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ジャック・ドレー監督の『友よ静かに死ね』を国内盤DVD(紀伊国屋書店)で観た感想です。
『LE GANG』(76年)
監督:ジャック・ドレー
製作:アラン・ドロン
原作:ロジェ・ボルニッシュ
脚本:アルフォンス・ブーダール、ジャン=クロード・カリエール
撮影:シルヴァーノ・イッポリティ
音楽:カルロ・ルスティケリ
出演:アラン・ドロン、ニコール・カルファン、ロラン・ベルタン、アダルベルト・マリア・メルリ、ラウラ・ベッティ
製作・主演アラン・ドロン、監督ジャック・ドレーのコンビによる40年代を舞台にしたギャング映画。
原作のロジェ・ボルニッシュの名前は聞き覚えのある方も多いでしょう。
そう、あの『フリック・ストーリー』(同じくジャック・ドレー監督の75年の作品)でアラン・ドロンが演じた実在の刑事の名前です。
とはいえこの作品の内容は刑事が主役のモノではなく、戦後のフランスに君臨したという実在のギャングとその仲間たちの結びつきを主に描いています。
この邦題はどこか重苦しい題材を想像させるタイトルですが、内容はいたって明るく、アラン・ドロンの子供のように若々しい演技が観られる作品です。
カーリー・ヘアのアラン・ドロンということで当時話題になった作品ですが、今改めて作品を見直してみると、ヘア・スタイルも思ったより違和感がなく、役柄も魅力的です。
ストーリーも面白く、肩肘張らずに楽しめる娯楽作品です。
とりわけ、父親のようにドロンを育てた元大物ギャングとのエピソードが感動的。
仲間のギャングたちも容姿、演技ともに良く、ドロンの相手役のニコール・カルファンもなかなかいいです。
こころなしかあの『ボルサリーノ』を彷彿とさせる軽やかな音楽(カルロ・ルスティケリ)も映画によく合っています。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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