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ローリング・ストーンズのニューアルバムがブルースのカバーアルバムになると初めて聞いた時は、前作から11年待ってカバー?と軽い脱力感を覚えた。
昨今ボブ・ディランがシナトラなどのカバーアルバムを出しているが、ディランはこのところ1~2年に1枚はニューアルバムを出しているから、そういうのも仕方ないかという思いがある。
それに比べるとストーンズの場合、カバーの割合の多かった初期はともかく、これまでカバーアルバムというものを出していないし、なによりオリジナルが聴きたいバンドだから、いちファンとして失望を隠せなかったのである。
ちなみに、私はブルースをこれまでそれなりに聴いてきたが、ブルース・ファンと言い切るほどの自信はない。
いわば”ブルースも聴く人”である。
そうこういっているうちにアルバムの発売日を過ぎ、アマゾンにはアルバムへの絶賛のコメントが溢れた。
カバーアルバムになったのは残念だが、今更どうこう言っても仕方ないし、コメントを読んでいると私も無性に聴きたくなってきて、仕事の後にタワレコに駆け込んだ。
実際に聴いてみた感想は、思ったより素直に楽しめず、どこか違和感を感じた。
理由ははっきりとは分からなかった。
メンバーは頑張っているし、楽曲が悪いわけでもない。
それからは決してヘビロテで聴いたわけでもないが、数日に一度は聴き返していた。
最初の違和感は変わらなかった。
そうこうしているうち、ブルース&ソウル・レコーズという雑誌で『ブルー&ロンサム』の特集を組んでいるのを見つけた。(この時期にはどこの音楽雑誌もこのアルバムの特集をしていた)
この雑誌は毎号オリジナルCDの付録が付いてきて、今回は『ブルー&ロンサム』でカバーされたブルースのオリジナル版全12曲が収録されていた。
私は、アルバムへの違和感の原因が分かるかもしれないと思い(この頃になるとなんとなく原因を感じていたが)、この雑誌を購入し、付録CDを聴いてみた。
ストーンズには悪いが、聴いてすぐに『こっちのほうがいい!』と思った。
もちろん、オリジナルなのだから良くて当然なのだが、『ブルー&ロンサム』の違和感の原因もなんとなく分かった気がした。
オリジナルに比べると、『ブルー&ロンサム』のサウンドがやけに煌びやかで立派すぎるのである。
天下のローリング・ストーンズなのだから、サウンドに華があり立派なのは当然といえば当然なのだが、ブルースを楽しむという意味においてはそれは必ずしも適切とは言い切れないのではないか?
少なくとも私にとっては、言葉は悪いが、もっとチープな感じが欲しいのである。
そして、やはりブルースにはもっと黒さが欲しいのである。
もちろん、私は自分の感覚が正しいか否かを問いたいのではない。
あくまでも、カバーなのだから、今のストーンズが演奏すればこうなることは当然であり、文句を言っても仕方がないだろう。
もし、ストーンズがカバーでなく、ブルース風の新曲だらけのアルバムを出していたら、もしかしたらもっと楽しめたかもしれないが、今さら外野でガヤガヤ言っても意味がない。
アルバムに対する違和感やその感覚はその人の好みであり趣味でしかないから、アルバムを楽しんでいる方は心行くまで楽しまれれば良いと思うし、それは幸せなことだ。
それにしても困った。
それ以降、ブルースが聴きたくて仕方ないのである。
他にもソウル、ジャズなど、とにかく黒っぽい音楽が聴きたくてたまらなくなってきたのだ。
『ブルー&ロンサム』は残念ながら私の趣味に合わなかったが、とんだ副作用をもたらしてしまったことは確かなようだ・・・。
昨今ボブ・ディランがシナトラなどのカバーアルバムを出しているが、ディランはこのところ1~2年に1枚はニューアルバムを出しているから、そういうのも仕方ないかという思いがある。
それに比べるとストーンズの場合、カバーの割合の多かった初期はともかく、これまでカバーアルバムというものを出していないし、なによりオリジナルが聴きたいバンドだから、いちファンとして失望を隠せなかったのである。
ちなみに、私はブルースをこれまでそれなりに聴いてきたが、ブルース・ファンと言い切るほどの自信はない。
いわば”ブルースも聴く人”である。
そうこういっているうちにアルバムの発売日を過ぎ、アマゾンにはアルバムへの絶賛のコメントが溢れた。
カバーアルバムになったのは残念だが、今更どうこう言っても仕方ないし、コメントを読んでいると私も無性に聴きたくなってきて、仕事の後にタワレコに駆け込んだ。
実際に聴いてみた感想は、思ったより素直に楽しめず、どこか違和感を感じた。
理由ははっきりとは分からなかった。
メンバーは頑張っているし、楽曲が悪いわけでもない。
それからは決してヘビロテで聴いたわけでもないが、数日に一度は聴き返していた。
最初の違和感は変わらなかった。
そうこうしているうち、ブルース&ソウル・レコーズという雑誌で『ブルー&ロンサム』の特集を組んでいるのを見つけた。(この時期にはどこの音楽雑誌もこのアルバムの特集をしていた)
この雑誌は毎号オリジナルCDの付録が付いてきて、今回は『ブルー&ロンサム』でカバーされたブルースのオリジナル版全12曲が収録されていた。
私は、アルバムへの違和感の原因が分かるかもしれないと思い(この頃になるとなんとなく原因を感じていたが)、この雑誌を購入し、付録CDを聴いてみた。
ストーンズには悪いが、聴いてすぐに『こっちのほうがいい!』と思った。
もちろん、オリジナルなのだから良くて当然なのだが、『ブルー&ロンサム』の違和感の原因もなんとなく分かった気がした。
オリジナルに比べると、『ブルー&ロンサム』のサウンドがやけに煌びやかで立派すぎるのである。
天下のローリング・ストーンズなのだから、サウンドに華があり立派なのは当然といえば当然なのだが、ブルースを楽しむという意味においてはそれは必ずしも適切とは言い切れないのではないか?
少なくとも私にとっては、言葉は悪いが、もっとチープな感じが欲しいのである。
そして、やはりブルースにはもっと黒さが欲しいのである。
もちろん、私は自分の感覚が正しいか否かを問いたいのではない。
あくまでも、カバーなのだから、今のストーンズが演奏すればこうなることは当然であり、文句を言っても仕方がないだろう。
もし、ストーンズがカバーでなく、ブルース風の新曲だらけのアルバムを出していたら、もしかしたらもっと楽しめたかもしれないが、今さら外野でガヤガヤ言っても意味がない。
アルバムに対する違和感やその感覚はその人の好みであり趣味でしかないから、アルバムを楽しんでいる方は心行くまで楽しまれれば良いと思うし、それは幸せなことだ。
それにしても困った。
それ以降、ブルースが聴きたくて仕方ないのである。
他にもソウル、ジャズなど、とにかく黒っぽい音楽が聴きたくてたまらなくなってきたのだ。
『ブルー&ロンサム』は残念ながら私の趣味に合わなかったが、とんだ副作用をもたらしてしまったことは確かなようだ・・・。
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プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
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