま大阪で仕事があり、ライヴに行く時間も空いていたので、すぐさまチケットを押さえた次第。

ライヴは素晴らしかった

1曲目から『イントゥ・ジ・アリーナ』という選曲にも驚かされたが、とにかく、マイケルのギターが凄まじかった
80年代と全く変わらぬ、素晴らしいプレイの連続にため息が出た。
サポート・メンバーのクリス・グレン(ベース)、テッド・マッケンナ(ドラムス)というMSG黄金時代の嬉しいメンツはもちろん、昔のポール・デスモンドよろしくリズム・ギター、キーボードでサポートしたスティーヴ・マンの演奏も実に安定した見事なものだった。

今回のライヴの”売り”はゲイリー・バーデングラハム・ボネットロビン・マッコリーという80年代のMSG歴代3人のヴォーカリストの参加。
中でもグラハムが”目玉”であることは間違いない。

初めに登場したのはゲイリー・バーデン
正直言って、当時からそれほど魅力のあるヴォーカリストではないが、今回も高音、声量とも出ておらず、失望させられた。
まあ、当時からすでに30数年経っているわけで、期待する方がどうかしているが。

次に登場したのはグラハム・ボネット

半ばグラハムが目的で今回のチケットを買ったようなものだったが、極力期待はしないように、と自分に言い聞かせていた。
おそらく、昔のような声は出ないだろうし、曲もサワリをちょっとだけ歌うだけかもしれない。
それでも、グラハムを生で聴ければ幸せだと思っていた。
しかも、長い間幻だったマイケル・シェンカーとのコラボだ!

果たして、グラハムは『黙示録』から3曲も歌った。
アソート・アタック』、『デザート・ソング』、『ダンサー』といういずれ劣らぬ名曲3曲である。

初めに『アソート・アタック』を歌い始めた瞬間、あのザラザラしたダミ声ではなく、意外にもスッキリした声質に驚いたが、すぐにグラハムらしい本調子に!
若い頃のグラハムの歌は4オクターヴの声が出たという伝説が残っているくらいキーの高いものが多いのだが、現在のグラハムがそれを若い頃に劣らぬくらい懸命に歌っている姿は信じられないくらい感動的であり、しかも、その声量、音域の凄いこと
まさか、ここまでしっかり歌ってくれるとは夢にも思わなかった。
まさに感動的としか言いようがない

次に登場したのはロビン・マッコリー

前にも書いたように、彼が参加し、マッコリー・シェンカー・グループになって以降のアルバムはほとんど聴いていないから、全く手探りだったが、3人のヴォーカリストの中で一番安定し、プロのヴォーカルを聴かせてくれたのはこの人だった。

チケットを買った当初は正直言ってロビン・マッコリーはいらないなぁ、と思ったのだが、ライヴで聴いた彼の曲とヴォーカルはどれも良く、自分の認識が間違いであることに気づかされた。
後半のライヴが締まったのは間違いなく彼の功績である。

ライヴの最後はUFO時代の名曲『ロック・ボトム』。
マイケルのギター・ソロは概してスタジオにおけるソロを極力再現したものが多いが、この曲ではむしろ自由に赴くままに長いギター・ソロを展開してみせ、それがまた見事な出来栄えだった。

アンコールは必殺の名曲『ドクター・ドクター』。
ヴォーカリストは3人とも参加、素晴らしい大団円となった。

とにかくマイケルが元気なのが印象的だった
正味90分のライヴだったが、ずっと弾きっぱなしで、手加減、手抜き一切ナシの全力投球は、61歳という年齢を考えると驚異的であった。

そして、実は私はライヴの二日前、なんばのタワレコでマイケルと遭遇していたのである。
ライヴに備えて、MSGのCDでも久しぶりに買おうかなぁと売り場をうろついていたら、どこかで見たような人がMSGのDVDを手に取っていたのである。
帽子を目深に被り、表情までは確認できないが、それがマイケル・シェンカーであることは腕のタトゥーなどからも明白であった。
信じられない!

私は思い切って通訳の人に声を掛け、ちゃっかり握手、写真まで撮らせてもらった。
このような偉大なロック・ミュージシャンと握手したのは2004年にやはり大阪でピート・タウンゼントと握手して以来か。
生で見たマイケルは上機嫌で信じられないほど痩せており、握手した手はビックリするくらい骨張っていた。
しかし、一生に何度とない素晴らしい出来事であり、この写真は一生の記念となるだろう。



個人的に大ニュースです!

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の映画史に残る名作『旅路の果て』と『我等の仲間』のBlu-rayDVDが10月28日に発売されます。
発売元はやはりIVC

デュヴィヴィエの日本盤ブルーレイが出るって、初めてじゃないですか!?
しかも、私の最愛の映画の一本『旅路の果て』のブルーレイが出るなんて夢のようです・・・。
しかも、『我等の仲間』のブルーレイまで出るなんて、嬉しくて仕方ありません(涙)。
以前書いた『旅路の果て』の記事
以前書いた『我等の仲間』の記事

この二つの映画とも、やはり同じIVCからDVDがかなり以前に出ていました。
私は両方とも所有していますが・・・画質はひどかったです
いわば、最高の映画を最低の画質で我慢して観ていました。
それからいよいよ解放されると思うと、喜びの念に堪えません。
今回のブルーレイはHDマスターと謳っているくらいですから期待大ですし、もし裏切られたら許しません(笑)。

例によって、お得な初回限定のBlu-rayツインパックも出ますので、これはもうツインパックを購入決定です。

マルセル・カルネ監督、ジャック・プレヴェール脚本、イヴ・モンタン主演による『枯葉~夜の門~』のBlu-rayとDVDが10月28日に発売されます。
発売元はIVC。(この映画について以前書いた記事

この映画はかなり以前に同じIVCからDVDが発売されていましたが(CDサイズ)、すぐに廃盤となり、中古価格もそれなりに高騰していました。
この映画について以前書いたレビューもレンタルVHSを観て書きましたので、旧DVDの画質云々は語れませんが、IVCのCDサイズのDVDの画質は推して知るべしで、まぁ良かった試しはありません。

今回は初HD化ということで、特にBlu-rayの画質は期待大ですね。

メルヴィルの『賭博師ボブ』(55年)のヒロイン、イザベル・コーレイが2011年2月6日に亡くなっていたことを最近になって知りました。



彼女は1939年生まれですから、デビュー作だった『ボブ』の撮影時に16歳、享年は71歳だったことになります。
彼女はメルヴィルがマドレーヌ広場でスカウトした、メルヴィル・プロの専属女優でしたが、『ボブ』の後、メルヴィルの反対を押し切ってロジェ・ヴァディム監督の『素直な悪女』(56年)に出演し、ブリジット・バルドーの”引き立て役”を演じます。
そのためにメルヴィルは専属契約を解除したそうです。

その後イタリアに活躍の場を移し、何本か主演作が作られたようで、あのマルチェロ・マストロヤンニヴィットリオ・デ・シーカと共演したり、ロベルト・ロッセリーニの監督作に出演するなど、それなりに人気もあったようですが、わずか5年ほどのキャリアで映画界から姿を消してしまいました。
その後の消息は不明です。

Youtubeに彼女の56年の貴重なインタビュー映像がありましたのでご紹介致します。
『ボブ』撮影時とたった一年しか違いませんが、髪形やメイクのせいか大人びて見えます。
前半はメルヴィルのインタビューです。

Youtubeに公開されている、メルヴィルの簡単な略歴とフィルモグラフィーです。
サムライ』にスペースが割かれていますが、なぜか『仁義』と『リスボン特急』の紹介はありません。

[24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34]
テンプレ作った人:おみそ
今すぐブログ始めるなら:[PR]

PR:忍者ブログ
ブログ内検索
プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
カテゴリー
最新コメント
[04/14 マサヤ@管理人]
[04/10 mon]
[11/07 マサヤ@管理人]
[11/06 mon]
カウンター
忍者AdMax
NINJA TOOLS
アーカイブ