[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『天井桟敷の人々』HDニューマスター版のDVDがエスピーオーから5月に発売されます。
言うまでもなく映画史上の名作であるこの作品の国内盤DVDはすでにパイオニア盤(原盤:米クライテリオン)という画質的にも品質的にも満足できるDVDが存在しますが、今度の新盤は“HDニューマスター”と謳っているのが気になるところです。
あのパイオニア盤以上に画質が良いというのはなかなか考えにくいですが…。
パイオニア盤は現在アマゾンで取り扱いがありませんので、その意味では今度の新盤は存在意義があるDVDかもしれません。
価格もこの類のものにしては良心的ですね。
ところで、このエスピーオーというレーベル名はあまり聞かない名前ですが、韓国映画などのアジア関連の映像商品を主に扱っているレーベルのようです。
最近では“愛蔵版 欧州女優コレクション”なるヨーロピアン・シネマのシリーズも発売しています。
その公式サイトの存在はこのブログにてもお知らせ済みですが、その公式サイトの公式ブログがあり、そこに新たに全国上映館情報が発表されています。
「海の沈黙」「抵抗」公式Blog
これを見ますと、全国公開という看板に偽りなく、本当に全国のいろいろな場所で公開されるのでファンとしては嬉しい限りです。
日本ではこれまで幻の作品であった『海の沈黙』という作品の価値を知らしめる良い機会となるのではないでしょうか。
私も旧盤を買いそびれていただけに今回の再発は嬉しいです。
アラン・ドロン関連では『サムライ』の発売も待ち遠しいですが、いっそのこと『仁義』もニューマスター版で出してくれませんかねぇ…。
今日遅ればせながら購入した次第です。
シャルロットのアルバムといえば、数年前に発売された前作『“5:55”』が実に素晴らしい内容で、私も大変気に入りましたが、今回のアルバムはベックによるプロデュースと(ほぼ)全曲書き下ろしによるもの。(前作同様英語詞)
正直なところ、私個人はベックの音楽について知識もなければ興味もないですが、さきほどアルバムをざっと聴いた印象としては内容はかなり良さそうですね。
これから聴き込むのが楽しみなアルバムです。
ジャック・リヴェット監督の『北の橋』を国内盤DVDにて観た感想。
『LE PONT DU NORD』(81年)
監督:ジャック・リヴェット
脚本:ビュル・オジエ、シュザンヌ・シフマン、ジャック・リヴェット
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー、カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:アストル・ピアソラ
出演:ビュル・オジエ、パスカル・オジェ、ピエール・クレマンティ、ジャン=フランソワ・ステヴナン
再見。
80年代以降のフランス映画の中でもとりわけ魅力的な作品だと思います。
パスカル・オジェがピアソラの音楽に乗ってミニバイクでパリの街を走りまくるオープニングからもう素晴らしく(パリ中にあるライオン像の不可思議なまでのキュートさ!)、彼女が披露する意味不明の空手の型やヘッドフォン等々、一つ一つのシークェンスがとにかく素敵過ぎる。
パスカル・オジェの出演作としては先日亡くなったエリック・ロメール監督の『満月の夜』の方が一般的には有名かもしれませんが、『北の橋』のキャラクターの方が個人的にはずっと好きですね。
パスカル・オジェの実の母親で、この作品では脚本も担当しているビュル・オジェも実にハマリ役で、出所したばかりの元テロリスト、その上に閉所恐怖症という、これまた訳の分からない役を違和感なく演じてしまっています。
その恋人役のピエール・クレマンティの怪しさ満点のキャラクターも印象的。
また、訳の分からないといえばこの映画のストーリーもよく分かりませんが(笑)、そんなことなどほとんど気にならないくらいこの作品独特のテイストに完璧に“やられて”しまいます。
世界的に注目される以前のピアソラの音楽(「リベルタンゴ」)を軽快なイメージで使っているのも効果的。
メルヴィルの長編処女作『海の沈黙』(47)のデジタル・リマスター版が2月20日から東京・岩波ホールにて公開されるのはすでにHPでもお知らせ済みですが、その公式サイトを見つけましたのでご紹介します。(予告編も観られます)
http://www.crest-inter.co.jp/selection/
『海の沈黙』は今回これを契機にスタートする“岩波ホールセレクション”なる旧作上映の企画の一環として上映されるようです。
トップページでは“全国順次公開”と銘打っておりますので、いずれ東京以外でも公開されてゆくのではないでしょうか。
情報が分かり次第、このブログでもお知らせするつもりです。
HPのトップページ(NEWS)にてお知らせ済みですが、メルヴィルの『恐るべき子供たち』(50)が池袋・新文芸坐の『世界名作ア・ラ・カルト』なる特集上映にて1月24、25日の両日上映されます。
(上映時間は 12:05 16:25 20:45 の1日3回)
http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html
http://www.shin-bungeiza.com/pdf/201001_shugyoku.pdf
常にチェックしているわけではないので分かりませんが、新文芸坐でのメルヴィル作品の上映はいつ以来なのでしょう。
結構珍しいのではないでしょうか。
併映がアンリ・ヴェルヌイユ監督の『地下室のメロディー』というのがまたなんとも…。
他の日では、31日のビクトル・エリセ監督『ミツバチのささやき』『エル・スール』の二本立てが興味深いですね。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。