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6月17日Bunkamuraオーチャードホールで行われたジュリエット・グレコの来日公演(コンサート)に行く。

ほぼ開演時間の19時きっかりに二人の伴奏者の演奏が始まると、舞台中央の奥から黒ずくめ姿のジュリエット・グレコがのそのそ歩いて登場。
バックはアコーデオンとピアノだけというシンプルなもの。
約90分に渡るコンサートは、ひたすらグレコのパフォーマンスを味わうのみだった。

やはり、グレコの歌は感動的だった。
歌というよりも語り、つぶやきのような面も感じられるが、まさに魂を込めた歌の数々に圧倒されたといってよい。
歌詞の日本語字幕スーパーがステージの左右に出ていたので、歌の内容を理解するのに大変助かった。
あれがなかったら、ここまで感動しなかっただろう。

声はどうしても若い頃の録音に比べれば低くなり、くぐもっている印象は否めない。
もともと声量や圧倒的な歌唱力を売りにしてきた歌手ではないから(だからこそグレコの歌はCDで聴いていて疲れないが)、それほど気にならないが、なんといっても御年84歳である。
こうしてステージで歌っているだけでもありがたいというのが本音だ。
それどころか、コンサートが進むに連れ、声量がどんどん増してきたのには驚いた。
90分のステージを休憩なし、立ちっぱなしで歌いきるというのは並大抵の体力ではなかろう。(さすがに歩くと足腰が辛そうだったが)

昔の曲は思ったより少なかったという印象。
2007年発表のアルバム『シャンソンの時』から結構演奏されたようだ。
また、それらの曲が実にいいのである。
代表曲の一つ『パリの空の下』は歌われたが、始まる前に曲順を間違えるという軽いアクシデントがあった。
ちなみに、パンフレットには演奏予定曲が出ていたが、ほぼその通りだったようだ。
なぜか『枯葉』も歌われなかったが、“伝説の”グレコの生歌に触れられたということもあり、個人的な感想としては大変満足度の高いコンサートだった。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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